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【メンテナンス】パンクに備える豆知識2019年12月8日

スポーツバイクに乗る誰もが経験すること。

その1つがタイヤのパンクです。

ロードバイクの細いタイヤはもちろん、

太いタイヤのMTBでも、時にはパンクをします。

チューブを使用するクリンチャータイヤと比べて、

耐パンク性能が優れているチューブレスタイヤでも、

そのリスクがゼロではありません。

なんでここで?というタイミングでパンクをすると、

今治店では「パンクの神が降臨した!」なんて呼んでいます。

山深い道で前後同時にパンク…まさに神業です。

このパンク。

実を言いますと、原因にはいくつかの種類があります。

原因をしっかり見極めないままで修理を行い、

そのまま乗り続けると、再び同じことが原因でパンクします。

反対に、

パンクの原因とそれに対する修理方法さえ知っていれば、

それほど慌てなくても大丈夫になります。

慣れてくると不思議なもので、

「あ、パンクかな?ぼちぼち直すかな〜。」

なんて心の余裕さえ持てるようになります。

まずは焦らない、落ち着くことが一番大切です。

ということで。

今回はパンクする原因を4つほど取り上げて、

それぞれの修理方法もご紹介いたします。

 

今回は以下の内容を割愛させて頂きます。

・フレームからのホイールつけ外し作業

・タイヤの組付け・取外し作業

今治店では、

これらの手順を含む講習会を実施しています。

どうしてもスケジュールが合わない!という方は、

お気軽にスタッフまでご相談ください。

(冬季は臨時でご対応可能な場合もございます。)

 

それでは参りましょう。

原因その1~刺さり物パンク~

万国共通、もっともポピュラーなパンクですね。

ガラス片、針金、釘、バラの棘などなど…

タイヤを貫通するものであれば、

どんなに小さい異物も原因になります。

修理方法は2つです。

①パンク修理パッチで穴を塞ぐ。

正確に穴の位置がわかる時は、この方法が伝統的です。

ママチャリのパンク修理でご経験をされた方も多い筈。

まずはサンドペーパーでチューブの表面を荒くして、

薄くのりを塗って、少し乾かした後にパッチを貼ります。

「のり」という名前ではありますが、

じつはチューブ表面を軽く溶かしてパッチを接着します。

近頃はゴムのり不要のパッチもあります。

ゴムのリ不要タイプはパッチが薄いため、

あくまでも応急処置と考えて、

走行後はチューブの交換をお勧めします。

②チューブを交換する。

ホイールの着脱が容易なスポーツバイクは、

作業時間の短縮と再発防止のために、

チューブを交換する場合が多いです。

外出先で小さい穴を探すことは非常に大変です。

 

因みに。

この2つの修理を販売店で行う場合。

価格はどちらも同じぐらいのことが多いです。

(チューブの価格と地域によって異なります。)

ジャイアントストア今治では、

基本的にチューブ交換のみで受付を致します。

 

ここで忘れてはいけない作業が1つ。

チューブをタイヤ内へ戻す前に、

タイヤに異物が残っていないか?

必ず確認しましょう。

これを怠ると折角の修理が水の泡です。

 

原因その2~リム打ちパンク~

店頭へお持ち込みいただくパンク修理の中でも、

とくに多い原因がこのパンクです。

タイヤの空気圧が不足する状態で、

大きな段差や石を踏んだ際に発生します。

多いときには2箇所、細長い穴が横並びにできます。

このパンクを防止する方法は、以下の2つです。

①タイヤの空気をしっかり入れること

②段差の乗り降りは丁寧に

 

👆これは大げさですが。

車種やタイヤの太さに関わらず。

段差を通過する際は、

「ガ!⤴ッ⤵ン」

と衝撃を受けないようにすることが大切です。

(ペダルを漕いでガツガツ乗り越えていくのはNG。)

積極的に身体を動かして、段差に備えます。

サドルからお尻を浮かせて、ペダルを左右水平位置に。

段差に差し掛かるタイミングで、身体を後ろへ移動。

続いて後輪が段差に差し掛かるタイミングで前方へ。

タイヤが地面から浮かばなくてもOKです。

車体とタイヤに優しい乗り方を意識することが、

パンク防止に繋がります。

(万が一の転倒回避にも繋がります。)

リム打ち広範囲に穴ができてしまう為、

パッチで修理するのは大変です。

修理方法としてはチューブ交換をお勧めします。

 

原因その3~サイドカット~

深い砂利道や排水溝のグレーチングを通過するとき。

タイヤ側面を強く擦り付けると、

切り裂いたような傷が出来ます。

パンクの中でも厄介な原因の1つです。

切り傷からチューブがはみ出て、

破裂したように大きな穴ができます。

気付かずに新しいチューブを入れると同様にパンクします。

応急処置として、まずはタイヤの切り傷を塞ぎます。

タイヤブートという応急修理用シールのほか、

実は意外なものが役に立ちます。

「プラ」と記載された小包装。

エネルギージェルはもちろん。

お昼休憩中のスタッフから入手した、

粉末ポタージュの素。

この「プラ」マークが記載される袋の中でも、

銀色のものがとくにお勧めです。

これらは引っ張る力にとても強く、

空気圧でチューブが膨らんでも傷を塞ぐことができます。

また、端から割く力には弱い為、

適度な大きさに調整がしやすいのもポイントです。

まず、硬い部分を内側に折りたたみ、

2~4回ほど折り畳みます。

少し空気を入れて膨らませた、

チューブとタイヤの間に差し込みます。

切り傷がシートの中心位置へ来るように。

この位置からタイヤをホイールに組み付けます。

空気圧を90psi/6barまで入れても…

しっかりと塞がっています。

過去、スタッフ川村は、

の状態で80km走行した経験があります。

空気圧が低いMTBのタイヤでしたら、

落ち葉で対処できたという噂もあるとか。

 

原因その4~リムテープ~

一部を除くホイールのリムには、

スポークニップルを通す為の穴があります。

この穴を塞ぐリムテープがずれていたり、

破れていると、穴のふちが原因でパンクをします。

リムテープを交換することがお勧めですが、

外出先では対応に困ります。

応急処置の方法としては、

先ほどご紹介した「プラ」小包装を折りたたみ、

穴の位置に当てる方法もあります。

コンビニなどで購入出来るものとして、

塩ビテープを使う場合もありますが、

ロードバイクの走行に必要な空気圧には耐えられません。

リムテープは消耗品です。

タイヤ交換の際には必ず状態を確認し、

消耗が認められた際には交換をしましょう。

 

はじめてのスポーツバイク。

はじめてのパンクで困ってしまう前に。

ぜひ、ご参考にして頂けると幸いです。

 

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