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CADEX 50 ULTRA スタッフインプレッション2023年7月26日

みなさま、こんにちは!

今回は当店のブログでは珍しく商品のインプレッション記事になります。

昨年にCADEXから発表されたホイール「CADEX 50 ULTRA」を半年以上使ってみましたので実際に扱う上で感じた走行感や特徴を忌憚なく記していきます。

少し文章長めの記事になりますがお付き合いください。

今回の記事では技術的な事にはあまり触れませんので気になる方は下記の公式サイトをご参照ください。

URL:https://www.cadex-cycling.com/jp/showcase/cadex-50-wheels

なお、主観でのインプレッションとなりますのでご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使用バイク:TCR ADVANSED SL DISC XSサイズ

加速の鋭さと剛性バランスに優れたTCRの最新世代

軽量高剛性フレーム×軽量高剛性ホイールの組み合わせ

力の伝達効率が良すぎて走ると時々フレームの存在が無くなる錯覚が起こる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使用タイヤ:CADEX AERO 700×25C

楕円形状によりエアロ性能を向上できるCADEX最新のチューブレスレディタイヤ

ホイールと同時発表なこともあり取付の相性が良く走行性能、快適性のバランスも良いタイヤ

エアロ性能に特化するならコレ

 

印象、特徴のポイント

・リムハイト50mmで前後ペア重量1349g

・加速、巡航共に高性能なオールラウンドレースホイール

・エアロロードと相性◎

・チューブレス運用タイヤのみに対応

・ラチェット音は爆音

 

インプレッション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・重量

カーボンスポーク&スリムなハブを使用しカタログスペックで前後重量1349gを達成しています。

1300g台は完組ホイール全体で見ても軽量クラス、実際に持って軽いホイールです。

軽量なので登坂が得意、リムハイトが50㎜あるので巡航もこなせると場所を選ばない正にオールラウンダーと言える性能を誇っています。

注意点として元々使用していたホイールと比べて素材や重量の差が大きくなる場合は操作感も変化するので必ず走って確認しましょう。

攻めたポジションにしている場合はポジション調整も必要になるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・加速性能

他のリムハイト50mmクラスホイールと大きく違うのがこの加速性能になると思います。

特に乗り始めや登坂の加速では雲泥の差です。

加速にはフレームやタイヤの性能も大きく関わってきますがどのフレーム、タイヤの組み合わせでも加速の速さは感じ取れると思います。

他のCADEXのホイールと比べても加速の反応が早く、踏み込んだ時の感触はカタく感じます。

TCR等の軽量なフレームとの組み合わせでは加速のタイムラグはほぼなく、よりスムーズなペダリングを要求される印象です。

トルクをかけた瞬間に加速するのでダンシングが難しく、ハイケイデンスの方が相性良いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・巡行性能

加速性能の高さから目標速度の到達が早く、維持する負担は少ないです。

TCRでも平坦な道なら流すように走るだけでも30km/hに到達することがあるのでエアロロードならもう少し上の速度で維持するのも容易でしょう。

とはいえ、高いリムハイトの本領を発揮できるのは空気抵抗が支配的になる30km/h付近から上の速度域なのでライダー側の地力が求められます。

また、軽量な分慣性が弱いのか他の50mmクラスのホイールと比べると小さな衝撃や振動を受けた時の速度の減衰が少し早めな印象です。

速度維持するのに常にトルクを加えている状態になるのでペダリングを休めるタイミングが自然と少なくなるので体力を削られます。

TCR等の軽量ロードだとその特徴が強くでますがPROPEL等のエアロロードとは互いの性能を補完できるので好相性です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・タイヤ

リムの設計がフックレスの為使用タイヤはチューブレス運用かつGIANT及びCADEXの認定を受けたタイヤのみに限られます。

使用できるタイヤについては下記の公式サイトをご参照ください。

URL:https://www.cadex-cycling.com/jp/hookless-rim-technology

タイヤは幅や価格など使う側によって選定基準が違ってきますがホイールが高剛性な分、快適性の大半をタイヤが担うことになるのでなるべく100TPI以上のしなやかなタイヤがおススメです。

60TPIのタイヤを使用していた時期もありましたがハンドルに伝わる衝撃と振動を強く感じ、170TPIのタイヤに交換してから衝撃や振動の感じ方が劇的に改善されました。

 

・ラチェット音

空転時のラチェット音は爆音です。

屋外で走っている時は音が大きなと思うぐらいですが室内だと音が反響して凄く大きく感じます。

グリスを変えたり塗る量を増やしたりと色々試みましたが馴染むと元通りの爆音に戻りました。

フリーラチェットは40Tのリングラチェット方式なのでカカリはよく、ペダリングトルクをすぐホイールに伝達してくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総評

新型PROPELのようにエアロ×軽量が今のロードレーサーの主流になりましたがそれを実感できる性能をしています。

速さを求めるなら上りも下りも平坦もこのホイール1セットでOK。

特にエアロ性能を維持しながら登坂性能を向上させたいという方におススメします。

逆に速さを求めていなかったり、快適性を求める方には全くおススメできません。

あらゆるコースプロフィールをカバーでき総合性能が高い分、活かそうとするとライダー側の地力が求められるのでトレーニングもしっかりと行うようなレーサータイプの方向けのホイールです。

 

 

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