ジャイアントストア今治
【クロスバイク】街乗りだけではもったいない。GRAVIERでいろんな道を走ってみました。2020年9月17日
「アスファルトの舗装路だけでなく、ある程度の未舗装路も走れる」
というクロスバイク「GRAVIER」
街中での自転車通勤・通学が目的で、
スポーツバイクは初めてという方に、
選んで頂くことが多いクロスバイクです。
なのですが…
このGRAVIERが特に好きなスタッフ川村は、
それだけではもったいないと思うのです。
その見た目からは想像できないほど走りが軽くて、
日常で目にする道路なら、どんな路面でも大丈夫!
このクロスバイクは市街地から抜け出すことで、
スポーツバイクとしてもっと覚醒できるはず!
という事で。
しまなみ海道のお隣。
『とびしま海道』を舞台に、
走行距離70kmのサイクリングを楽しんで参りました。
※こちらのGRAVIERは2018年モデルのSサイズです。
普段は店頭でご試乗頂くことが可能です。
まず、何度かご紹介させて頂いてますが、
普段はカーボンロードバイクに乗ることが多いわたし。
その車体重量はGRAVIERよりはるかに軽く、
舗装路を速く走る事に特化しているのがロードバイク。
果たしてそんな車種と比べると、
クロスバイクのGRAVIER
どういったところが楽しいのでしょうか?
ぜひ、ご参考にして頂ければ幸いです。
とびしま海道は、
愛媛県の岡村島と広島県呉市の下蒲刈島まで、
大小7つの島を巡るルートです。
島と島を結ぶ橋の前後には、
当然、登り坂と下り坂がございますが、
島の外周の殆どは平坦路が多く、訪れた方によっては、
「ほとんどが平坦な道でのサイクリング」とお話する人も。
確かに。
しまなみ海道の大島や大三島、
そして因島などを1周することに比べれば。
とびしま海道のメインルートは、
非常に初心者向きの楽々コースと言えます。
ですが!
今回の企画としては、
それはあまり面白くありません。
島には大なり小なり山々がありますし、
当然そこには道もあります。
さらにそういった山道は大体、
路面がそこそそに荒れています。
今回はそういったルートを積極的に盛り込みます。
朝9時半
今治港からフェリーに乗って岡村島へ上陸。
ここから6つ目の島、
上蒲刈島を目指してメインルートを走行します。
先にご紹介した通り、
GRAVIERは平坦路でも非常に心地よいスピードで進みます。
鼻歌交じりでペダルをこいで25km/hほど。
追い風になれば30km/hぐらいで走行できます。
前傾姿勢が強く、
ハンドル操作もクイックなロードバイクより、
クロスバイクの方が快適に感じる瞬間さえあります。
このGRAVIERというクロスバイク。
27.5インチ(650B)という、
独特なホイールサイズを採用しますが、
そこに装着される太めなタイヤも含めると、
外径は700cのクロスバイクESCAPEと殆ど一緒になります。
タイヤ径がある程度大きいと、
平坦路での速度維持が楽になる他、
ちょっとした路面の凹凸を乗り越える能力も高くなります。
外径が大きくて、
タイヤそのものにもボリュームがあるGRAVIERは、
多少、路面が荒れていてもまったく問題ありません。
フラットハンドル特有の上体が起きたポジションは、
それほど意識をしなくても視界を確保しやすく、
景色がとても広くみえます。
ロードバイクとの一番の違いはそんなところにも。
幾つかある橋までの短い登り坂も軽快に登ります。
27.5インチのホイールは単体でみると、
ESCAPEの700Cより外径が小さい分、若干軽くなります。
そのおかげで、
ペダルのこぎ味は見た目より断然軽い!
グイグイ登れます。
とびしま海道名物。
いくつか点在するループ橋もグイグイ行けます。
そしてやってきました、上蒲刈島。
ここからがいよいよ本番です。
本日、最初の山道へと突入します。
七国見山という山の周りをぐるっと回る林道。
(まるでトトロに出てくる地名みたいですね)
前半は山肌に露出した花崗岩の雄大な風景と、
眼下に見える海の景色を眺めながら登ります。
ところどころ荒れた路面が現れますが、
走行にはまったく問題ありません。
さらに。
低速での安定性が非常に高いことに加えて、
ロードバイクよりも軽いギアに余裕があるクロスバイクは、
傾斜がキツイ坂道をゆっくり登ることは得意です。
登る速さを極端に求めなければ、
自分が丁度良く感じるペースでこぐ事が出来る為、
長い坂道を確実に登りきることができます。
さて、登り坂があれば下り坂も待っています。
当初の予想どおり。
なかなかいい感じに路面が荒れています!
落ち葉に木の枝、道路にはみ出す笹、
所々に大小の落石。
無論、GRAVIERにとって、
これぐらいの路面状態は「楽しめる」レベルです。
ブレーキ操作等に気を付けつつ、
ほどほどの速度で下ります。
50分ほど走行し、林道に入った場所のすぐ近く、
外周道路沿いの恋ヶ浜のあたりに出てきました。
このすぐ近くのお店でお昼ご飯を食べて、
後半のライドに備えます。
ここからはメインルートをUターンします。
(だれが写真を撮っているのか?後でわかります)
豊島大橋からの長い下り坂。
このシチュエーション、
誰でも「最高!」という気分になれるはず。
順調に大崎下島まで戻ってきました。
そして。
本日のメインイベント
大崎下島にある、
とびしま海道の道路の最高標高地点。
標高449mの「一峰寺公園 展望台」を目指します。
島という特性上ほぼ海抜0mから挑むヒルクライム。
まず初めに勾配のキツいループを登ります。
その後、
「意外と緩やかな勾配で登りやすいな~」と、
油断しはじめたタイミングで。
看板を左折してすぐに現れたのが….
コンクリートで舗装された壁のような激坂!
余談ですが。
傾斜がきつい道路では、アスファルト舗装が適しておらず、
コンクリート舗装を施すことになります。
つまり。
本物の「激坂」と呼ばれる道は、
もれなくコンクリート舗装ということなんです。
実はこの日。
同行していた(というより、このコースはスタッフ南の提案)
スタッフ南は、EバイクのESCAPE RX-E+に乗っています。
短い登り坂や速度が伸びる平坦路であれば、
車体重量が半分以下のロードバイクやクロスバイクが、
圧倒的に有利です。
ただし!
10分以上、勾配のきつい山道を登るとなると、
Eバイクの優位性が増してきます。
だからと言ってわたくし。
山の序盤から負けるつもりは全くありません!
「本気」と書いて「マジ」と読むとはよく言ったもの。
ヒルクライムレースさながらにペダルを踏み、
クロスバイクGRAVIERに鞭を入れます。
途中、勾配が増す区間に入ると、
Eバイクのスタッフ南が上半身を入れて踏み始めます。
「おいおい、引き離しに行っているぞ!」
じりじり放されつつも、
勾配が緩くなる区間で食らいつきます。
もう少しでゴールか?というタイミングで、
「界王拳!」
と心の中で叫び、ゴールスプリントを仕掛けるも。
10秒であえなく失速。
その横をEバイクのパワーで抜き去るスタッフ南。
かなり走れる脚を持つ人間がEバイクに乗ると、
登り坂でのスピードも桁違いです。
「もうだめだ、おしまいだ~」という心の声と共に、
最後はヘトヘトになってゴールしました。
「悔しいがスタッフ南、きみがNO.1だ…」
身体を冷やす為の水が無かったので、
スタッフ南が少し下った場所にあるトイレまで、
水を汲みに行ってくれました。
Eバイク恐るべし。
頭から水をかけて、熱のこもった身体を冷却します。
「気持ちいい~」
いや~、このレベルの山道となると、
Eバイクは本当に凄いです。
横になって息を整えた後。
展望台から外を眺めてみると、
なんとも素晴らしい景色が拡がっていました!
(左から2つ目の橋に広島県と愛媛県の県境があります)
ここからは登ってきた道を気持ち良ーく下ります。
道のまわりには、ミカン畑が沢山あります。
シーズンになると至る所が「ミカン色」になるそうです。
急勾配の長い下り坂。
今回乗っている、
リムブレーキのGRAVIERでも十分快適の走れますが、
そこはやはり。
欲を申し上げますと、
油圧式ディスクブレーキ搭載のGRAVIER DISCでしたら、
もっと快適に走行できます。
力を出し切って登ったあとは、
握力も若干低下していますからね。
岡村港へ戻る前に、
大崎下島の御手洗地区に立ち寄りました。
古い町並みが残されている御手洗地区の神社へ。
ここにはこんな記念碑があります。
100年以上前に自転車世界一周(しかも無銭)とは。
こちらの神社には「可能門」という場所があり、
通ると不可能を可能に出来る(らしい)とのこと。
訪れた際には、ぜひ探してみてください。
町並みも少しだけ散策しました。
広い路地はゆっくり走行して、ときには歩いたり。
これは、クロスバイクならではの楽しみ方ですね。
御手洗へ行く途中にはこんなスポットも。
みかんジュースorはっさくジュース。
一杯100円で頂けます。
無事に戻ってきました岡村港。
フェリーを待つ間、
かき氷を食べて過行く夏の余韻に浸ります。
※とびしま海道は火曜日が定休日のお店も多い為、
ぜひ、他の曜日に訪れてみてくださいね。
クロスバイクGRAVIERで楽しんで参りました、
とびしま海道のサイクリング。如何でしたか?
クロスバイクが持つ可能性を最大限に活かして、
まだ見ぬ場所を目指して。
サイクリングに出掛けてみませんか?
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