ジャイアントストア前橋

»トップへ

今、エアロロードが熱い!2017年12月7日

こんにちは、スタッフ森田です。

今日はタイトルにあるように、最近主流となりつつある
「エアロロード」について
お話をさせていただきたいと思います。

少し長くなりますが、バイク選びに迷っている方や
興味のある方は是非お読みくださいm(_ _)m

エアロロードとは、
空気抵抗を限界まで削ったロードバイクを指します。

空気抵抗は速度に対して自乗されるため
40km以上の高速巡航が必要となるロードレースは
常に空気抵抗との闘いになるんです。

「じゃあ空気抵抗を減らせば楽に走れるじゃん!」

というコンセプトで生まれたのが、
この「エアロロード」という分類です。

空気抵抗を受ける面積を減らすため
正面から見るとこのように薄い板のような
フォルムになっている物が多いです。

ロードバイクは「1gでも軽く!」と
年々軽量化が施されていくのが常でしたが
UCI規格(公式大会で使用できる自転車のルール)
で定められた重量が6.8kg以上のため、
現在のロードはパーツによっては簡単に下回ってしまいます。

軽量化による進化が頭打ちになりつつあった時に目をつけられたのが
最大の抵抗となっている「空気抵抗」の削減です。
同じ力で漕いでも空気抵抗が少なければ
より速くなる!という算段ですね。

フレーム軽量化の技術はエアロロードにも活かすことが出来るので
2000g以上になりがちなエアロフレームが
現在は1500g以下にも作れるようになり
今では各メーカーがエアロロードをラインナップし、
フラッグシップをエアロ化するのが
当たり前となりました。

もちろんGIANTもエアロロードを制作しています!
「世界最速」とまで呼ばれたこちらの「PROPEL」シリーズです٩( ‘ω’ )و

 

見た目からも速そうなイメージが伝わってきますね!

左が今年度よりラインナップされた新型PROPELで、
前後ブレーキがディスクブレーキ化がされています。
右は初代の形状を受け継ぐVブレーキタイプのPROPELです。

GIANTはTCRが有名なのでスローピングのイメージが強いですが
プロペルはわずかに角度のついたほぼホリゾンタルのフレームです。
ホリゾンタルのほうが空気をより綺麗に流すことができるからです。

今まで培ってきたスローピングフレームを辞めてまで
採用する価値があったということですね(・∀・´)
①ホリゾンタル トップチューブが地面とほぼ平行
②スローピング トップチューブが後方に向かって下がる

エアロロードの弱点として
・オールラウンドタイプに比べて重量が増す
・メーカーによっては乗り味がピーキーで一般ユーザーには乗りづらい
といったものがよく挙げられます。
確かにGIANTでもフレームとフォークの重量を見ると
PROPELはTCRより300g弱(ADVANCED SLで比較)重くなり
乗り心地もTCRよりは少し振動を感じるかもしれません(,_、)
ヒルクライムレース等はTCRの方が分があります。

ですが、そこはGIANT!

「すべてのライダーに適合するバイク」がモットーなので
その例に漏れず、PROPELは数あるエアロロードの中でもかなり扱いやすいです!

ADVANCEDグレードでも8kgは簡単に切れるので
限界まで軽くしたい方でなければ問題なくヒルクライムにも出れると思います。
ハンドリングや剛性にもあまり尖った部分を感じさせません。

その秘密はジオメトリー(自転車の寸法)にありました。
初代PROPELのジオメトリーは、シートチューブ等を除き
当時のTCRのジオメトリーをそのまま採用していたんです!

 

「エアロ要素を取り込んだTCR」というのが
PROPELの一番近いイメージかもしれないです。

TCRで培ってきた癖のない乗り味の形状を採用することで
「扱いやすいエアロロード」というポジションを確立しました。

PROPEL登場後、TCRはエアロ要素を少しマイルドにし
代わりに重量を抑えることで、より軽量なフレームとして生まれ変わりました。
PROPELの誕生はTCRの進化にも影響し
よりお互いの個性を強調していく流れになったんですね(´v`)

日本バイシクル・オブ・ザ・イヤーで堂々の1位を獲得した新型PROPEL DISC
やはり進化した現行TCRのジオメトリーを採用しています!

今回はいつもより長々と語って脱線気味でしたが

エアロロードは本当にオススメ!!

ということが言いたかったんです(^∀^;

平坦が大好きなスピードマンや、
ゴツいシルエットにときめいた方も是非٩( ‘ω’ )و
「ロードバイクって形が似ててどう違うのかわからない!」
という方にも、少しでも参考になったら幸いです。

スタッフ 森田