ジャイアントストア福岡
店長井上による新型CADEX AERO COTTON TIREインプレッション2025年6月2日
こんにちは!店長の井上です!
5月に発表された「CADEX AERO COTTON TIRE」を椿ヶ鼻ヒルクライムに向けて導入しました!
今回は実際に使ってみたインプレッションをお届けします。
■ 試乗バイク紹介:店長井上の決戦マシン
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フレーム:GIANT TCR ADVANCED SL(2025モデル)
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ホイール:CADEX 42 TUBELESS DISC
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タイヤ:CADEX AERO COTTON TIRE(28c)
■ 実走レビュー
今までTCRには25cのタイヤしか使用しておらず、太めのタイヤに対しては漕ぎ出しが重くなるというイメージがあり、ヒルクライムでの使用に不安を感じていました。
しかし、最初に走り出した瞬間に感じたのは、「これが本当に28cか?」と思うほどの加速感と、異次元とも言えるしなやかさでした。
以前使用していたCADEX AERO TIRE(25c)は空気圧4.6barで運用していましたが、今回のCADEX AERO COTTON TIRE(28c)は4.0barでもヨレを感じることはなく、むしろ高速域での接地安定感は段違いに向上しています。
空気圧の設定については、CADEX Japan公式サイトの推奨値を参考にしました。
CADEX Recommended Tire Pressures
登りの後には必ず下りがありますが、実は私は下りが苦手でいつも恐怖心と闘いながら走っていました。
しかし、28cタイヤに変えたことで接地面積が広がり路面の凹凸やカーブでの安定感が増し、以前よりもリラックスして下ることができるようになりました。
さらに実走では、大博多カントリークラブの登りのセグメントで自己記録を約1分更新し、ストラバでトロフィーも獲得。軽量性とトラクションのバランスが絶妙で、登りのパフォーマンスにも大きな効果を実感しました。
また、TCRの高い剛性に対して、コットンケーシングの柔らかさが絶妙にマッチしており、長距離ライドでも脚への負担が明らかに軽減されているのを実感しています。
今後は、休日のロングライドからヒルクライムレースまで、このタイヤをフルに活用していく予定です。
■ 従来モデル(CADEX AERO TIRE 25c)との比較
以前、同じホイールに「CADEX AERO TIRE(25c)」を使用。
比較項目 | AERO COTTON(28c) | AERO TIRE(25c) |
---|---|---|
転がり抵抗 | ◎(軽快/320TPI) | 〇(軽快/170 TPI) |
路面追従性 | ◎(極上のしなやかさ) | 〇(しなやか) |
空力 | 〇(ホイール幅よりややタイヤ幅が広い) | ◎(タイヤ幅とホイール幅の調和) |
安定性 | ◎(下り・横風に強い) | 〇 |
パンク耐性 | 〇(Race Shield プロテクション) | 〇(Race Shield プロテクション) |
■注意点
CADEX AERO COTTON TIREを使用する際の注意点として、従来のCADEX TIREと比べて空気の抜けがやや早いと感じました。
特に装着後最初の3日間は空気の減りが顕著で、走行前に必ず空気を補充する必要がありました。
ただし、シーラント剤がタイヤ内部全体にしっかり行き渡るようになると、空気圧の安定性が向上し、現在では3日に1回程度の補充で問題なく運用できています。
装着直後の空気圧低下はパンクではありませんので、ご安心ください。
■ まとめ:しなやかさと信頼性を兼ね備えた、次世代
レースタイヤ
今回、椿ヶ鼻ヒルクライムに向けて導入した「CADEX AERO COTTON TIRE(28c)」は、予想を上回る
パフォーマンスを発揮してくれました。
28cという太さにもかかわらず、加速の軽さや下りでの安定感、長距離での快適性は、まさに次世代レース
タイヤと呼ぶにふさわしい仕上がり。
特に、高剛性なTCR(2025モデル)との組み合わせでは、しなやかなタイヤ特性がしっかりと引き出されて
おり、脚への負担も大きく軽減される印象でした。
従来のAERO TIRE(25c)との比較でも、総合的にCOTTON TIREの優位性が感じられ、特にヒルクライムや
ロングライドでの安心感・スピード維持においては非常に大きなアドバンテージとなります。
一点注意として、装着直後は空気の抜けがやや早いため、数日はこまめな空気圧チェックが必要ですが
シーラントが安定すれば問題なく使用できます。
レースだけでなく、週末のライドもさらに楽しくしてくれる1本。
皆さんも、ぜひCADEX AERO COTTON TIREの走りを体感してみてください!
店長 井上