ジャイアントストア二子玉川
DEFY ADVANCED2 スタッフインプレッション2019年2月6日
「DEFYは闘うためのバイクだ!」
辞書によると Defy【動詞】:~に挑む、ものともしない、(公然と)反抗する。
・・・とあります。
「DEFYを、あらためてしっかり確かめたい!」
2019 DEFY ADVANCED2 (XS)
2019年モデルでフレームを一新。
エアロダイナミクス/振動吸収性/剛性全方位的に進化したGIANTのエンデュランス系バイク「DEFY」シリーズ。
ジャイアント/リブ ストア二子玉川にも試乗車が導入されさまざまな方に試していただいているものの
私、スタッフ福島は、不勉強にも、いまだそのバイクの真価を掴み切れていないと感じていました。
そこで、ジャイアント/リブストア二子玉川で毎月開催しているサイクリングイベント
「朝活サイクリングin多摩サイ」
にかこつけ、あらためてこのバイクの目指すもの、表現しようとしているものを知るべく私はこの美しく深い蒼色のバイクを駆り出すことにしたのでした。
「晴天の下出発!」
2019年1月某日、良く晴れたこの日、午前8時半。
空は今日乗る予定のDEFYのようにさわやかな色合いでした。
走り出したのはスタッフ2名、サイクリングクラブ員3名の計5人。
多摩川サイクリングロードを上流方面へJRの矢野口駅を横切りよみうりランドへと登る長い坂、通称「ランド坂」を目指しました。
「予想外!平坦も掛かる!」
ランド坂を全力でもがく。腕も脳も酸欠気味。
一般によく言われるDEFYシリーズの特徴は
・振動吸収性が良く快適性が高いのでロングライド向け
・その分瞬発力に欠け、急加速などは苦手
・ハンドル位置が高くリラックスポジション
・平坦主体のコースが得意で登り坂は不得手
自分なりの経験では、エンデュランス系バイク、快適系ロードといったリアセンター長が長めのモデルは、踏みつけるようなペダリングでは思ったようにバイクが進みません。
フレームの後ろ三角やBB周辺、ダウンチューブなどがしなってしまうと力が逃げてしまうからです。
そんなことを考えながら、平坦な多摩川沿いのサイクリングロードを丁寧に回すペダリングを心掛けて走っていきました。なんの不満もなくDEFYはスムーズに走ります。
暫く走り、いよいよ左方向、川向こうの山の上に、「よみうりランド7」の観覧車やアトラクションが見えてきました。
今日はDEFYの個性をしっかりと余すことなく掴みたいと思い、あえてDEFYの苦手そうな走り方で乗ってみて良い所、悪い所まで引き出そうと考えました。
そんな思いからちょうど車道で視界の開けた良い環境を見つけた私はギアをひとつ重くして低速から踏みつけるようにペダルに力を込めてみました。
すると、DEFYは私の思惑とは外れ、とても鋭い加速を見せてくれます。
ダウンチューブやBBまわりもとても高い剛性を感じさせる、かっちりとした反応の良さでXSの小さなフレームはクックッと小気味よく平坦路を加速していきます。
フレームサイズの影響も大きいとは思うのですが(フレームは小さいサイズ程剛性が高くなりやすい)信号待ちからのゼロスタート、低速からのダッシュともにかなりかっちりとした鋭い加速感を感じるのは
DEFYのイメージを大きく変える嬉しい誤算でした。
「ランド坂で全力坂男子!」
こちらが関東のサイクリストによく知られている
よみうりV通り。通称「ランド坂」
いよいよ今日のメインディッシュ、「ランド坂」に差し掛かり15%近い急こう配が私たちを待ち構えています。
DEFYはこの上り坂に悲鳴を上げないか?少し心配しながら全力のダンシング(立漕ぎ)でガンガンと坂を上ります。
景色は素晴らしいが全く見ている余裕はない
そしてまたしても予想は裏切られます。DEFYはしっかりと登ってっくれるのです。
ヒルクライムのようなハイペースを保ったシッティングでも、あるいはアタックが掛かる時のような急激な加速でも、バイクはもたつくことなくグイグイと登ります。
特に好感を持てたのがハンドルに荷重をかけた前乗りのダンシングでバイクを振って登る時です。
しっかりした剛性感とほんの少しのしなりが、程よいリズムを生み出してとても気持ちよく急こう配を登る事ができました。
バイクを振りやすく感じるのもまた気持ちいいですね。
「だけどE-BIKEには抜かれるよ」
そんなわけでDEFYの持つ予想外のポテンシャルに驚くとともにすっかり気に入ってしまった私。
そのまま頂上まで一番乗りだー!とダンシングで坂を上り続けていると、後ろから何やらただならぬ気配が…
おそるおそる、後ろをちらっと振り返るとE-BIKE独特の小さめなモーター音とともに急こう配(15%前後)を駆け上がってくるジャイアント/リブ ストア二子玉川の店長M氏の姿が!
ここで抜かれまいと、ちょっと人にお見せ出来ない表情で懸命にもがくも笑顔のM氏に楽々とぶち抜かれてしまいました・・・
おそるべきはESCAPE RX-E+。
頂上にある球場がみえる場所で記念撮影。
「隠れた魅力、下りの安定感」
坂を登れば当然そのあと下る。
ここでDEFYは最高のすばらしさを見せてくれました。
急こう配の下りコーナー、安定性の良いDEFYはハンドルがふらつくことなく
安心して坂を下ることができました。
また、油圧(ハイブリッド)ディスクブレーキも安心感に大きなプラスとなります。
スムーズで軽いブレーキレバーとしっかりとした制動力はスピードが出ていても自分の思った通りに減速でき、心に余裕をもたらしてくれる。
「欠点、弱点は?」
ここまで、良いところ、利点ばかりを並べてきたが、
欠点や弱点はないのでしょうか?
もちろんあります。
たとえば軽さや掛かりの良さ。
当初想像していたDEFYのイメージを大きく覆す性能を感じたものの、私が普段使っているTCRと比較してどうか、といえば重量、登り、低速からの加速、バイクの振りやすさいずれもTCRはDEFYを上回ります。
もしタイムを計れば、今回登ったランド坂も、TCRの方が良いタイムが出るでしょう。
安定性の良さも、裏を返せばハンドリングがまったりしているという事で例えばレースでとっさにラインを変えたり、鋭いコーナーをいくつも攻めて行くのには向かないでしょう。
とはいっても、ロードバイクに乗る人が、みんながみんなレースをするわけではないし人より1秒早くゴールに飛び込むことに心血を注いでいるわけでもない。
理想とするバイクの性能も十人十色。
自分が乗りたい、かっこいい、最高!と思えるバイクに乗るのがやっぱり一番楽しいし、それこそがかっこいいのだ。
「自分と”戦う”ためのバイク」
結論、福島が感じた、DEFY ADVANCED 2は
「闘うためのバイク」。
何と戦うのか?
自分と闘うのです。
「昨日の自分」、「弱い自分」、そんな「自分」を乗り越えてだれもが新しい自分に出会える。
それがDEFY ADVANCED 2だと感じます。
ボリューム感が凄いヘッド周り。
このボリュームが下りの安定感、ブレーキングなどを支えます。
同じく限界まで幅広くボリュームを持ったBB。
走行性能の要ともいえる部分。後ろ車輪とのクリアランスに注目。
フロントフォークは独特な形状。
振動吸収性、剛性、空気抵抗を考えた完成度の高い形状。
さらにスルーアクスルが剛性を高めています。
リアセンターの長さ、シートチューブの細さ
チェーンステーの太さと形状が快適性と走行性能の高さを表現しています。
個性的なハンドル周り。
後ろから見ると非常に薄くなっていて、
縦方向によくしなる造形なのが分かりますね。
スタッフ:福島
ジャイアント/リブストア二子玉川
東京都世田谷区玉川1−10−7
☎︎: 03-3708-5380