ジャイアントストア今治
【Eバイク】イマイチなところと良いところ2023年3月5日
こんにちは。今治店スタッフの川村です。
今回はずばり、本音で語ります。
普段はロードバイクでサイクリングを楽しみ、
Eバイクでのサイクリング経験もある、
スタッフだからこそ感じるEバイクのあれこれ。
本音過ぎてどこかから突っ込まれないか、
少々不安ではございますが。
製品の魅力を詳しくお伝えするためにも、
ここは思い切っていきます!
では、早速参りましょう。
まずはこちらから。
【イマイチなところ】
◇車体が重い
GIANTとLivのEバイクには、
合わせて6種類のモデルがございますが、
その中で最も軽いモデルがROAD E+
車体重量は19.3kg
そして一番人気のクロスバイクタイプ。
ESCAPE R E+の車体重量は19.7kg
普通のママチャリと同じぐらいの重さです。
対しまして。
同様にアルミフレームを採用する、
クロスバイクとロードバイクの場合。
車体重量は平均10kgです。
ちなみに。
先ほどのROAD E+に近い価格帯から、
こちらのカーボンロードバイク。
TCR ADVANCED 1 DISCの重量は、
なんと8.3kgです。
Eバイクとの重量差は10kg以上。
このEバイクの重さ問題。
所有する上で影響するのが、
保管やクルマに積載するときです。
10kg程度のスポーツバイクでしたら、
自宅の玄関から廊下、お部屋まで。
それこそ片手でも運び込むことが可能です。
マンションやアパートでしたら、
持ち上げて階段で移動することも可能です。
これがもしも、Eバイクだった場合。
持ち上げて階段を昇降していたら、
筋肉ムキムキになれますよ。
さらに。
軽量なスポーツバイクであれば、
上の写真のように前輪を外して、
クルマの後部座席に軽々と積載可能です。
さらにさらに。
輪行袋に収納して電車に乗って移動、
という運搬方法も気軽に活用できます。
これが20kg近くあるEバイクの場合。
同じように車載・運搬するのは、
個人的にはあまり現実的ではないと感じます。
私のように小柄で体重も軽い人間だと、
なおのこと困難な行為になります。
※物に対して感じる重さは体格で変わります。
気合いだけで「どりゃっ!」といくと…
最悪、ぎっくり腰になります。
Eバイク10台が納品されてくるような日は、
鍼灸院へ予約の電話をしておきます。
↑これ本当です。
Eバイクをご購入頂く場合。
保管場所や積載方法について、
予め考えておくことが大切です。
Eバイクをご購入頂いたお客様の中には、
軽バンに乗り換えた方もいらっしゃいます。
◇ロードバイクのようには走れない
「Eバイクは登り坂も24km/hで走れるの ?」
というご質問を頂くことがございますが、
実はそんなに単純じゃないんですね。
実際にEバイクに乗って、
24km/hでロングヒルクライムなんて。
口から心臓が出そうになるぐらい、
ハードモードなトレーニングができますよ。
その身体能力があるようでしたら、
ヒルクライムレースに出場してみて下さい。
おそらく上位に入ることができます。
ではなぜ?
その速度での走行が困難なのでしょう。
それはずばり。
『道路交通法施行規則』が関係しています。
Eバイクには規定の補助動力制御があります。
日本の道交法に適応するEバイクには、
この制御が必須となっています。
具体的には…
発進から10km/hまではこぐ力に対して、
最大2倍アシスト(補助動力)が機能します。
以降は速度が増すとアシストが弱くなり、
24km/h未満でアシストが無くなります。
つまり、
巡航時のアシスト力は最小限になります。
そのため。
22㎞/hを越える辺りになると、
アシスト力はかなり微弱になります。
ペダルをこぐ脚には、
車体の重さ感じるようになります。
平坦路はもちろん、登り坂でも。
アシスト力が弱くなる、
または無くなる速度に達すると、
人力でペダルをこぐ割合が増えてきます。
これがまた思いのほかキツイ(汗)
そのため。
ESCAPE R E+とROAD E+ともに、
15km/h〜18km/hで走行していると、
ペダルをこぐ力に加えて、
アシスト力も程よく機能して快適です。
ちなみにこの速度域。
平坦路をロードバイクで走る場合、
ランニングなど多少の運動経験があれば、
大体の方が難なく到達できる巡行速度です。
そういった特徴もございまして、
ロードバイクとEバイクを乗り比べた結果、
ロードバイクをご成約頂くケースもあります。
◇走行距離に限界がある
「ECOモードならしまなみ海道往復できる」
いえいえ、実際はかなり大変です。
電動モーターで動く乗り物は、
電欠も考慮して走る必要があります。
(すみません、電気自動車の写真は無いもので)
ペダルをこいで走るEバイクも例外ではなく、
途中で電欠してしまう可能性もあります。
およそ20kgという重さの自転車で、
人力のみで長距離走るのは大変です。
アシストモードを低く設定すれば、
充電残量に対する航続距離は伸びますが、
当然、人力に頼る場面が増えてきます。
ESCAPE R E+の場合。
ECOモードで200㎞
TOURモードで132㎞
と、航続距離は表記されていますが、
ECOモードのアシスト力が微弱。
TOURモードで弱といった具合です。
ペダルをこぐ感覚からしまして、
「え、ちゃんとモーター動いている?」
と感じるほどに、
やんわりとしたアシストモードです。
しまなみ海道をECOモードで走行する場合。
「軽いギアを使えばとりあえず走れる」
といった結果が事実となります。
当店でレンタサイクルを利用される方も、
ACTIVEモード以上を選択するケースがほとんど。
ACTIVEモードの航続距離は100km以下。
当然、充電無しでは往復ができません。
※しまなみ海道の往復約160km
体重や道路状況でも差が出ますが、
表記よりも少ない航続距離になると、
予め想定して頂いた方が正解です。
さらに。
通常のスポーツバイクと異なり、
ペダルを強く踏み込まなくて済むため、
お尻が痛くなりやすいという盲点。
乗車が長くなるほどこれが実にツライ。
ロードバイクで8時間走っても平気な私も、
Eバイクに乗ったら1時間でお尻ヤバい!
なんてことも(痛)
お尻の痛みに対する物理的な策として、
クッション性の高いサドルに交換するほか、
GELカバーを使うなどの方法があります。
さらに、スタッフ川村の場合。
敢えてモーターの電源を切り、
極力ペダルを踏む。
という力技で克服する裏技を使います。
◇本格的なカスタマイズができない
先にもご紹介させて頂きましたが、
Eバイクは国内の使用基準に合わせて、
各製品の仕様登録がされております。
そのためタイヤについては、
もとのサイズから変更ができません。
※制御に必要な速度計測に誤差が生じるため
「タイヤを太く、もしくは細くする」
といった定番カスタムができない点は、
後々デメリットに感じるかもしれません。
なお、サドルやハンドルグリップ、
ペダルなどはお好みで交換可能です。
【良いところ】
◇坂道に強い
Eバイクの良いところといえば、
やっぱりこれでしょう!
・丘陵地帯で平坦路がほとんどない
・1時間以上登りっぱなしのヒルクライム
以上の様な条件でしたら誰が乗っても、
「めっちゃ楽!」と思わず口にします。
さらに。
登り坂の快適さが注目されるEバイクですが、
下り坂の走行安定性も非常に魅力的です。
軽量なロードバイクの場合、
車体重量よりも乗る人の体重の比率が大きく、
油断するとふらつきやすい場面もあります。
車体がかなり重いEバイクは、
重量の比率が自転車側に少し傾くため、
低くどっしりと構えたような、
優れた安定感を発揮します。
◇風に強い
強烈な向い風に抗って進むことは、
登り坂と同じぐらい大変です。
その点、Eバイクは向い風にも強い!
さきほどの坂道のお話で触れましたが、
車体重量のあるEバイクは横風にも強く、
ロードバイクでヒヤッとする横風の中でも、
非常に安定して走行することが可能です。
◇荷物の積載に強い
モーターによるアシスト力があるため、
かなりの荷物を積載しても、
坂道が登れないということはありません。
軽量なロードバイクやクロスバイクでも、
パッキングなどで荷物の積載は可能ですが、
本来の軽快な走りは犠牲となります。
目的地まで楽に荷物を運ぶなら、
Eバイクほど適した自転車はないですよ。
道具を積んで釣りに出かけるもよし、
キャンプに出かけるもよし。
Eバイクが活躍するシチュエーションは、
想像以上に幅広いです。
◇Eバイクはペアサイクリングが楽しい
ロードバイクやクロスバイクに乗る場合。
乗る方の体力や技術レベルによって、
快適に走れるペースには差があります。
このペースの差。
時として不満の原因になることも(汗)
そんなときこそEバイクの出番です。
メンバーに多少の走力差がある場合も、
Eバイクのアシスト制御のお陰で、
快適に走れるペースが揃います。
走力差をカバーするために。
山岳コースでは片方がEバイクに乗って、
片方はロードバイクというのもいいですよ。
トレーニングとして走りたい時には、
最高のペースメーカーになってくれます。
このほかにもEバイクの良いところ。
先月のライドイベントで発揮しております!
その様子もぜひご覧ください。
☛【イベントレポート】高縄半島北側ぐるっとEバイクお試しライド
以上!
触れて乗った経験のあるスタッフによる、
Eバイクについての本音。
ぜひ、ご参考にして頂けますと幸いです。
―ジャイアント/リブストア今治ではFacebookやInstagramでも情報を発信しています―
普段ブログではお伝えしきれない、日常の店舗風景や、
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