ジャイアントストア今治
【X-ROAD】グラベルライドに行ってきました。2020年11月5日
最近、しまなみ海道でも時々走っているところ見かけるのが、
グラベルバイクやグラベルロードと呼ばれる車種です。
今治店にも、「グラベルバイクはありますか?」
というお問合せを頂くことが増えてきました。
そんな中で、
「そもそもグラベルって何?」
「ロードバイクやMTBとは違うの?」
という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
この『グラベル』という名前。
主に砂利や土によって構成された未舗装路のことをいいます。
例えばこんな感じの道。
この写真ではなかなかの山道ですが、
「砂利道」という条件だけをみれば、
田んぼの畦道や河川敷など。
意外と身近にもグラベルはあります。
この様にあまり幅の細いタイヤで砂利道を走行すると、
タイヤの側面を傷つけることでパンクの可能性も…。
【豆知識その①】
四輪自動車のラリー競技では、
舗装路の事を『ターマック』
未舗装路を『グラベル』と呼びます。
サイクリングでいうところのグラベルも、
そこから来ているのかも知れません。
「MTBで走るようなトレイルほど険しくはないけれど、
ロードバイクで走行するには限界がある」
そんな道を想像して頂けると、分かり易いかと思います。
そこで。
先日、今治店スタッフの川村が、
久しぶりのグラベルライドに行ってきましたので、
その様子をご紹介します。
今回乗るのはシクロクロスバイクのTCX
2021年モデルで新型も発表されたところですが、
スタッフ川村が乗るTCXは2世代前の2014年モデル。
こちらの写真。TCXを購入して、
初めて参加したシクロクロスレースでの一コマです。
シクロクロスレースを目的に設計されたTCXは、
厳密には近頃のグラベルバイクとは少々異なります。
ですが、ロードバイクには無い未舗装路での走破性と、
タイヤを換えることで様々な路面に対応できる点が魅力です。
【豆知識その②】
GIANTとLivでは、
走行する場所によって全車種を3タイプに分類しています。
【ON-ROAD】アスファルトなどの舗装路
【OFF-ROAD】未舗装路や険しい山道
【X-ROAD】舗装路と未舗装路
TCXは【X-ROAD】に分類されます。
今回はタイヤの耐久性実験も兼ねまして、
700×32CのチューブレスタイヤFONDO 0を装着しています。
ここで、「えっ?」と思われた方もいらっしゃるかと。
非常に高いグリップ力と耐パンク性を備えたこのタイヤ。
ロードバイクのDEFYやCONTENDに標準装備されている、
オンロード向きのタイヤなのですが、
多少の未舗装路でしたら問題無く走れるほど、
走破性と耐久性に優れています。
果たして。
今回の荒れた路面にどこまで耐えられるのでしょうか。
その結果も楽しみです。
訪れたのは愛媛県久万高原町。
この日は2つの林道を走行しました。
1つ目は鴇田峠(ひわだ峠)を越える林道。
峠までの距離が短い分、少し急勾配な林道です。
2つ目は四輪自動車の全日本ラリーのコースとしても使われた、
町道大野ヶ原線(父二峰林道)で、ほうじが峠に向かいます。
(この写真は2年前に訪れた際のものです)
どちらも大小様々な大きさの砂利と土の道ですが、
これでも一般車両が通行できる「町道」に分類されています。
※林道の中には関係車両以外進入禁止の場所もありますので、
走行する前に下調べすることがお勧めです。
荷物を背負うことによる身体への負担を軽減する為に、
必要なものはフロントバックに収納します。
ライドの準備は万全かと思いきや。
グローブをうっかり忘れてしまいました…。
走行中の振動や万が一転倒した際に手を保護する為にも、
サイクリング用グローブの装着をお勧めします。
舗装された道が終わり、最初のグラベルに突入します。
久しぶりのグラベルライド。
土の上を走るタイヤの感触が心地よく感じます。
なかなか気持ちのいい林道だな~と、
思っていたのはここまで。
峠を越えたあと、下り区間は急勾配+砂利道。
不安定な砂利の上では、
ハンドルに頼り過ぎたりブレーキを強く掛け過ぎると、
砂利にタイヤをとられてしまいます。
ブレーキ操作やカーブを曲がる際など、
舗装路を走るとき以上に集中力を必要としますが、
それも楽しみの一つです。
無事に下り終えて、
2つ目のグラベルまでは舗装路が続きます。
X-ROADに分類されるTCXは、
舗装路の上でも程よく軽快な走りをしてくれます。
そして。
6kmほどで2つ目の林道入口に到着。
ここからはほうじが峠までの約11km
勾配は緩やかですが、大きな砂利でガレた区間も多く、
これぞ『グラベル』といった雰囲気です。
標高が高くなるほど、
秋の山の雰囲気も濃くなっていきます。
そして登ること約1時間。
峠が見えてきました。
2年前に訪れた際はここから更に舗装林道を進み、
久万高原スキー場まで走りましたが、
今回は工事で通行止めの為、来た道を折り返します。
下りに入る前に、
タイヤの空気圧を若干落として振動吸収性を高めます。
前後ともに3.0Barぐらいでしょうか。
こうして低めの空気圧で走行しても、
パンクをしにくいチューブレスタイヤは、
グラベルでもその効果を発揮してくれます。
それにしてもこのFONDO 0チューブレスタイヤ。
これだけ険しい路面を走っていても、
パンクをする気配が全くありません。
険しいグラベルでは、
38Cから40Cぐらいのタイヤを装着すると、
もう少し余裕をもって走りを楽しむことができますが、
この日もパンクトラブルは無く、
3時間ほどで40kmのライドを楽しむことができました。
今回登場したシクロクロスバイクのTCXですが、
女性専用モデルとしてLivにはBRAVAという車種があります。
この2021年モデルより、
BRAVAにもカーボンフレームが新登場致しました。
そのほか。
本格的なグラベルバイクと致しましては、
GIANTからはREVOLT
そして、
Livからは新しくDEVOTEが登場しています。
今治店ではカタログによるご案内になりますが、
ご予約も受付中です。
「ロードバイクに乗っているけど、
グラベルバイクが少し気になるかも?」
という方。
新しい道に一歩踏み出してみませんか。
ジャイアント/リブストア今治