ジャイアントストア神戸
ロードバイク?クロスバイク? どっちなの? 2014年5月23日
スポーツバイクを目にする機会がとっても増えましたね。
神戸店前の国道2号線や、通勤コースでもたくさんの自転車を目にします。
よく晴れた空の下、自分の自転車でサイクリングへ出かけるのはとても気持ちがいいですよね!!
身近な道路でよく目にするのは、ロードバイクやクロスバイクかと思いますが、
この2種類っていったい何がそんなに違うのか?
実際にお客様より一番多くご質問をいただく部分です。
パッと見て違う部分の一つがハンドルバーですね。
一般にクロスバイクに使われているのがフラットハンドルと呼ばれるもの。
軽快車やママチャリのハンドルを握ったときに近い操舵感が得られます。
注※写真はイメージです。
スポーツバイク初心者の方にお勧めしやすい理由の一つがココなのです。
ちなみにこのハンドル形状であればスポーツバイクでも前カゴを取り付けることも可能です!!
ロードバイクに使われているものが、ドロップハンドルと呼ばれるものです。
ハンドルの前に突き出したこの部分が変速レバーとブレーキレバー。
走行時はこのような感じで握ります。(ブラケットポジション)
はじめての方はよくハンドル下部分(下ハンドル)を無意識に握ることが多いですが、
実際には高速走行時やより大きな力を出してペダルを漕ぎたいとき(向かい風)に使用します。
注※写真はイメージです。
低速走行時や長い上り坂をゆっくり走る時は手前のフラット部分(上ハンドル)を使用します。
このようにハンドル3箇所をうまく使い分けることができれば、より効率よく走ることができます。
ただ初めてですと走行時に持ち替えるには慣れも必要です。
つぎに違うのがタイヤ。
軽快車に比べるとロードバイクもクロスバイクもタイヤが細いのは変わりませんが、
たとえばGIANTのTCRシリーズが23mm幅。
ESCAPEシリーズが28mm幅を使用しています。
それぞれ刺さり物のパンクに対する耐久性は大して変わりません。
ですが、
細いタイヤほどタイヤ重量も軽くなるため回転そのものが軽くなります。
また
同じ空気圧を入れた際により多くの空気が入れられるのが28mm幅なのです。
コレにより空気圧管理をする目安が若干変わってくるのです。
ではこのハンドルバーとタイヤの違いでそこまで走行スピードや快適性なども違うのかというと
それだけが関係しているわけではありません。
もっとも大きく違うのはフレームといわれる部分。
ペダルを漕いだ力を受け止めてギアやタイヤに伝えたり、
路面からの振動を吸収することで快適性をあげたり。
クロスバイクとロードバイクでは求められるフレーム性能にも違いがあります。
GIANTの人気車種を例としてざっくりご案内致します。
まずはクロスバイク。
ベストセラークロスバイクのESCAPE R3
ママチャリや軽快車で走るような市街地を
それらと同じような運転感覚でより軽くスムーズな走りができるように設計されています。
たとえば
・上半身がなるべく起きた姿勢でハンドルを持てる。
(ヘッドチューブと呼ばれる部分が長めに設計されています。)
・ロードバイクに比べて市街地での低速走行が多くなるため安定性重視です。
(前後の車輪軸の間隔が長く、直進性をあげています。)
・道路のちょっとした段差での衝撃を吸収できる形状です。
(フロントフォークに曲線を持たせて振動吸収性をUP。フレームパイプもしなやかさを出す形状)
・泥除け、キックスタンド、キャリアなどを取り付けやすい加工処理です。
乗り心地から付属部品の取り付け易さまで、実用性を兼ね備えたフレームです。
つぎはロードバイク。
こちらもベストセラー、TCR2
クロスバイクにくらべて車体重量も軽く、アルミフレームでもより速く遠くに走るための設計がされています。
・クロスバイクよりも前傾姿勢をとりやすい設計です。
(前傾姿勢をとるとペダルを漕ぐ腰から下の脚力に加えて、腹筋や背筋など上半身の大きな筋肉を利用しやすい。)
・より素早い加速やコーナリングをするためにいろいろな力や動きに対して敏感な設計です。
(ペダルを漕ぐ力や自転車が走るときに加わる力をダイレクトに受け止める形状をしています。)
・走る為の性能を求めて泥除け、キャリアなどの取り付け用加工処理は極力省いています。
(DEFY3等にはキャリア用台座なども備えられています。)
クロスバイクに比べて実用性や乗り心地よりも
さらに走りの軽快さ、高い速度での走行性を求めたフレームです。
同じ舗装路を走るスポーツバイクではありますが、
お乗りになる方の目的や用途で見た目以上に細かい違いがあるみたいです。
ここではお伝えしきれない部分も沢山あります。
ご検討中の車種がございましたらぜひ一度、ご来店をお待ちしております。
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