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E-BIKEで知多半島一周(100km)してみました!2024年10月5日
知多半島一周、通称【チタイチ】
愛知県界隈でロードバイクに乗られている方々にはお馴染みのサイクリングルートですが、
この約100km超にもなる距離をE-BIKEで走ったらどうなるのか?
「ラクなの?」「やっぱりE-BIKEでも100kmはツラいの?」「バッテリー持つの?」
素朴な疑問に答えを出すため、実際に走って検証してみました。
今回の相棒は『ROAD E+』
最大トルク70Nmのハイスペックモーターと、
500Whの大容量バッテリーを装備した E-ロードバイクです。
車重は19.3kg。GIANTのE-BIKEの中では最軽量です。
一充電あたりの走行距離は、
SPORTモード: 82km / ACTIVEモード: 100km / TOURモード: 137km / ECOモード: 205kmとなっており、
スペック上で言えば、上から2番目にアシストパワーが強いACTIVEモードに固定して走行したとしても、
バッテリーは100km持つという事になります。
あくまでスペック上のお話なので、実際に走ったらどうなるのか?といったところを検証していきましょう。
その前に、E-BIKEでスポーツ走行をする際にちょっと気になる点があります。
E-BIKEは法規の関係で、時速24km/hを越えるとモーターのアシストがカットされてしまいます。
25km/h以上の速度を出すと、「ちょっと重めのスポーツバイクを人力のみで頑張って走らせている」状態になります。
実際、一般的な電動アシスト車に比べて走行性能の高いE-BIKEは、
平地ならちょっと強目にペダリングするだけで簡単に24km/hを越えてしまい、
「電動アシストの意味がないじゃないか!?」という状態によくなってしまうんですが、
この、「アシストなしでも平地ならそこそこの速度で巡航できてしまう」というのもE-BIKEの特徴の一つでもありますので、
E-BIKEで25km/h以上で巡航すると実際にどう感じるのか?というところも確認していきたいと思います。
10/20(日)に女性向けライドイベント「チタイチ100kmライド」が企画されているのですが、
事前にこのイベントの試走に女性スタッフ達が出かけるとのことなので、
私だけE-BIKEでの参加になりますが、便乗して一緒に100km走行させてもらいました!
今回のスタート地点は東海市の元浜公園。
ここから知多半島を時計回りに一周するコースになります。
スタートする前に、今回ちょっと試してみたい事がありまして。
ROAD E+にはE-BIKEコントローラにUSB給電ポートがあるんですが、
ケーブルを差せばスマホ等のデバイスに給電する事ができるのです!
片側がUSB-C 、反対側がAppleのLightningのケーブルを用意して、
スマホとコントローラを繋ぎ、電源を入れれば、E-BIKEのバッテリーから給電できるんです!
ちなみに充電ではなく『給電』だそうです。
減ってしまったスマホのバッテリー残量をみるみる回復~、というほどの力はないようなので、
電池消費の高いGPSアプリ等を使いながらでも、接続していればバッテリー残量は増えず減らずキープできる
という程度の機能だそうです。
これを使えば、長時間ライドでスマホのナビアプリを使い続けても、バッテリー残量を気にせず使用できるはず!
STRAVAのアプリでチタイチのルート設定をして、常時表示のナビゲーションとしてハンドルにセット。
これでスマホのバッテリーをバリバリ消費しまくるGPSアプリを丸一日使い続けられるのか?
E-BIKEのバッテリーはスマホにどの程度電気を食われてしうのか?100km持つのか?
確かめてみましょう。
スマホ/E-BIKEそれぞれのバッテリーは満タン100%。
それでは出発!
天気は快晴。風もなし。絶好のサイクリング日和。
女性たちの隊列にアラフィフおじさんがE-BIKEで追走していきます。。。
女性陣は全員ハイエンドロードバイクLANGMA。
ついて行けるのか不安になりますが、
今回は女性向けイベントの試走なので巡航速度は低めで走ってくれるそうです。
E-BIKEのアシストがギリギリ掛かるくらいの速度を主体にして巡航していきます。
ちょっと安心。
6km程度走った所で、確認のためちょっとコンビニ休憩。
ここまでずっと平地。
22~24km/h程度の速度で巡航しているので
E-BIKEのバッテリーはほとんど減っていません。
この帯域で走行してもアシスト感が全くないなんてことはなく、
弱めではありますが踏力をちゃんと補ってくれています。
正直ラクです。
走行モードは上から2番目に強いACTIVEモード。
漕ぎ出し時は強いトルクでしっかり押し出してくれるので、
ストップ&ゴーが多い市街地はモーターアシストの恩恵をしっかり受けられます。
超ラクチンです♪
スマホの方はケーブルが奥まで刺さっていなかった事が発覚。
バッテリーちょっと減って97%になっていました。。。
この後、ケーブルをしっかり指し直して出発。
しばらく走って判明したんですが、直後にスマホバッテリー残量がすぐに100%に回復した後は
バッテリーが減るような挙動が見られませんでした。ずっと100%のまま。
結果を先に言うと、100km走ってもスマホのバッテリーは減る事がありませんでした。。。
思ったより給電力が強いんですね。
この時点では逆にE-BIKEのバッテリー消耗が激しくなってしまうのかとちょっと心配しておりました。
順調に距離を重ねていきます。
ロードバイクの後ろを付いて行くので、
必然的にアシストが切れる24km/hを越えて巡航するシーンも多くなるのですが、
ROAD E+は車重19.3kgあるにもかかわらず、
前を行く車重約7kgのLANGMA ADVANCED SLと同じペースで走行できています。
アシストが掛かっていなくても平地はそこそこの速度で巡行できるようです!
ただ、やはり30km/hオーバーの巡行はロードバイクに比べてちょっとしんどいです。
走力がある方でしたらそれも可能かとは思われますが。
でもサイクリング程度の速度であれば、E-BIKEでもロードと一緒のペースで走れるということが実感できました。
18kmほど走ったところでのバッテリー残量は95%。
このペースで走り続けると、100km走ってもバッテリーは70%くらい残っている計算になります。ホント?
ほとんど平地で負荷が掛からないということと、アシストが弱くなる21~24km/hの巡行が主体、
更にアシストが掛からない25km/h以上の走行もチラホラといった条件では、バッテリーはあまり消費されず、
かなり持ちが良いようです。
平地巡行中のApple Watchの心拍計は120拍/分 前後の数値をキープ。かなり楽に走行しております。
ちなみに私の走力は、「スポーツサイクルに慣れた一般中年男性程度」にあたると思いますのでご参考程度に。
上り坂はさすがに心拍が上がるかなと思いましたが、20km/h以下で登る分にはモーターのアシストがしっかり入るので、
上りなのに平地を走っているのと同等程度の負荷しか感じません。
STRAVAはGPSで地図上の現在地を正確に表示してくれています。
道に迷うこともなさそうです。
ルートを細かく設定してナビとして使うにはかなり使い勝手が良いと感じました。
バッテリーは全く減らず100%。
もし給電せずに使っていたら、おそらくこの時点で15~20%程度減ってるのではないかと推測されます。
E-BIKEのバッテリーもそれほど減っていないようなので、
給電に電力を食われてしまって本体のバッテリー残量が危うくなる、
というようなこともあまり懸念しなくて良いのかもしれません。
イベントの試走なので、休憩地点なども本番同様あちこち寄りながら走行していきます。
トイレ休憩がてら赤レンガの歴史的建造物を眺めたり、
コンビニでアイス休憩してみたり、
南下して全体の1/4程度を走る頃には海が近づいてきました!
市街地を抜けて海沿いに近いルートを走行。控えめに言って景色最高♪
海はいいですねぇ。。。
気分が良いのであちこち寄り道しながらのんびり走行。
気が付けば予定時間を大幅に過ぎて知多半島最南端になんとか到着!
ここまでの走行距離は55km。約半分来ました。
実走時間は3時間程度ですが、AM9:00に東海市を出発してからすでに4時間半経過(汗
バッテリー残量は77%。この調子で走ると、100キロ走行してもバッテリーは半分くらい残っているかも知れません。
向かい風が強い区間もあったので、一番強力な走行モードに入れて走ってみたりもしたんですが、
E-BIKEとしてはやはり速度域が高いのであまりバッテリーを消費しないようです。
今回はほとんど平地ですので。。。
しかしアップダウンが多いコースとなるとバッテリー消費は一気に増えるでしょうから、
そうなるとやはりカタログ公称値に近い数値になるのではないかなと思われます。
ちょっと遅めの昼食は、知多ではお馴染み「まるは食堂」! 大エビフライで有名ですね。
イベントの際も昼食はココになります。
エビフライがデカいです。太いです。身がぎゅっと詰まってブリンブリンで最高です!
刺身も煮魚もついてきます。
ライドのランチとしては少しヘビーだと思いますが、満足度はかなり高いです。
食後のことを考えてご飯は小にしました。
100kmのうち半分以上走ってもバッテリー残量は超余裕なので気がラクです。
しかし前半のんびりし過ぎたせいで日没まで時間がなくなってきました。
食後は少しペースを上げてゴールを目指します。
でもしっかり寄り道はします。
マル伊商店の「しらすジェラート」。
甘さ抑えたジェラートに生しらす。
甘くてしょっぱくて、疲れた身体に染みわたります。。。
野間崎灯台まで来ました。
海岸ライドはやっぱり最高ですねぇ。気分が良いです♪ 心が洗われます。
淡々と距離を重ね、全体の3/4を走破。
常滑のりんくうビーチまで来ました。
日が傾いてきましたよ。。。
後半は少しアップダウンもあったんですが、登りはE-BIKEの独壇場。
登り坂は明らかにラクができる、平地で25km/h以上の巡行もできてストレスフリー。
なんて素敵な自転車なんでしょE-BIKE。
80km以上走っても脚の疲労はそんなに溜まっていません。
とはいえ、消費カロリーはAppleWatchを見る限りは結構な数値が表示されていますので、
エクササイズ効果が低いというわけでもないようです。
りんくうビーチには初めて来たのですが、ロケーション抜群!
しかし秋の夕暮れビーチってなんでこんなに最高なんですか?
ビーチに座り込んで夕日を眺めながらのんびり過ごしてしまいました。
これが「チルい」ってやつか。。。
あまりに最高で良い気分だったので、気が付けば水平線に沈む夕日を見届けてしまいました。
ここがゴール地点でライドフィニッシュできたら更に最高の気分になれますが、
まだあと20kmぐらい走らないと帰れないんです。。。
時刻はPM5:30。
暗くなってしまいましたがゴールの元浜公園を目指します。
日が落ちてしまったのでここからは写真がほとんどどありません。
帰宅時間でやや混みの市街地を淡々と走り、
走行時間約5時間半でゴール!
AM9:00にスタートして、帰ってきたのはPM7:00。
走行距離は106kmでした!
駐車場は真っ暗で何も見えませんが、知多半島一周した感慨にふけっております。
皆さんお疲れ様でした!
100km走って帰ってきた達成感はE-BIKEもロードバイクもきっと変わりありません。
バッテリー残量は余裕の50%残し。
巡行速度も速く、平地主体だったのでバッテリーの消費はかなり少なかったようです。
100km走ってもこれだけバッテリーが残っているということは、
同じコースでももっと速度域を落とし、常にアシストが掛かってる状態で走ったとしても、恐らくバッテリーは余裕で持つでしょうし、
もし少々アップダウンが多いルートでもE-BIKEで100km以上の走行は問題なくできる、
という裏付けにもなります。
スマホに給電しながらもこれだけバッテリーが残っているのでかなりのモノです。
Apple Watchは86km程走った時点でバッテリー切れを起こしていたので、
100km走行のデータを取りきれませんでしたが、
平均心拍133、消費カロリーはおそらく2000kcal越えでかなりのエクササイズになりました。
道中結構カロリー補給してしまいましたが(笑)、全然オーバーカロリーにはなっていません。
E-BIKEは運動強度低いと思われがちですが、モーターのアシストを使いつつもそこそこのペースで走れば、
しっかりカロリーを消費できることがわかりました!
ROAD E+、100km走っても快適でした。
元々の走行性能が高いので、アシストが強くてもモーターへの負担は少なく、
結果バッテリーの消費も少なくなります。
自転車としての基本性能が高ければ、モーターとバッテリーの性能も最大限引き出せる、
ということなのでしょう。
E-BIKEは基本、乗り心地がやや硬くなってしまうものなのですが、
32Cタイヤのエアボリュームとカーボンフォークのお陰で、
5時間以上サドルの上にいたわりには、振動による身体への疲労の蓄積も少なく感じられました。
実際に使ってみて、E-BIKEでの長距離ライドに対する懸念点は払拭されました。
ロングライドしてもかなり楽しめる道具なんじゃないでしょうか?
すでにE-BIKEをお持ちの方も、通勤や普段使いだけでなく、長距離ライドにもぜひ挑戦してみてください。
E-BIKEの性能を最大限まで使ってみるのも面白いと思います。
名古屋店 後藤