ジャイアントストア福岡

»トップへ

6種類のTCRに乗ってみた比較と感想2024年9月2日

こんにちは!スタッフの杉原です。

直近3ヶ月ほどで色々なTCRに乗る機会がありましたのでその感想をブログにまとめました

新型(第10世代)と旧型(第9世代)の比較もしていますので購入に悩んでいる方の少しでも参考になれば幸いです!

ちなみに私は普段、PROPEL Advanced 2CADEX 50 ultraを装着して乗っています。

 


TCR Advanced Pro 1(第10世代)

こちらの車体は福岡店の試乗車です。

最初に感じたことは「旧型と比べて平坦の伸び段違いに良くなっている」ということです。TCRと言えば登りに強い軽量バイクではありますが、新型に限っては平坦での加速の気持ちよさはPROPELに全く見劣りしないと思います。その上、乗り心地の良さはTCRの方に軍配が上がります。剛性感が上がったうえに振動吸収性も非常に高い、まさにオールラウンドと言えるバイクです。

登り性能は人によって好みが分かれるポイントだと感じます。理由としては、剛性感が上がったため旧型よりダンシングする時に踏む力がより必要になったからです。旧型TCRはダウンチューブの厚みが薄かったこともあり、坂道を登るときにバイクを横に振りやすい印象がありました。新型はフレームの作りが一新され縦のエアロ効果が高まる作りになったため、坂道での乗り味にかなり変化がでました。

TCR Advanced SL 0 (第10世代)

新型TCRの最上位グレードです。

最初に感じたことは、「剛性が非常に高い」ということです。ですので、Proグレードより強いパワーを受け止める事ができます。その理由としてはAdvanced SL Composite TechnologyとCADEX MAX 40にあると思います。

Proグレードに使われているカーボンフレームと比べてより硬く軽くなっているため、スピードの伸び方が異なります。その分、踏む力がより必要であるとProグレードと比較して感じました。CADEX MAX 40もハブとスポークが一体となった作りのため、剛性の高さと軽さを生み出している要因の1つです。

この車体は自転車の世界で常に上を目指したい方や最高の技術が詰め込まれた1台が欲しい方に非常にオススメできる1台です。

TCR Advanced SL 1(第10世代)

SL 0に次ぐハイエンドモデルです。SL 0との大きな違いはホイールがCADEX MAX 40ではなくSLR 0が採用されていることです。

個人的にはこのホイールがかなり好みです。カーボンスポークが採用されているため、前後1339gとCADEXシリーズに引けを取らない軽さとなっています。剛性感はCADEX MAX 40より控えめで、踏みやすい印象。

より速く走りたい方にはCADEX MAX 40をオススメしますが、全体の性能と価格のバランスを考慮した場合、SL 1は素晴らしい選択だと思います。

④TCR Advanced Pro1(第9世代)

TCR ADVANCED PRO 1 DISC

第9世代のTCRです。福岡店には試乗車としてもご用意しています。

坂道でダンシングする点だけでみると、新型TCRよりも乗りやすいです。ダウンチューブの面が薄い分、横風を抜けさせやすいのでしなやかな印象を受けました。

しかし、それ以外の点では全て新型に分があるとも感じます。特に平坦で巡航するときです。十分速いのですが、PROPELや新型TCRにしっかり乗った経験を踏まえると剛性感やスピードの伸びに少し物足りなさを感じます。そう感じるということは、新型TCRが確実に進化している証拠とも言えます。

⑤TCR Advanced Pro 1(第9世代)+ CADEX 50 ultra

旧型TCRが平坦で劣るなら、ホイールを変えたらどうだろうかと考えました。

標準搭載されているSLR 1 42からCADEX 50 ultraに変えてみました。すると印象がガラッと変わりました。平坦も非常に伸びるうえに、坂道もホイールを変える前よりも登りやすかったです。

これは新型TCRよりも、フレームがしなやかな旧型TCRと剛性感が高いCADEX 50 ultraとの相性が非常に良いのだと思います。坂道がより登りやすいPROPEL、といった印象です。旧型TCRを究極のオールラウンド自転車にするならCADEX 50 ultraを推します。

⑥TCR Advanced Pro 1(第10世代)+ CADEX 50 ultra

かなり平坦に強い自転車に変わったという印象を受けました。

⑤の時よりも固さを感じ、新型TCRをオールラウンドに乗るなら標準搭載のリムハイト40mmのSLR1やSLR 0が一番合っていると感じます。

それでもPROPELにCADEX 50 ultraの組合せよりも坂道は比較的登りやすく平地での巡航も伸びるので、オススメできるカスタマイズです。何よりCADEX 50 ultraを装着すると見た目が格好良くなることが個人的最推しポイントです。


まとめ

第10世代TCRは究極のオールラウンドバイクだと思います。PROPELのような平坦での伸びを持ちながら、DEFYに近い乗り心地の良さを感じることができ、TCRの強みである登り性能も上がっています。初めてのカーボンロードを検討中の方からレースで優勝を目指すレーサーにまでオススメできるバイクです。

私はPROPELの見た目が大好きで所持していますが、乗り心地の良さで比べると即答でTCRだと言えます。

もし私が初めてのカーボンロードを検討中の方にご案内するなら、価格と性能のバランスを考えてTCR Advanced Pro 0をオススメします。

理由は、標準搭載されているもので変えたいところが見つからないからです。ULTEGRA DI2カーボンハンドルPOWERPRO(パワーメーター)カーボンスポーク搭載のSLR 0が付いてきて¥847,000(税込)は非常にお得だと感じます。

最上位のSLグレードではなくProグレードを選んだ理由としましては、初めての方にはProグレードの方が親しみやすいと感じたからです。

もちろん、Proグレード以上のハイエンドモデルをお探しの方や乗り換えを検討中の方には、全てのパーツに最上位クラスの製品が使われていることに加えて価格と性能も申し分ない1台になっているSLグレードを自信を持ってオススメします。

実際、新型TCR ADVANCED SLグレードに乗り換えた店長は平坦も登りも今までより確実に速くなっていました。

最初は手ごろなものからという方はTCR Advanced 2がオススメです。¥330,000(税込)という価格で新型TCRに乗ることができます。Advancedグレードははアルミホイールなので、今後カーボンホイールに載せ替えるという楽しみができるのも良いポイントです。どのようにアップグレードしていくかを考えるのも自転車の楽しみ方の1つだと思います。


このブログはスタッフ杉原による個人的な感想になります。書ききれていない細かな違いや他スタッフによる感じ方の違いもお伝えできますので、是非ご来店お待ちしております!!

ジャイアントストア福岡では新型TCR(TCR Advanced PRO 1 Sサイズ)の試乗車を常時ご用意しております。お気軽に試乗もお申し付けください。ご来店をお待ちしております!!

☆ジャイアントストア福岡ではInstagramでも情報を発信しています☆

日常のサイクリングやイベント情報などの写真&記事をUPしていますので、

是非ご覧下さい♪

https://www.instagram.com/giantstore_fukuoka/

 

スタッフ 杉原