ジャイアントストア仙台
【Eバイク】二口峠でFASTROAD E+をバッテリーの限界まで乗り倒してみました!2022年11月6日
(2022/11/10 修正済み)
Eバイクのバッテリーは最大アシストでどのくらいのサイクリングまでサポートしてくれるのか?
アシストを生かすとロードバイクについていけるのか?
今更だとは思いますが、ロードバイク乗りと一緒に長距離を走りに行こうと思うとこの疑問が頭を過りませんか?
そこで、スタッフライドで秋保の里センター~二口峠~山寺の往復ライドにスタッフ横山だけFASTROAD E+を使用してガチで走ってまいりました。
今回は急遽使用を決めたため91%までしか充電できませんでした。
画像はエコモードですが、今回は終始アシスト最大で走行しています。
今回のコースはこんな感じです。
秋保の里センターをスタートして県道62号を山寺まで往復するだけの非常に分かりやすいルートなので地図は省略しています。
ほぼ平坦が無いヒルクライムルートで、10%を超える勾配が続く箇所も多く、非常に登り甲斐があります。
序盤の秋保大滝までの緩い登り基調は、カーボンホイールを装備したロードバイクに乗った2人と一緒に上っていたのでアシストが切れてしまう24km/h以上の速度が出てしまい、車重が重いEバイクには一番きつい区間でした。とても耐えられる速度ではなかったので2人にペースダウンをお願いしました(笑)
ただ、FASTROAD E+はフレームが硬いのでペダリングの力が逃げる感覚は一切なく、バイクパッキングのキャンプ装備を積載したロードバイクに近いです。
秋保のビジターセンターを過ぎていよいよ登りの斜度がきつくなり、アシストの恩恵が最大限受けられる区間になりました。
先ほどは24km/h以上で走行していたメンバーもスピードが落ちてEバイクが有利になり、ついに立場が逆転!
ただ、坂でアシストが効いているからと言って運動にならないくらい楽かというと全くそんなことはありません。
お客様から「アシスト付き自転車は運動にならないんじゃないの」との聞かれることも多いのですが、
例えば、10%の勾配で15km/h以上を維持することはEバイクでも呼吸が苦しくなるほど大変です。
坂で一定速度をキープしてモーターの作動音を聞きながら走ってみましたが、
少し軽めのギアを使ってケイデンスを80~90回転でキープするとパワーを引き出せるように感じました。
一つギアを重くするとトルクのアシスト感が弱くなり、かなり強く踏まないと同じ速度を維持できません。
モーターの特性はメーカーによって様々だと思いますが、ジャイアントのEバイクで上り坂でスピードを出したいときは『軽めのギアでケイデンス高め』がオススメです。
ロードバイクメンバーが10km/h前後、自分は(かなり頑張って)15~18km/hで走行できたので、速度差によって生まれる時間の余裕で写真を撮りました。
写真を撮って全力で追いかけて追い越してを繰り返すインターバル…最早トレーニングです。
紅葉が見頃でとても綺麗でした。
モーターに鞭を打ち続けて、二口峠のピークでバッテリー残量は、
残り半分に…
下山に備えて防寒着を来てから山形側に下ります。
ゆっくり下ると30分以上冷たい風にさらされるので、ポケットに収納できるウインドブレーカーは必須アイテムです。
山寺まで下ってきました。あと少しで山寺駅です。
下山時にフロントライトのRECON EHL1000も点灯したため、この段階でバッテリー残量は48%になりました。
山寺まで下山して、お昼はお休処 対面石さんでお店の向かいに自転車を止めさせていただき、山形蕎麦を頂きました。
自分は天ぷらそば大盛を注文。
窓から見える風景と共に、とても美味しくいただきました。
食事後はまた二口峠を上り返します。山形側も絶景でした。
ただ、勾配は山形側の方がきつく、バッテリーがみるみる無くなってしまい、再び頂上に戻ってきた時点で、
残り10%に!頂上までもつのかドキドキしながら走るのは精神衛生が良くありませんね(笑)
二口峠からビジターセンターまでの下りでは、スタッフ佐々木の105 Di2のリアメカが道路に開いた陥没に落ちた衝撃でセーフモードに入り、動かなくなるアクシデントもありました。
ハンドルも少し曲がっていたのでかなりの衝撃だった模様。
ビジターセンターのサイクルラックをお借りして直しました。
ラストは下りですが日が落ちてきてRECON EHL1000も点灯していたせいでバッテリーの消費が増え、
無事にゴールはできたものの、
ゴール直前でバッテリー残量1%になってアシストがカットされた状態に!
ともあれ、無事にゴール出来てほっとしました。(この状態でもライトは点灯できていました)
<まとめ>
Eバイクでロード乗りと一緒にヒルクライムサイクリングに行ってみた感想ですが、筋肉の疲労がロードよりはだいぶ抑えられていましたが、ケイデンスは常に高めだったので気持ちの良い有酸素運動になりました。
下りと平坦でロードバイクと同じ速度で走るために本気で踏まなければ、そして登りでロードバイクと速度を合わせて走れば、疲労はさらに抑えることができたと思います。
さて、冒頭の疑問ですが私の回答は、
○Eバイクのバッテリーの容量は最大アシストでどのくらいのサイクリングまでサポートしてくれるのか?
→2通りあります。(FASTROAD E+の場合)
- 平地や下りでアシストを使わず走れる方は距離80km、獲得標高1800mのサイクリング
- 終始アシストに頼って走る方は距離80km、獲得標高
1400m→1000mのサイクリング
が可能だと思います。ただしこれは最大条件ですので、体力や状況に応じてバッテリーのマネジメントは必要→必須です。
バッテリー残量が少なくなってきたら、ギアを重くして脚の負荷を増やすか、アシストパワーを下げてスピードを落とすことでモータの負荷を軽減してください。
○アシストを生かすとロードバイクについていけるか?
→路面の勾配で条件が大きく変化しました。
- 平坦;22km/hまでは多くの方が出せます。それ以上は体力次第で可能です。
- 1~3%の坂;ロードバイクが有利です。
- 3~5%の坂;ロードバイクと同じペースで走れます。
- 5%以上;Eバイクが有利です。
- 下り坂;バイクコントロールと体力で大きく差が出ますが、頑張ればロードバイクと同じように走れます。
下り坂は車重の重さによりロードバイクよりも加速していく感触がありました。ただ、フロント変速が無いため、ギア比の関係でトップスピードはロードバイクに劣ってしまいます。
いかがでしたでしょうか⁉
Eバイクなら、いつもは避けがちなきつい上り坂を含むルートを躊躇なく選択できる勇気をもらえますね!
実は個人的には山寺からの二口峠のヒルクライムは辛くて避けていたルートの一つでした(笑)
サイクリングコースの選択肢を大幅に広げてくれるアイテムとしてEバイクはおススメです。
仙台店では
- FATHOM E+ PRO
- FASTROAD E+
- ESCAPE R E+
- ESCAPE R W E+
の4台のEバイクの試乗車がありますので、是非お試しください。
お持ちしております。