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【豆知識】「私の空気圧は4.0barです。」2020年12月11日

こんにちは。今治店のスタッフ川村です。

宇宙の帝王が戦闘力を誇示するセリフのような表題ですが、

前回の「タイヤの空気は自然に抜けていく」というお話に続きまして。

今回は「乗りやすい空気圧」についての豆知識です。

ロードバイクなどで、

・チューブレス(レディを含む)タイヤ

・25C以上のタイヤ

をご使用中の方に、ぜひお読みいただけると幸いです。

まず。

皆様はお乗りのロードバイクのタイヤに、

どれくらいの空気圧を入れていますか?

乗り味の好みなどによっても異なりますが、

ロードバイクでのサイクリング歴が長い方ほど、

「そりゃ~もちろん沢山入れて、

タイヤは固くした方がいいに決まっているでしょ?」

という方は多いと思います。

わたし自身もロードバイクに乗り始めた頃。

当時主流でした23C以下のクリンチャータイヤを使用する際は、

7.5bar(110psi)以上で乗っておりました。

更に付け加えますと。

高校の自転車通学でシティサイクルに乗っていた時も、

空気は沢山入れた方が速い!と思っていました。

(自転車屋さんのおじさんに教えて頂きました)

確かに。

タイヤが全く潰れない、変形しない方が転がりそうですし、

「硬い乗り心地 ほど速い 」という印象も受けます。

さらにチューブを使用するクリンチャータイヤですと、

段差などで不意に大きな衝撃を受けた際も、

パンクがしにくくなるメリットはあります。

 

それから10年以上が過ぎまして。

スポーツバイクは少しずつ変わってきました。

ロードバイクを例に見てみますと…

・リア変速機は9速から10速、11速や12速へ

・ブレーキはリムブレーキから油圧ディスクブレーキへ

などなど。

より快適に、より速く遠くまで走る性能を追求するために。

新しい技術を取り入れて、機材はどんどん進化しています。

 

そんな中。ロードバイクのタイヤは、

・25C以上のタイヤ幅が標準化

・チューブレスもしくはチューブレスレディの採用

という2点が、大きな変化かと思います。

ここからが本題です。

・25C以上のタイヤ

・チューブレスタイヤをご使用中の方

タイヤの空気圧はそれまでよりも少し低めに調整して頂くと、

より一層、走ることが楽しくなります!

 

25C以上の太めのタイヤは、

・細いタイヤよりも内部の空気容量が多い点

・タイヤに使われる素材の量が多い点

などから、

低めの空気圧でもタイヤの変形量が少なく、

転がり抵抗も軽くなる特徴があります。

加えて、タイヤのクッション性が増すことで、

サスペンションのような役割を果たし、

さまざまな路面状況に対応しやすくなります。

さらに。

チューブレスタイヤになりますと、

低い空気圧で走行した際のリム打ちパンクも殆どしない為、

より低めの空気圧に調整することができます。

 

参考までに。

今回の題名にある「4.0bar」という数字。

スタッフ川村自身がGAVIA COURSE 0を使う際に、

目安としている空気圧になります。

(チューブレスレディ、700×25C)

COURSE 0は構造が少し固めのタイヤなので、

タイヤのよれる感覚が出ない程度に空気圧を下げて乗っています。

実際には3barから4bar(50~60psi)の間で、

状況に応じて調整します。

 

身長163cmで体重53〜54kgの私の場合、

一般道ではひび割れや繋ぎ目でタイヤが跳ねる場所も多く、

このタイヤの場合、この辺りが最も乗りやすく感じます。

(この写真の様に舗装の劣化した道では、タイヤの振動吸収性が試されます)

これまで約1年間、毎日の自転車通勤からサイクリングまで。

COURSE0を2セット(4本)使用致しましたが、

トラブルなく、快適かつ軽快に走る事が出来ております。

 

※使用中のトラブルはありませんが、

本来タイヤに記載される空気圧よりも低い為、

あくまでも自己責任での使用となります。

尚、MTBやシクロクロスなどオフロード競技では、

指定圧よりも低いセッティングを使用するケースがあります。

空気圧は体重によっても調整幅が異なります。

乗る方の体重が重いほど、高めにする必要があります。

 

先にご紹介した23Cのクリンチャータイヤの頃と比べて、

およそ半分の空気圧にはなりますが、

チューブレスタイヤのGAVIAはリム打ちパンクもしにくく、

低い空気圧での使用にも非常に適しています。

 

更にGAVIAシリーズからもう1種類。

GAVIA COURSE 0よりも軽量性を重視したモデル。

GAVIA RACE 0

このタイヤを使用する際の空気圧は、

25Cは5~5.5bar、28Cは4~4.5barで使用しています。

COURSE 0と比べて構造が薄く柔らかいRACE 0では、

少し高めに空気圧を調整しています。

路面のひび割れ、繋ぎ目が少ない綺麗な舗装路を走る際や、

ヒルクライムレースなどで使用する際は、

もう少し高めの6barを目安に使用しています。

 

如何でしょう。

「チューブレスタイヤが付いているけど、

いつもいっぱいまで空気圧を入れている。」

それではせっかくの高性能タイヤが勿体ない!

タイヤのしなやかさと転がり抵抗の軽さ。

両方のベストバランスをぜひ見つけてみて下さい!

 

ジャイアント/リブストア今治