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【#エスケープのある生活】5年目のESCAPE R3を徹底チェック。2020年7月16日

当社を代表するクロスバイク「ESCAPE Rシリーズ」は、初代2005年モデルの登場から多くの方にお選びいただき、累計出荷が50万台以上となりました。

「いまロードバイクに乗っているけど、1台目はESCAPE R3でサイクリングをはじめたよ」という方も多いのでないでしょうか?

今治店のスタッフ小笠原もその1人です。

ロードバイクのTCR ADVANCED とクロスバイクのESCAPE R3を所有するスタッフ小笠原は、休日出掛ける際や自転車通勤まで、その日の条件に合わせてそれぞれを乗り分けています。

所有するESCAPE R3は今年で5年目を迎えたこともあり、

その年数なりにメンテナンスが必要になってきました。

そこで!今回は「#エスケープのある生活」と題しまして。

スタッフ小笠原の愛車、ESCAPE R3をチェックします。

快適に乗り続ける為に、必要なメンテナンスをご紹介致します。

まず、

このESCAPE R3がどのような乗り方・使い方をされているのでしょうか?

インタビューをしてみましょう。

・5年前にジャイアントストア以外の自転車販売店で購入。

(当店のスタッフになる前のお話です)

・当初は学校への通学用で乗り始め、以降はちょっとした買い物に出掛ける際も使用。

・現在は買い物に出掛ける際、または雨の日の自転車通勤で使用。

(雨の日に新しいロードバイクで通勤するのはちょっと…という理由です)

・自宅の保管場所は屋外の屋根付き駐輪場。

といった内容でした。

(雨の日はこの様にレインジャケットを着て通勤しております)

そして。

これまでの部品交換歴も確認いたします。

・前後のタイヤおよびチューブ

・前後のブレーキシュー交換

・チェーンを交換

・ハンドルグリップ交換済み

尚、こちらは交換後のグリップ。

年式の古いESCAPE R3のグリップは経年劣化でベタついてくるんですよねぇ。

 

以上、クロスバイクの乗り方については、「雨の日も乗る」という条件を除くと、これから車体をご購入頂く、もしくは既にお乗りの方の多くに当てはまる内容かと思います。

今回は使用されてきた条件に加えて、最低限の修理のみで乗られてきた車体ということもあり、本格的に車体を分解し、状態確認を実施します。(スタッフ小笠原のメカニック研修も兼ねております)

 

それでは早速、駆動系部品からチェックしてみましょう。

チェーンは1度交換をしていますが、スプロケットとフロントチェーンリングは、そのまま使用してきたという事で、ギヤ歯が摩耗している様子。

実際にペダルを踏み込むと、「歯とび」症状が発生しているようです。

これは、スプロケットのギヤ歯をチェーンがしっかり捉えることが出来ず、ペダルをある一定以上の力で踏み込んだときに、「ガッタン!!」となる症状です。

特定のギアを頻繁に使う乗り方をすると、そのギアだけ消耗が早くなります。この不具合を解消する為には、スプロケットを交換する必要があります。

なのですが。

この変速機の不具合について、

今回は別の箇所に原因がございました。

それがこちら。

変速ワイヤーが錆ついていることが原因で、変速レバー操作に対して、変速機を正確に動作させることが出来ていません。

その為、ギアの位置が定まらず、歯とびの様な症状が発生していました。今回はアウターワイヤーとインナーワイヤーの両方を交換します。

 

フロントチェーンリングについては、アウターギアとミドルギアに摩耗が見られますが、今回は交換の必要性が無いと判断致しました。

 

ボトムブラケットというクランクの回転軸もチェックします。

回転の重さや引っ掛かり、ガタつきも無い為、問題はございませんでした。状態が酷い場合には、ギシギシという音や、ガタつきが発生します。

ボトムブラケットについて、近年のスポーツバイクでは分解や再組立ては行わず、部品の交換となります。

 

ホイールの回転軸、ハブの中もチェックしてみましょう。

予想していたよりも状態が良い為、洗浄とグリスアップ、調整を施します。こちらも錆や摩耗など、状態が酷い場合には交換も必要となります。

 

 

一度交換しているタイヤも擦り減りや、経年劣化でひび割れが発生しています。

そろそろ交換時期ですね。

 

続いてフレーム周りの部品もチェックします。

ハンドルの下にあるヘッドパーツというこの部品。

車体に使用されているベアリングの中でも、

ここが一番ひどい状態でした(汗)

一先ずはグリスアップを施しましたが、部品交換がお勧めです。

 

サドルのレール部分の錆びが年数を物語っています。

サドルそのものもだいぶヘタっているので、新品に交換すると乗り心地が向上します。

 

ブレーキ関係の部品をチェックしてみましょう。長年の使用で黒い塗装が擦れて銀色になっています。

なんだかこの車体の歴史を感じさせてくれます。

すでに交換歴があるとはいえ、ブレーキシューは消耗品です。

1年程前に交換していますが、ここまで減っていると今回も要交換です。ブレーキワイヤーも錆びで動きが悪くなっている為、交換しましょう。

 

ブレーキをかける際にブレーキシューが接触するホイールリム。

こちらも少しずつ擦り減ります。

スタッフ小笠原のESCAPE R3は、とくに後輪のリムが擦り減っています。

あまり擦り減ってしまうと、ブレーキとタイヤの空気圧に耐えられず、リムが割れてしまったり、変形します。

天候に関係なく毎日乗る車体ですと、晴れの日の週末にだけ乗る車体とに比較して、およそ3倍近く摩耗が早く進行します。(スタッフ経験談)

 

以上、スタッフ小笠原のESCAPE R3は、全体的になかなかの消耗具合を見て取れましたが、部品を交換、再調整することでまだまだ走る事ができる状態でした。

 

尚、今回と同様の分解を含むメンテナンスとしまして、

ジャイアントストアでは、

【こだわりオーバーホール】メニューがございます。

・こだわりオーバーホール作業工賃¥45,000(税抜価格)

・ジャイアントストアで車体ご購入の場合は、¥36,000(税抜価格)

上記の作業工賃に、交換を必要とする部品類の価格が追加になります。

こちらのメニューは悪天候や走行距離など、

かなり過酷な条件で車体を使用する方にお勧めのメニューです。

 

「そこまで乗らないよ」という方にはこちらのメニューがお勧めです。

【クリーンアップオーバーホール】

他店購入の方¥27,000(税抜価格)

ジャイアントストアでご購入の方¥21,600(税抜価格)

・基本的には晴れの日に乗る。室内保管で購入後2年から3年目の車体。

【ライトオーバーホール】

他店購入の方¥16,000(税抜価格)

ジャイアントストアでご購入の方¥10,400(税抜価格)

・走行するコンディションに関わらず、半年から1年に一度実施すると、

各部品が長持ちします。

 

最後にメンテナンス後の車体に乗った、スタッフ小笠原の感想を一言。

「快適!」

 

これからESCAPEをご購入頂く方や、既にお乗り頂いている方も。

ご参考にして頂けると幸いです。

 

 

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