ジャイアントストア二子玉川
ホノルルDay5大会3:ビギナーYokoのホノルルトライアスロン挑戦記2011年5月18日
次は最後のラン10キロです。
この足の状態で10キロも走れるのか、
正直いって、暗澹たる気持ちになりました。
普段5キロ走っている疲労度を考えて、
その倍を走る事を想像すると、相当きつそうです。
加えて、まだお腹の調子が不安です。
トランジションを出たら、
仮設トイレに入る事にしました。
タイムロスにはなるけど仕方ないです。
トランジションエリアでは
すでにゴールした
チェリー組隊長と遭遇!
ひえ〜速すぎる!!
相当いい成績にちがいない。
そして走り始めました。
走り始めの方でだいぶ
知った顔とすれ違って、
手を振りあいます。
知らない人も、チェリー組の
ユニフォームを見て「チェリー!」と
声をかけてくれます。
足が動かなくて全然前に進まない中、
気持ちを奮い立たせてくれます。
途中には頻繁にエイドステーションがあって、
ボランティアの人達が水かゲータレードを
を持って渡してくれます。
水分不足にならないように、
でもお腹に影響が出ないように
微妙なさじ加減で補給します。
走っているうちに、
足がだいぶしっかり動くように
なってきました。
しかし、今度は日差しが強くなってきています。
ドリンクステーションの水を身体にかけて、
冷やしながらいきます。
結構走ったなあ、苦しいなあ、
と思ったところで「ここまで2mile」
との看板が現れました。
え、2マイルって何キロだっけ?
そもそも10キロって何マイルなの!?
とやや混乱しつつ、
感覚的にはまだ3キロくらいな感じです。
そのうちに公園の丘の急坂が現れました。
私の前を行く日本人ぽい女の人と、
年配の白人の男の人が、
坂を歩いてのぼり始めました。
平坦な道でも歩いている人がいて、
それはさすがにしたくないなと思った私も、
この急坂はやばいと感じ、
彼らにならって歩いてしまいました。
丘を越えて海沿いの道を行くうちに、
3マイルという看板があって折り返し地点です。
かなり疲労していた私は、
そこで道案内をしながら声援してくれていた
ボランティアの女の子に思わず「Still 3mile~!!?」
と叫んでしまいました。
すると「もうあと半分ですよ〜」
と励ましてくれました。
そうか、全部で6マイルなんだ。
途中、海のきれいさはやはり素晴らしく、
ここも目に焼き付けておきます。
後半の3マイルは、想像通りきつく、
もうやだな、どこまで走ればいいんだろう、
という気持ちでいっぱいでした。
もう8割9割がたの人は
ゴールしているらしく、
走っている人もまばらになってきました。
やっと会場公園内の最後の一周に
さしかかりました。
走り終わった選手や観客や公園に来た人達が
普通にコースを横切ったりしていて、
あたりには大会の緊張感はもう
残っていません。
意外に距離のある公園内一周。
最後、ラストスパートとまではいきませんが、
残る体力を振り絞ってペースをあげました。
いよいよゴールというその手前で、
声援が聴こえ、みんなが手を挙げて
迎えてくれました!
ハイタッチして、ゴール!
完走メダルをもらい、
計測チップをはずされて、
私の競技は終了しました。
私がチェリー組の最後の
ゴール者だったかな、きっと。
どうやら全員完走できたようです。
友人と抱き合った時は、
目頭が熱くなりました。
完走できたんだ。
3ヶ月前にはまったく
運動をしていなかった私が、
なんとトライアスロン51.5kmの行程を
完走できてしまいました。
夢のようです。
毎日の練習で
多少体力はついていたのかもしれません。
また、コーチに指導してもらった泳ぎの基礎、
朝練や大井で隊長に教わったロードバイクの基礎が、
本当に力を発揮してくれました。
そして何より、同室のみんなが
私をオリンピック・ディスタンスに
引っぱりあげて、支えてくれました。
彼らなしでは、この達成は無理でした。
そして最後に、ハワイという場所も私に
少し魔法をかけてくれたかもしれません。
リザルトは3時間26分。
同じエイジの中でも下から数えて
何番目かの遅いタイムです。
リザルト速報が貼り出され、人だかりです。
現金なもので、最初は完走で精一杯と
思っていたのに、いざできてみると
今度はタイムが気になっているのです。
もっといけたとは思いませんが、
この遅さに少し悔しい思いもあったりして。
スイムもバイクもランも、
もっと速くなりたい。
そんな気持ちがしっかりと
心の中に根付いていました。