ジャイアントストア目黒通り
都内観光&名建築ガイドツアー!GSCCライドを開催しました!2025年10月24日

10/12(日)のGSCCライドでは、9月のイベントから引き続き、都内観光と名建築のガイドツアーを行いました!
東京は歴史・文化・緑がギュッと詰まった世界屈指の大都市です。
ぐるっと巡るには自転車が一番!
今回のテーマは「メタボリズム=新陳代謝」!
生き物のように有機的な建築を目指した1960年代の建築を中心に巡って行きました!
高度経済成長と東京一極集中という時代の中で、当時の建築家達はどんな建物を世に残したのでしょうか。
今回は、ジャイアントストア目黒通りから約往復35kmのルートでお楽しみいただけるルートを引いてみました。
良かったら参考にしてみてください!
イベントの様子はリール動画でもご紹介しています>>
(スタート)ジャイアントストア目黒通り
①駐日クウェート国大使館
②蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)
③東京タワー
④愛宕神社
⑤静岡新聞・静岡放送東京支社
⑥パレスサイクリング(皇居周辺)
⑦日本武道館
⑧赤坂迎賓館
⑨昼食:赤坂迎賓館休憩所
⑩新国立競技場
⑪塔の家
⑫代々木第一体育館、第二体育館
⑬代官山ヒルサイドテラス
(ゴール)ジャイアントストア目黒通り
①【駐日クウェート国大使館】
石油の原産国、クウェートの大使館!
キューブが浮遊するような独特なカタチをしていて、上層階は大使の住まい、低層部分は事務所となっています。
過密化する都市部で、職と住と切り離しつつ立体的に関りを持たせる大胆な設計となっています。
55年前に建ったこの建物は、当時の建築家が構想した宙に浮かぶ”立体都市”を表現した代表的な建築作品です。
設計は丹下健三。日本各地にある丹下建築はどれもダイナミックで、挑戦的な設計の作品ばかりなのでおススメです!

②【蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)】
なんじゃコリャ!?
びっくりな見た目のこの建物はセルフビルドで建てた個人住宅(マイホーム)!
コンクリートを手練りして、20年以上かけて建てたそうです!
図面もなくオーナーの感覚で造り上げた彫刻の様な珍ケンチクです!
ちなみにまだ工事中。
最近、周辺の再開発に伴い、20億円かけて曳家(ひきや)をしたそうです!びっくり!

③【東京タワー】
東京発展のシンボル!それが東京タワー!
自転車で来るとよくわかるのですが、東京タワーって岡の上に建っているんです!
急坂を上って、記念撮影!
駐輪場もあるので、展望台まで上がることもできますが今回はスキップしました。

④【愛宕神社】
「出世の石段」で有名な愛宕神社!
江戸時代、曲垣平九郎(まがき へいくろう)という男が騎馬でこの急な階段を駆け上がり、その腕前が全国にとどろき出世をした事にちなんで「出世の石段」と呼ばれるようになったそうです。

⑤【静岡新聞・静岡放送東京支社】
都内のメタボリズム(新陳代謝)建築として有名なのが、新橋駅近くにある「静岡新聞・静岡放送東京支社」です。
大黒柱の様な大きなコア部分から、部屋が枝のように生える構造が特徴で、生き物のように新陳代謝をしながら無限に増殖する建築を目指したものです。
コア部分は上へと増築し、周りの部屋は取り換えや増築が可能な構造となっている様です。
新陳代謝をわかりやすく表現していますね。
実際には増改築は行われずに、オリジナルの形のまま建っています。
こちらも設計は丹下健三。

写真は別日に行ったイベントの時のものです。
⑥【パレスサイクリング】
パレスサイクリング期間は、皇居の内堀沿いの車道、祝田橋~平川門までの往復 約3kmが自転車専用路になります。
歩行者天国ならぬ、自転車天国!
丸の内の高層ビルと、皇居の緑を見ながらのんびりサイクリング!
道幅が広くて本当に走りやすかったです。

⑦【日本武道館】
靖国神社のある靖国通りから内堀を渡って日本武道館へ!
毎週音楽ライブをやっている武道館。
この日は「九段下フォーク・フェスティバル’25」というライブがあったそうです。
この角度では屋根の玉ねぎは見えませんでした。

⑧【赤坂迎賓館】
世界各国の国王や大統領などをお迎えするときに使われるのが赤坂迎賓館です。
明治時代に建てられる国所有の建築は西洋の様式を模倣することが多かったのです。
権威主義的な当時の日本が感じられますね。
以前は年に数回しか公開されていませんでしたが、今は一般公開されています。

⑨昼食【赤坂迎賓館前休憩所】
赤坂迎賓館前にある無料休憩所にある「コモドカフェ」でランチをしました。
地下にあるテラス席はとても快適!
噴水もあってとても良い雰囲気でした!

⑩【国立競技場】
東京オリンピック2020のメイン会場。
航空写真でみるとその巨大さがよくわかりますが、近くで見ると意外とコンパクトな印象。
国産の木材をたくさん使う、建築家・隈研吾らしい設計になっています。
昭和のパワフルな建築と打って変わって、民主的?なプロセスで造られた建築秘話などをお話しさせていただきました。

⑪【塔の家】
築59年。人口が東京に一極集中した当時、狭小住宅の先駆けとして建ったのがこの「塔の家」。
どこが塔?? と疑問に思われるかもしれませんが、当時この周辺は木造の平屋建ての住居が多かったことから、まるで塔のように見えたのでしょう。
装飾や伝統様式を排除したモダニズム建築(いわゆるモダンな建物)として、今なお多くのファンがいる名作住宅の一つです。
設計は建築家・東孝光。

画像の出典はこちら
https://engineweb.jp/article/detail/3348592
⑫【代々木第一体育館】
個人的に一番好きな建物のひとつが、この代々木第一体育館!
前々回の東京オリンピックの会場として建築されました。
特徴的な外観は「吊り構造」というもの。
まあ、キャンプで使うテント、もしくは物干し台の超巨大バージョンだと思っていただければ大きな間違いはないかと思います(ちがうか!?)
橋の様な、また生き物の様な有機的なデザインで、これまでの箱型の建築物とは明らかに異なる思想で造られています。
これもメタボリズムの影響を受ける建築の一つです。
設計は丹下健三。

すぐ隣には「第二体育館」があります!
1964年の東京オリンピックの際はプールがあったそうです。
お客様の中には、子供の頃こちらでやっていたプール教室に通っていたというお客様がいらっしゃいました!
建築好きとしては羨ましい!!!まさに歴史の証言者ですね!

⑬【ヒルサイドテラス】
代官山の旧山手通りに連なって建つ複合商業施設です。
1969年から建設が始まり、30年以上かけて徐々に規模を拡大させていきました。
これもまたメタボリズム的な思想が表現されています。
オーナーであるこの地の地主・朝倉家は、町の人々の声を聴き、まちづくりに尽力されてきました。
代官山という町は、渋谷や恵比寿といった高層ビル群の街に隣接しながら、低層の建物が多くお洒落で閑静な街並みです。
それは、朝倉家のまちづくりの賜物なのです!(すごいぞ!)
朝倉家とヒルサイドテラスについては、ここでは書ききれないので気になる方はこちらの書籍をご覧ください。
これも私が個人的に好きな建築の一つです!
設計は建築家・槙文彦

まだまだご紹介したい場所がたくさんありましたが、今回はこのあたりで帰路につきました。
ご参加いただいたお客様にも楽しんでいただけたようで嬉しく思います!
東京は見どころがたくさん!
皆さんも巡ってみてはいかがでしょうか!
ジャイアントストア目黒通り
東京都目黒区中根1-4-3
TEL 03-5731-9520
アクセス
電車でお越しの方:東急東横線 都立大学駅より徒歩約2分
お車でお越しの方:目黒通り沿い※専用駐車場はございませんので、近隣のパーキングをご利用ください。
定休日:火曜日・水曜日
営業時間(平日):11:00~20:00
営業時間(土日祝):10:00~19:00