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【コラム③】クロスバイクとロードバイク2018年9月27日

お客様によく聞かれるざっくり疑問シリーズ2つ目は、「クロスバイクとロードバイクでどちらにしようか?」です。

 

説明に入る前にクロスバイクですが、タイヤの太さが細めの700×28CのESCAPEなどの車種と、太めの27.5×1.75のGRAVIERがあります。今回はロードバイクとの比較としてタイヤの細めな700×28Cの車種を説明していきます。

クロスバイクとロードバイクで迷われている方は、お客様自身の使用目的に自転車の使用目的が合っているか?と車体の性能を使いこなせるのか?と悩まれている方が多くいらっしゃいます。舗装路中心に走られると思いますが、クロスとロードで比べる際に重要なことは3つです。

1、自転車をどのくらい長時間こぎ続けるか?

2、スピードをどのくらい出したいか?

3、ブレーキの制動力はどのくらい必要か?

 

先ずは1ですが、これはハンドルの形状に関わってきます。そしてクロスはフラットハンドル、ロードはドロップハンドルがついているモデルが殆どです。

人間はずっと同じ姿勢をとっていると疲れてしまうことが多いと思います。ドロップハンドルは下ハンドル部、ブラケット、上ハンドル部の3つのポジションがあり、持ち替えることによって腰の角度(上半身の前傾具合)を変えることができ、これは長時間自転車に乗っていた際に上半身の疲れの軽減に役立ちます。しかし、ポジションが複数とれる性質上ハンドル操作はフラットハンドルと比べて慣れが必要だと思います。

フラットハンドルは割と同じポジションをとってしまうことが多く、バーエンドと呼ばれるハンドルの両サイドに取り付けてポジションを増やす事が出来る延長ハンドルなどもありますが、腰の前傾角度はそれほど大きくは変わりません。しかしハンドルの操作はドロップハンドルより比較的容易です。

 

次に2ですが、これは車体の硬さに関わってきます。「何km/h出せるか?」という具体的な数字は車体の性能よりも車体を操る人間の体力と気象条件と上り下りなどの環境の要因の方が大きいと思います。ここでは速度の出しやすさについて比較します。

ロードバイクは走行性能重視の為比較的車体が硬めに作られています。これによって、ペダルに込めた力が逃げることなく路面に伝わり車体を前に進めてくれます。その代わり、大きい振動は体に伝わりやすくなっています。

クロスバイクは快適性重視に振られているのでロードバイクほど車体は硬くありません。ロードバイクと乗り比べると同じ力でペダルを踏んだ時に出せるスピードが少し遅く感じられる方が多いと思いますが、フレームのしなりが大きいので力が逃げていている為だと思われます。その代わり、体に伝わる振動が少ないので快適性が高いです。

ただし、クロスバイクにも種類があって、例えばESCAPE R3はクロスバイクの中でも比較的快適性重視のフレーム、ESCAPE RXシリーズはロードバイクに近い硬くて走行性能重視のフレームになっていたりと、種類があります。

        ESCAPE R3                            ESCAPE RX

 

同じくロードバイクにも最大限の快適性が確保されたDEFY ADVANCEDシリーズ、走行性能を突き詰めたTCRシリーズやPROPELシリーズ、その中間のCONTENDシリーズなどがあります。

          DEFY                                  TCR

           PROPEL                                 CONTEND

 

 

最後に3ですが、これはブレーキの形状に関わってきます。

クロスバイクの多くに採用されているブレーキはVブレーキです。これは高い制動力が特徴のブレーキです。

対してロードバイクに採用されてるブレーキの多くはサイドプルブレーキ(キャリパーブレーキ)です。制動力はⅤブレーキよりは劣るもののブレーキコントロール性の高さが特徴です。

ただし、最近ロードバイクやクロスバイク共に油圧ディスクブレーキが搭載された車種が増えてきています。特にロードバイクの油圧ディスクブレーキはコントロール性と制動力が共に高いのでドロップハンドルのブレーキ操作が苦手な方に特におすすめです。

どれが使用用途によって使いやすいか?となると、例えば街中の信号機がたくさんある道を短距離で通勤に使いたいのでしたらクロスバイクの方が乗りやすいと思いますし、ロングライドで体力を出来るだけセーブして走るため振動が少なく走りが軽い自転車でしたら、エンデュランス向きロードレーサーなどがいいのでは?と、一つの指標にできると思います。

 

今回は用途に対して使い方のオススメという視点で見てきましたが、中には「ロードレーサーを短距離通勤に利用しているが駆け抜ける喜びを毎日体感することができ、生活のスパイスになる」といった方もいらっしゃるはずです。楽しみ方は多数あると思いますが、もし用途でロードかクロスで悩んでおられたら一つの目安にしてみてください。もちろん、ご相談も承っております。是非ご来店いただきスタッフに一声おかけください!お持ちしております!!