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X-ROADってどんなスポーツバイク? TCX編2018年2月21日
GIANTのホームページや製品カタログをご覧いただくと、
すべての車種は大きく3つにカテゴリーに分類されています。
ON-ROAD(オンロード)
TCRやCONTENDを含むロードバイクと、
ESCAPEシリーズなどのクロスバイクがございます。
このカテゴリーがもっとも得意としているのは
アスファルトなどで舗装された道です。
OFF-ROAD(オフロード)
TALONやANTHEM、GLORYといったMTBシリーズ全般。
舗装されていない道、山の中などにある道や
専用コースなどを走行することが得意です。
そして今回の主役、
X-ROAD(エックスロード)
GRAVIERやTCX、
ANYROADにTOUGHROADなど。
それぞれのモデルをみるとタイヤやフレーム、ハンドルなど、
ON-ROADやOFF-ROADのバイクに似た特徴を備えています。
この特徴こそ、X-ROADだけがもつ魅力になっています。
今回はX-ROADからTCXをご紹介します。
広くはシクロクロスバイクと呼ばれるこのバイク。
特設コースで早さを競う自転車レースの一つ、
「シクロクロスレース」のために生まれました。
ベルギーなどヨーロッパが本場のレースですが、
日本各地でホビーとしても参加可能なレースが開催されています。
どんな競技なのか気になった方はこちらをチェック!
チーム・サンウェブ ヨリス・ニューエンハイス(オランダ)銀メダル獲得!
このレース映像だけをご覧いただくと
「私の休日サイクリングとは別世界の
スポーツバイクだわ~(゚Д゚;)」 と感じますが、
大丈夫です!
たとえば、しまなみ海道を軽やかに走るロードバイク。
ロングライドモデルやエアロモデルなどタイプも様々ですが、
もともとはツールドフランスなどのレースを走る車種です。
同じ車種でも乗る人、走る場所、走り方によって
サイクリングのスタイルは変化します!
X-ROADのTCXも、ここでご紹介する幾つかの特徴を生かすことで
この車種ならではの楽しみ方に出会えます!
まずロードバイクと似ている部分をご紹介。
この2車種、遠くから見るだけでは
車体の違いがわかりにくいかと思います。
車体の形だけでなく、走行時の乗車姿勢もほぼ一緒です。
(乗っている選手は別人ですが)
さらに、重量をアルミフレームの同等グレードで比較すると….
ロードバイク CONTEND SL1 Disc:車体重量9.7kg
シクロクロスバイク TCX SLR2:車体重量9.8kg
と、
カタログ上の重量がほとんど一緒です。
それではどの部分が違うのでしょう?
まず気付くのはタイヤです。
ロードバイクに使用するタイヤには表面に凹凸が無く、
幅23~25mmのもが多いです。
タイヤメーカーや乗る人の体重によりますが
タイヤに入れる空気圧は平均7barぐらいです。
対して、シクロクロスバイクには
幅32~35mmのタイヤを装備しています。
タイヤ表面も、土や小石、泥など滑りやすい場所で
路面をしっかり捉えるブロックパターンを採用。
空気圧は、2barから3bar
(条件によってはもっと低くすることも)で走行できます。
ロードバイクの細めなタイヤに比べると
漕ぎ出しでは少し重く感じますが、
未舗装路や舗装路の路面状態が荒れている道や、
ちょっとした段差でも安心感があります。
そしてフレーム本体にも違いがあります。
ロードバイクに比べると地面からのハンドル位置が高く、
悪路走行時の直進安定性や振動吸収性能、
操作性も高めたフレーム設計になっています。
前後の車軸間隔(ホイールベース)も
ロードバイクより数センチ長くなっています。
ロードバイクよりも太目なタイヤを装着するために、
タイヤとフレームとの隙間は大きく空いています。
過酷な泥の中ではこの隙間がとても大きな効果を発揮します。
この他にもいくつか違いはありますが、
大きくまとめると…
・オフロードモデルのMTBに比べると車体が軽く、
平坦な舗装路や登り坂も軽快に走行できる。
ロードバイクの様なロングライドもOK!
しまなみ海道もOK!
更にオンロード用タイヤに交換すれば、
ロードバイクの走行性能に近づけることも可能です。
右はPROPEL、左がオンロード仕様のTCXです。
・ロードバイクが苦手な路面のひび割れや轍、
未舗装の砂利や土も、太めなタイヤと
フレームによる安定性で走破できるのです。
この舗装と未舗装の両方に対応する特徴を活かすと、
普段、サイクリングへ出かける際の
行動範囲がググッと広がります。
たとえば、
いつも走っているサイクリングロードから
少し外れて砂利道を走ってみたり。
ロングライドの途中で、いつもと違う林道を経由してみたり。
さまざまな道や景色にも出会えます。
これからスポーツバイクをはじめる方はもちろん、
ロードバイクを所有されている方にも、
セカンドバイクとしておすすめです。
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