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【スタッフのサイクリング】3年ぶりにヒルクライムレースを走りました2022年10月8日

ゴール直前の急勾配にアウターギアで突入したら、

うっかりターボエンジン逆噴射しました。

こんにちは。今治店スタッフの川村です。

先日、3年ぶりにヒルクライムレースに参加しました。

ヒルクライムチャレンジシリーズ

『高梁吹屋ふるさと村大会』

岡山県高梁市が舞台となるこちらの大会。

今回で10回目の開催とのこと。

コロナ禍での中止を経て3年ぶりの開催です。

そもそも、わたくし。

なぜこの大会に参加したのかと言いますと、

今から遡ること3か月前。

酷道険道好きの私には、以前から行ってみたい場所がありました。

それがこちら。

『羽山渓谷』という場所にあるトンネル。

どこかでこの道の存在を知って以来、訪れてみたいなぁと思っておりました。

ある日ネットで調べたところ高梁市がヒット。

早速ミニベロのTENを載せてドライブへ。

その際、クルマに乗っていてある看板が目につきました。

『ヒルクライムスタート地点』

そのときは、

「ここでヒルクライムレースがあるのかー」

「さっきガソリンスタンドにポスターがあったな」

と、思いつつ目的の羽山渓谷へ。

その後、ツーリングマップルを見て、吹屋の街並みにも立ち寄りました。

帰宅後、大会ホームページを拝見。

そして8月末の募集締め切り最終日、

運よく募集期間が2日ほど延長されていたため、

滑り込みエントリーをして今日へ至ります。

迎えた当日。午前3時に自宅を出発して、

まだ真っ暗な中、参加者駐車場に到着。

じつは数日前に想定外の事もありまして、

「週末はDNSかな」と思っていたのですが。

2日前に参加の目途が立ち、当日を迎えました。

折り畳み式のソーラー充電ランプがあると、

暗い中の準備に重宝します。

バイクはいつものTCR ADVANCED PRO

予め大会公式のコース走行動画と、グーグルマップで道の様子をチェック。

ヒルクライム競技区間は15km。

私、ヒルクライムレースでは試走をしない派。

初めて走る道の方が新鮮で楽しいじゃないですか。

今回は事前情報からレース展開を予想して、セッティングを変更しました。

こちらのカセットスプロケット。

コースの平均勾配は2.6%台と緩く、

ゴールまで残り1kmの急勾配区間を除き、

集団のままハイスピードな展開になると予想。

ローギア側を2枚ほど追加しておけば、

アウターギアで走り切れるだろうと判断。

12-23Tから12-28Tに交換しました。

加えて一週間前にチェーンは新品に。

慣らし走行後、本番を迎えています。

ちなみにコンポーネントは10年以上前のもので、

フロントチェーンリングは53/39T(の楕円)

普段サイクルコンピューターを使用しないのに、

ライト台座として利用していたサイコン台座も、

軽量化を兼ねてライト単体用へ変更。

飛び出ていたフォークコラムも、

この機会にカットしてすっきりしました。

フォークに計測タグを装着する際、

結束バンドを切らなくても、このように通すとすっきりしますよ。

今回は900人のエントリーがあったそうです。

メイン会場から競技スタート地点まで11km

国道を迂回しつつパレード走行します。

メイン会場からスタート地点まで、

道沿いにあるお家の方々から沢山の応援を頂きました。

これは本当にうれしいですよね。

大会運営スタッフの方々や地元警察署の協力、

そして大会参加者のマナー意識も高く、

この大会がコロナ過を乗り越え、

10回目を迎えることができた理由がわかります。

そして、スタート地点に到着です。

8時から時間差でクラスごとにスタートします。

先にもお話しましたこのコース。

平坦路向きのギアを踏める区間が続きます。

序盤は登坂力の差は影響せず、

おそらく30km/h以上の速度、

長い列の集団でレースが進むでしょう。

そのうえ道幅は狭くなったり、広くなったり。

後方に位置取ると前走者を風よけに利用できますが、

集団が分裂した際、追いつくことは困難になります。

低速で淡々と登るヒルクライムではなく、

短縮版ロードレースになるのは間違いない!

そのため、私の作戦は「逃げ」よりの「先行」

集団前方で風よけになる時間は増えますが、

ゴール前まで先行位置をキープできれば、

上位に食い込むチャンスもやってくるでしょう。

運よく最前列に並ぶことができました。

なお、カメラを装着する道具を忘れてしまい、

走行中の写真などがございません。

今回は文面でレース展開をご紹介します。

 

◇スタート後

早々に「お見合い」しても仕方がないので、

積極的にペダルを踏み先頭へ。

少し踏んでから後方をチラっと確認すると、

風よけを意識した隊列ができています。

脚の調子は悪くないので、

オーバーペースにならない程度にそのまま。

◇序盤から中盤にかけて

スタートから2kmを過ぎ。

同クラスの中で先頭を引くことができる3~5名が、

必然的に前へ上がってきます。私もその位置をキープ。

その後ろには相変わらずの隊列が続きます。

先行位置で先頭のローテーションにも加わり、

いつもよりケイデンス高めで筋疲労の蓄積を防ぎます。

(スプロケットを交換しておいてよかったです)

ゴール前の勝負はこの先行メンバーになると予想。

◇中盤から後半へ

途中、追い抜き禁止の下り区間へ。

ここは3番目で突入します。

先頭は全員がほぼ全開で踏んでいるため、

下りでも追い抜くほどの差は出ません。

下りから追い抜き禁止解除の平坦、

そして登り返しで後方を絞り込むペースアップ。

ここで後退すると、先頭付近への復帰は困難。

復帰する脚とセンスを備えていたら、

作戦なんてなくても独走で勝てるでしょうね…。

きつくても息を深く吸って食らいつきます。

◇終盤

前半と比べて全体的に道幅が狭く、

古民家が並ぶ集落を抜ける渓流沿い区間。

沿道で応援してくれる方々に感謝しながら、

徐々に増す勾配を踏んでいきます。

先頭のペースはアウターギアで登れるほど、

ハイペースで進行しています。

ここで思わず、

「これ、ヒルクライムレースじゃないよ」

と呟いてしまいます。

残り2kmの看板を過ぎて、

先頭集団から一人アタック。

でもそれほど差は開かず、

私を含めて一定距離で追走、吸収します。

吸収と同時に先頭付近数名の動きが活性化。

大丈夫、まだいけます!

◇ゴール前

残り300mのあたりからキュッと勾配がきつくなり、

右カーブを回って吹屋ふるさと村入口のゴールへ。

ここで残り200m。

このままアウターギアでいってやる!

と意地を張って急勾配に突入した結果、

うっかり、ターボエンジン逆噴射。

がっつり踏み込むこのタイミングで、

もしもインナーギアに変速した場合、

変速ミスで更にタイムロスを生じる可能性も。

ああ、前で5名ほどがゴールラインを越えている。

意地を張らず、早めにインナーギアに変速すれば…

という気持ちも内心にはありましたが。

先頭全員が全力でゴールを目指しているため、

そんなに単純な結果にはならないでしょう。

アウターギアでも失速しないほど鍛錬して、

またチャレンジしたいところです!

ゴール会場ではおかわり無制限の豚汁サービス。

ちなみに会場でお会いした岡山店のお客様の中には、

8杯おかわりした方も。すごい‼

こちらは岡山店スタッフの方。

ESCAPE RX2 DISCで参加しておりました。

ハンドルはもちろんフラットバー。

各部カスタマイズされていて、

走りを追求した1台に仕上がっておりました。

こんなに多くのバイクを見るのも久しぶりです。

メイン会場へ下山する際も沿道の方々が、

「お疲れさま!」と絶えず声をかけてくれます。

みなさま、ありがとうございます。

人の温かさが身にしみますね。

メイン会場には地元飲食店さんがズラリ!

15店舗以上あったのでは?

こんなに充実した大会は初めてです。

こちらネーミングはシュールですが、

凄く濃厚で美味でした。

コップのそこまでぎっしり、

アイスを入れて頂きました!

じつはナンが好きなんです。

冷たくて頭が「キンコン、キンコン」

どちらも大変おいしゅうございました。

ごちそうさまでした。

で、この大会ではコロナ対策と致しまして、

リザルトはスマホでQRコードを読み込み、

その場で確認ができるとのこと。

ガラ携帯ユーザー、スタッフ川村。

「QRコードは読み込まれましたか?」

「3位まで表彰対象なのでご確認お願いします」

とスタッフの方数名に声をかけて頂き、

「すみません、ガラ携なんです」

「ゴールで5人ほど前にいたので表彰は無いかと」

と伝えると本部テントで確認もできますが、

なんと後日郵送をして頂けるとのこと。

この大会、どれだけ親切なんですか。

一応、確認したところ年代別クラス6位。

タイムは28分45秒

1位とは8秒、3位とは7秒差でした。

急勾配の7秒は本当に僅かな距離ですが、

その僅かの差をつけるのが経験と日々の鍛錬。

今回の私は準備と鍛錬。そして、

勝ちたいという気力が足りなかったという事。

それにしても。

平均速度が30km/hを越えているとは、

高速レースだった事がよくわかります。

さっきのグーグルマップにて、

自動車を選択してルート検索をすると23分。

今回の総合トップタイムの選手は26分台。

場合によってはクルマより速いのでは?

ここまで速いレース展開になりますと、

空力に優れて軽快に登れる、

新型PROPELで走ってみたいですね。

 

マイペースで完走を目指すようでしたら、

はじめてでも完走しやすいだけでなく。

先頭を目指すなら、

ロードレースのような展開を味わえる。

非常に魅力的な大会で、

ぜひ次回も参加したいというのが感想です。

 

最後に。本大会の開催に関わって頂いた、

地域住民の皆様をはじめ、全ての方へ。

3年ぶりの開催を実現して頂き、

本当にありがとうございました。

 

それではまた次回のサイクリングで。

 

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