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【メンテナンス】バイクを倒してしまったら、ここをチェック。2019年11月27日

シティーサイクルと異なる部品が多く使われている

スポーツバイク。

大切に乗っていても、

「うっかり車体を倒してしまった!」

「転んでしまった!」

といったシーンにいずれは遭遇をします。

自転車は倒れやすい乗り物です。

駐輪中に風などで倒れてしまったり。

道路脇の段差にタイヤが引っかかって転倒したり。

秋から冬にかけては、

路面に積もった落ち葉に要注意!

濡れているとさらに危険度が増します。

そんなトラブルのあとは、

車体はどの部分をチェックすればいいのか?

今回はそんなお話を致します。

 

その前に!

走行中に転倒(落車ともいいます)をしたら、

まずは身体のダメージへ十分に気を配りましょう。

(車体はあとで修理をしたり、買い替えることも出来ます!)

落車による擦り傷や打撲などは痛みでも気が付きますが、

とくに慎重に対応して頂きたいのが「脳しんとう」です。

転倒した際に頭部を強打したときはもちろん、

強い衝撃で頭部が揺さぶられることで、

脳しんとうがおきることもあります。

めまいや吐き気といった自覚症状のほか、

無意識に同じことを繰り返し話すなど。

(この場合は同行者が判断します。)

少しでも変化を感じたらすぐに病院へ。

「怪我も無いし大丈夫だから」と言っても、

必ず病院で診察と検査を受けてください。

万が一、短期間で脳しんとうを繰り返すと、

症状が重篤化することがあります。油断は禁物です。

 

それではお話を戻します。

まずは車輪周りの確認です。

まっすぐに車輪が回転をしているか確認するほか、

スポークの貼り具合を手で握って確認します。

極端に張りが弱い箇所がある場合には、

調整や修理が必要です。

段差や溝に引掛けてしまった場合には、

タイヤの側面に切り裂くような傷が無いかを確認します。

傷をそのままにしておくと、時間差でパンクします。

 

次はハンドル周りです。

ロードバイクの場合には、

倒れた際に下側となったレバー(ブラケット)が、

車体中央側に曲がってしまうことがあります。

実はこの部分。

ハンドルバーに対してはボルトとナット、

金属製のバンドで締め付けて固定をしています。

ほとんどの場合は、

一度ボルトを緩めて元の位置に戻し、

ボルトを締め直すことで事なきを得ます。

力技で戻すことも可能ですが、

念のためにボルトの締め付けは確認をしましょう。

また、

稀に強化プラスチック製のブラケット本体に、

亀裂が生じることもあります。

とくに固定ボルトの締め付けが強すぎると、

転倒した際にブラケットへ加わった力が逃げず、

割れてしまうこともあります。

この場合は必ず部品の交換修理が必要です。

ブラケットの位置が戻れば、再度ハンドル周りを確認します。

乗車中に大きく転倒した際は、

ハンドルバーが大きく変形していたり、

亀裂などが入っていないか?(とくにカーボンハンドル)

目視が難しい場合は、停車してハンドル両端に手を置き、

体重を加えて確認をします。

「ミシミシ」「パキパキ」といった音はもちろん、

ハンドル左右のたわみ具合に差が生じていないか?

といった事に注意をしましょう。

 

後ろ変速機周りは、

転倒後にトラブルが生じやすい箇所です。

変速機が付いた車体の右側を下にして倒れた場合、

ダメージを負う事が多いです。

転倒後、変速機に傷があった場合には、

変速機とフレーム本体を繋ぐ部品、

ディレイラーハンガーが変形している事もあります。

左は変形後、右が通常です。

このディレイラーハンガーという部品は、

通常の使用で変形することはありません。

その為、普段は交換する機会がほとんどない部品です。

ですが。

転倒などである程度以上の力が加わると、

変形するように強度設計を施されています。

これにより、

フレーム本体にダメージが伝わることを防ぎます。

曲がってしまったディレイラーハンガーは、

曲げ戻すと著しく耐久性が低下する為、

つぎは弱い力が加わるだけで破損する事もあります。

変形したディレイラーハンガーをよく観察すると、

このように、白い筋が生じていることがわかります。

変形が小さいとき

変形が大きいとき

ここまでダメージを負ってしまうと、

変速操作やペダルを漕ぐ負荷で破断することもあります。

こうなってしまうと走行はできませんね。

車体を右側へ転倒させた後は、

車体を地面に対して垂直に立てて、

後方から目視で変速機を確認します。

通常の状態

上下の小さい歯車(プーリー)とチェーンが、

地面に対してに真っ直ぐな状態が通常です。

転倒後、変形した状態

ディレイラーハンガーが変形すると、

変速機が全体的に車輪側へ傾きます。

この状態で走行を開始して、

軽いギア(内側のギア)に変速すると…

大きいギアに変速すると…

車輪のスポークに部品を巻き込むか、

チェーンが内側に外れてしまう可能性もあります。

巻き込むとどうなるのか?

とってもひどい状態になります。

ディレイラーハンガーは、

メーカーや車種によってその形状が異なります。

そのため、ジャイアントストア今治では、

当社の車種に対応するもののみを販売しています。

それぞれで価格も多少異なりますが、

例えばTCRやESCAPE用のものは¥1200(税抜き価格)です。

ちなみに。

交換頻度が低い部品の為、

一般的には店舗に在庫がないことが多い部品です。

(今治店では極力在庫のご準備をしております。)

以上のことを踏まえて、

スペアとして1つは携行することもお勧めします。

 

尚、フレーム本体のダメージについては、

目視での判断が困難な場合もあります。

走行中に追突をされたり、

硬い物にフレームを打ち付けてしまったりして、

外傷の確認ができた際は、走行を中止してください。

 

今回ご紹介をした内容以外にも、

愛車の状態で気になる箇所がございましたら、

お気軽にご相談をください。

 

 

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