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初めてのロードバイク選びにも。 ~イチマルゴ?ソラ? コンポーネントのお話~2017年7月10日

今日はロードバイクに装備されている
パーツ、ギアやブレーキなどコンポーネントのお話です。

前回、CONTENDシリーズのご紹介中にも少しご案内させていただきました。

CONTENDシリーズの5種類、それぞれ何が違う?

今回はコンポーネイトの事について、

もう少しだけ踏み込んだご紹介です。

現在国内で販売する当社ロードバイクのコンポーネントには、

日本の総合自転車部品メーカー・シマノの製品が多く採用されています。

(他メーカーの完成車でもシマノ製パーツを標準装備していることが多いです。)

シマノのロードバイク向けコンポーネントは

最高級モデルからエントリーモデルまで6種類。

上位グレードから順に


DURA-ACE(デュラエース)


ULTEGRA (アルテグラ)


105(イチマルゴ)


Tiagra(ティアグラ)


SORA(ソラ)


Claris(クラリス)

グレードが上がるとその分パーツ単体のお値段は高くなりますが…
パーツの性能に関わる細かな仕様の違いがございます。


製品カタログなどで見ることが出来る範囲でのおもな違いは次の2つ。

①変速ギアの段数の違い。

(例:10スピード(S)、10速、後ろ10段…などと呼ばれている部分です。)
おもにグレードが高いモデルほど後ろギアの段数は多くなります。
【Claris:8速 → SORA:9速 → Tiagra:10速 → 105:11速】


Claris:8速

ULTEGRA 11速ギアの段数はコンポネイトが
新型にモデルチェンジすることで徐々に増えてきました。

コンポーネントが新型へモデルチェンジする際は
最上位モデルから順番に変わり、
いまは上位3グレードのコンポ―ネントに11速が採用されています。

道路上のわずかな傾斜の変化や風向きの変化がある場合には、
ギアの段数が多いほど
スピードと脚力に合ったギアを選択し易くなります。

さらに、
ギア変速の操作方法も大幅に進化をしました。
従来のギア変速は手元にある変速レバーを操作することで
変速機へ繋がるワイヤーを引っ張る or 緩めてギアを操作していました。

ところが最上級モデルDURA-ACEと
セカンドグレードのULTEGRAには、
従来のワイヤー式変速に加えて
変速機に搭載するモーターの力でギア変速を行う
電動変速Di2モデルもございます。

こちらは指先のわずかな力だけで
正確なギア変速が出来てしまいます。


 

②パーツごとの重量が少し軽くなります。

グレードごとに素材や成形技術を変更しているパーツがあります。
いくつかある成形技術の違いの中でも比べ易いパーツがこちら。
ペダルを踏む力を受け止めるクランクアームと呼ばれるパーツ


Tiagraまではクランクアームの中央を窪み(肉抜き)にすることで軽量化しています。


105以上では中空鍛造成形(強度を保ちつつ中を空洞にする)で
剛性と軽量化を追求しています。パーツによっては性能を犠牲にせず、
数十グラム以上の軽量化を実現しています。
カタログにパーツの重量記載がないグレードもございます。)

自転車全体の重さからすれば本当にわずかな差でもありますが、
強いこだわりが出てくる要素にもなります。

ここまでは新車に組み付けられた状態で比べられることが多い違いです。

ところが!
カタログ上や購入前のご試乗などでは分かりにくい違いもあります。

それは…

長く使い込んで行った際の状態の保ち具合の良さです。

エントリーグレードがすぐ壊れる、という事ではございませんよ!
長年の使用による経年劣化や部品の摩耗が原因となる「ガタ」や「寿命」などは、
適切なメンテナンスを行って頂いたとしてもいずれは生じます。
さらに「ガタ」が生じた際に、ギアなどの再調整が必要になると
新品状態にくらべて調整もシビア且つデリケートになります。

パーツの劣化や消耗が生じた際、状態の保ち具合の良さは
上位グレードほど優れています。
その理由はパーツ可動部分に使われる素材と、その作込み具合にあります。
ここは新品の状態でパーツを動かす際に感じるスムーズさや質感にも影響しています。

ここまでのご案内を踏まえて、6つのグレードの中から

初めてのロードバイクにもお勧めのコンポーネントがございます。

「105」です。

耐久性・パーツ本体を交換する場合の修理費、
変速ギアやブレーキを操作する際の質感など…
はじめてのロードバイクでお使い頂くパーツとして
性能などのバランスが良い印象を受けます。

雨でもサイクリングや自転車通勤で走行される方や、
メンテナンスの機会が極端に少なくなる
ロングツーリング等で使用される場合など。

機械にとってきびしいコンディションが想定される場合は、

ワングレード上のコンポーネントの方がメカトラブルも少なくなります。

コンポーネントがそれぞれもっている特徴は、
愛車選びの大切なポイントにもなってきます。

 

 

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