ジャイアントストア国立

»トップへ

CLOSE UP GIANT ON-ROAD編4:TCRとDEFY2012年2月11日

みなさまこんにちは。
最近はぽかぽか陽気で絶好のサイクリング日和ですね。
ついついお客様をお見送りしてそのままぼくもついていきそうになります。
嗚呼、今日の『シクロクロス東京2012』出たかったなー・・・
はい、仕事します。
ちなみにGIANTのサポートチームであるRABOBANKが出てたシクロクロスはこんな感じ。
あいた口がふさがらないです。

参考までに、GIAINTのシクロクロスはTCXシリーズです。
ゆったりツーリングにも最適です。これはまた今度ご紹介します。
さて、今回のCLOSE UP GIANTはロードバイクでまずみなさんがぶちあたるであろう、「TCRとDEFY」についてです。
まだ「はじめに」をご覧になってない方はそちらからどうぞ。
TCR 2(2012)
DEFY 2(2012)

今回は3つにわけてご説明します。
1. 剛性その1
2. 剛性その2
3. ポジション
アルミ・COMPOSITE(カーボン)・ADVANCED(カーボン)の3種類のフレーム素材がありますが、
ここはアルミをメインに説明していきます。
まずは2つのカテゴリーを確認。

TCRシリーズ・DEFYシリーズともに同じPERFORMANCE
ちがうところは、TCRはCOMPETITION、DEFYはENDURANCE
つまり、TCRシリーズはスピード系、DEFYシリーズはツーリング系と思って下さい。
それでは、どこからちがいが出てくるのか気になりますよね。
まずは簡単にまとめてみました。
TCRシリーズ:1996年より、TCR 2が登場
スピード
・より前傾姿勢がとりやすい
・トップチューブがより長い
・ヘッドチューブがより短い
・リアセンターがより短い
DEFYシリーズ:2009年より、OCRシリーズの後継モデルとして登場
ツーリング
・あまり前傾姿勢にならない(アップライトポジション)
・トップチューブがより短い
・ヘッドチューブがより長い
・リアセンターがより長い
赤線:トップチューブ→ハンドルまでの距離に影響
黄線:ヘッドチューブ→ハンドルの上下に影響
青線:リアセンター→「剛性その2」で説明
1. 剛性その1
まずはON-ROAD編1の「2.フレームの形状」で説明したように、フレームのに注目してみましょう。
上 はTCR 1(TCR 2も同じフレーム)。
太くて剛性が高い(しなりにくい)です。丸から四角フレームになったのは2011年から。
下 はDEFY 2(DEFY 1も同じフレーム)。
2012年から新フレームで剛性振動吸収ともに向上してます。
【ダウンチューブ】
ここはが最もかかる部分。
そのため、TCRは極太にしてパワーロスを最小にとどめる。
極太にするが、重量もおさえなくてはいけない難しいところ。
【トップチューブ】
DEFYはよりうすい
ここがばねのようにしなって、下からの振動を吸収する。
このうすさはすごい・・・
【シートステイ】
これも同じように、DEFYのほうがうすくしなやかに。
逆に、TCRはしならないように剛性を高める。
このように、TCRはよりしなりにくくしてパワーロスを最小にとどめるような設計。
また、特にヘッドチューブ周りを太くすることで高速時・ブレーキ時の安定感も追求。
一方、DEFYは剛性をアップしたうえ、しなやかさも同時に向上させてます。
2.剛性その2
リアセンターはこぎ味乗り心地に影響してきます。
短ければ短いほどガツガツこいでもたわみにくい。つまり、スピード系。
長ければ長いほどたわんでくれて振動を吸収してくれ、長い分直進安定性が増します。つまり、ツーリング系。
わかりやすくリアセンターをイメージするなら、
短い吊り橋と長い吊り橋、どちらがよりぼよーんとするでしょうか。
1mのものと10mものを比べるともちろん10mのほうがぼよーんとしますよね。
実際に数値でみると、TCRシリーズは405mm、DEFYシリーズは420mmです。
たった15mmの差ですが、長く乗ったり、力一杯走ってみたりするとちがいはわかるはずです。
ちなみに、タイムトライアルのフレームを使用したFCR 0TRINITY ADVANCED SL 0と比較してみましょう。
FCR 0は390mm、TRINITY ADVANCED SL 0はなんと375mm!!
もはやタイヤとフレームがくっつきそうですね。
(こういうのを「リアセンターつまってるね!!」といいます)

FCRとTRINITYはスピード系の頂点みたいなフレームなので、このようなフレームを使ってるんですね。
乗った感じはビシビシくる感じです。よく雑誌とかで目にする「反応がいい」というやつです。
閑話休題。
初めて乗る方にすぐわかるかと聞かれたら、恐らくすぐに体感するのは難しいと思います。
しかし、必ずや体感できるちがいなので、ぜひここにも注目しておきましょう。
3.ポジション
最後は実際に乗るとどんなポジションになるかのお話です。
もう少しです。がんばりましょう!!
まず、冒頭のまとめでヘッドチューブとトップチューブについてこう比較しました。
TCRシリーズ
・ヘッドチューブ:より短い
・トップチューブ:より長い
DEFYシリーズ
・ヘッドチューブ:より長い
・トップチューブ:より短い
実際のポジションはこうちがってきます。
TCRシリーズ
・ハンドルまでの距離:より遠く
・ハンドルの上下:より下になるため、より前傾をとりやすい
→よりスピードにのりやすい
DEFYシリーズ
・ハンドルまでの距離:より近く
・ハンドルの上下:より上になるため、より起きた(アップライトな)姿勢
→前傾がきつくないので、長い距離ゆったり走るのに◎
はい、ここまでにしておきましょう!!おつかれさまでした!!
まとめると、スピードメインの方にはTCRを、ゆったり長く乗るのがメインの方にはDEFYをオススメします。
ここで注意していただきたいのが、TCRでツーリングできないとか、DEFYが遅いとか、そういうことではございません。
あくまでそういうコンセプトがあるので、そのとおりに乗っていただいたほうが◎ということです。
もうしばらくすると試乗車リストも更新されますが、現在試乗車としてご用意のあるロードバイクは以下の通りです。
【試乗車(ロードバイク)】
DEFY 2(S, 2012)
DEFY 3(S, 2012)
DEFY COMPOSITE 3(XS, 2012)→ブレーキは105にカスタムしてます
TCR COMPOSITE 3(S, 2012)
TCR SL 2(M, 2011)
TCR/DEFYやアルミ/カーボン、それぞれを乗り比べていただけるように新しくご用意しました。
まずは乗ってみてくださいね!!
カスタム集もぜひ参考にしてみてください!!
スタッフ:木津RECON AERO+充電中-ブログ絶賛執筆中!!」
【CLOSE UP GIANT ON-ROAD編バックナンバー】
はじめに(2012.2.4.)
1: ESCAPE R3とRX3(2012.2.4.)
2: Liv/giant(2012.2.4)
3: SEEK 3とESCAPE R3(2012.2.8.)