ジャイアントストア目黒通り
「都内観光&名建築巡りライド」を開催しました!2025年9月28日

9/23(火・祝)のGSCCライドでは、都内観光と名建築のガイドツアーを行いました!
今回のテーマは「メタボリズム=新陳代謝」!
生き物のように有機的な建築を目指した1960年代の建築を中心に巡って行きました!
高度経済成長と東京一極集中という時代の中で、当時の建築家達はどんな建物を世に残したのでしょうか。
引率スタッフは学生時代は建築を勉強しており、前職では建築士をしておりました。
今はジャイアントで働いておりますが、今でも建築を見るのが好きで情報収集をしております。
今回は、ジャイアントストア目黒通りから約往復35kmのルートでお楽しみいただけるルートを引いてみました。
良かったら参考にしてみてください!
イベントの様子はリール動画でもご紹介しています>>
(スタート)ジャイアントストア目黒通り
①駐日クウェート国大使館
②蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)
③東京タワー
④愛宕神社
⑤静岡新聞・静岡放送東京支社
⑥赤坂迎賓館
⑦昼食:STADIUM CAFE
⑧新国立競技場
⑨塔の家
⑩代々木第一体育館、第二体育館
⑪THE TOKYO TOILET
⑫代官山ヒルサイドテラス
(ゴール)ジャイアントストア目黒通り
①【駐日クウェート国大使館】
石油の原産国、クウェートの大使館!
キューブが浮遊するような独特なカタチをしていて、上層階は大使の住まい、低層部分は事務所となっています。
過密化する都市部で、職と住と切り離しつつ立体的に関りを持たせる大胆な設計となっています。
55年前に建ったこの建物は、当時の建築家が構想した宙に浮かぶ”立体都市”を表現した代表的な建築作品です。
設計は丹下健三。日本各地にある丹下建築はどれもダイナミックで、挑戦的な設計の作品ばかりなのでおススメです!

②【蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)】
なんじゃコリャ!?
びっくりな見た目のこの建物はセルフビルドで建てた個人住宅(マイホーム)!
コンクリートを手練りして、20年以上かけて建てたそうです!
図面もなくオーナーの感覚で造り上げた彫刻の様な珍ケンチクです!
ちなみにまだ工事中。
最近、周辺の再開発に伴い曳家(ひきや)をしたそうです!びっくり!

③【東京タワー】
何度来てもワクワクしますよね~
ちらっと見えるだけで「あ!東京タワー!」と言いたくなるのはなぜなのでしょう。
近くで見ると無骨な鉄骨がかっこいい~!
いい記念になりますね~

④【愛宕神社】
江戸時代、曲垣平九郎(まがき へいくろう)という男が騎馬でこの急な階段を駆け上がり、その腕前が全国にとどろき出世をした事にちなんで「出世の石段」と呼ばれるようになったそうです。
スニーカーとSPDのシューズのお客様が多い中、わたしはSPD SLシューズで頑張って登りました!


⑤【静岡新聞・静岡放送東京支社】
都内のメタボリズム(新陳代謝)建築として有名なのが、新橋駅近くにある「静岡新聞・静岡放送東京支社」です。
大黒柱の様な大きなコア部分から、部屋が枝のように生える構造が特徴で、生き物のように新陳代謝をしながら無限に増殖する建築を目指したものです。
コア部分は上へと増築し、周りの部屋は取り換えや増築が可能な構造となっている様です。
新陳代謝をわかりやすく表現していますね。
実際には増改築は行われずに、オリジナルの形のまま建っています。
こちらも設計は丹下健三。

⑥【赤坂迎賓館】
世界各国の国王や大統領などをお迎えするときに使われるのが赤坂迎賓館です。
明治時代に建てられる国所有の建築は西洋の様式を模倣することが多かったのです。
権威主義的な当時の日本が感じられますね。
以前は年に数回しか公開されていませんでしたが、今は一般公開されています。

⑦昼食【スタジアムカフェ】
神宮球場のすぐ隣にあるハンバーガーがいただけるカフェです。
大型モニターがあり、スポーツバーのような雰囲気もあります。
お店の方に聞いて、自転車も比較的安心して駐輪できました。

⑧【国立競技場】
東京オリンピック2020のメイン会場。
航空写真でみるとその巨大さがよくわかりますが、近くで見ると意外とコンパクトな印象。
国産の木材をたくさん使う、建築家・隈研吾らしい設計になっています。

周辺には実際に使われた聖火台が!近くで見ると超巨大です!!

隣接する「日本オリンピックミュージアム」にあるモニュメント前で記念撮影!

⑨【塔の家】
築59年。人口が東京に一極集中した当時、狭小住宅の先駆けとして建ったのがこの「塔の家」。
どこが塔?? と疑問に思われるかもしれませんが、当時この周辺は木造の平屋建ての住居が多かったことから、まるで塔のように見えたのでしょう。
装飾や伝統様式を排除したモダニズム建築(いわゆるモダンな建物)として、今なお多くのファンがいる名作住宅の一つです。
設計は建築家・東孝光。

画像の出典はこちら
https://engineweb.jp/article/detail/3348592
⑩【代々木第一体育館】
個人的に一番好きな建物のひとつが、この代々木第一体育館!
前々回の東京オリンピックの会場として建築されました。
特徴的な外観は「吊り構造」というもの。
まあ、キャンプで使うテント、もしくは物干し台の超巨大バージョンだと思っていただければ大きな間違いはないかと思います(ちがうか!?)
橋の様な、また生き物の様な有機的なデザインで、これまでの箱型の建築物とは明らかに異なる思想で造られています。
これもメタボリズムの影響を受ける建築の一つです。
設計は世界の丹下健三。
この日はEXILEのコンサートだったようですごい人でした!

すぐ隣には「第二体育館」があります!
1964年の東京オリンピックの際はプールがあったそうです。

⑪【THE TOKYO TOILET】
代々木深町小公園トイレ
トイレは日本が世界に誇る「お・も・て・な・し」文化の象徴。ということで、都内の各所に変わった公衆トイレをつくるプロジェクト「THE TOKYO TOILET」。
代々木公にあるこちらのトイレは、使用中はガラスにスモークがかかり不透明に、未使用時にはスケスケ透明になるというものです!
ですが、現在は不透明のまま運用されている様で、ご覧の外観でした(残念!!)
設計は坂茂(ばんしげる)。

⑫【ヒルサイドテラス】
代官山の旧山手通りに連なって建つ複合商業施設です。
1969年から建設が始まり、30年以上のかけて徐々に規模を拡大させていきました。
これもまたメタボリズム的な思想が表現されています。
オーナーであるこの地の地主・朝倉家は、町の人々の声を聴き、まちづくりに尽力されてきました。
代官山という町は、渋谷や恵比寿といった高層ビル群の街に隣接しながら、低層の建物が多くお洒落で閑静な街並みです。
それは、朝倉家のまちづくりの賜物なのです!(すごいぞ!)
朝倉家とヒルサイドテラスについては、ここでは書ききれないので気になる方はこちらの書籍をご覧ください。
これも私が個人的に好きな建築の一つです!
設計は建築家・槙文彦

まだまだご紹介したい場所がたくさんありましたが、今回はこのあたりで帰路につきました。
ご参加いただいたお客様にも楽しんでいただけたようで嬉しく思います!
お客様のなかには、趣味で建築巡りをしている方もいらっしゃいました。
東京は見どころがたくさん!
今後の開催もお楽しみに~!
【参加者募集中!】
10/12(日)にも同様のイベントを開催します!
気になる方は、お気軽にお申し込みください!
詳しくはこちら>>
ジャイアントストア目黒通り
東京都目黒区中根1-4-3
TEL 03-5731-9520
アクセス
電車でお越しの方:東急東横線 都立大学駅より徒歩約2分
お車でお越しの方:目黒通り沿い※専用駐車場はございませんので、近隣のパーキングをご利用ください。
定休日:火曜日・水曜日
営業時間(平日):11:00~20:00
営業時間(土日祝):10:00~19:00