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【CADEX】推しのホイールセット CADEX 50 Ultra2025年2月11日

こんにちは。今治店スタッフの川村です。今年はこのホイールで特別なライドに挑んでみませんか?

CADEX 50 Ultra Disc

Pair Weight:1349g

Front Wheel:¥176,000(税込)
Rear Wheel:¥231,000(税込)

 

【製品の生い立ち】

2022年のツール・ド・フランスでローンチを迎えた第3世代PROPEL

その際に装着されていたのが、製品展開では見たことの無い、極太カーボンスポークを奢られたCADEXホイールでした。現地レポートから得られた情報はごく僅かでしたが、このときはホワイトデカールで「CADEX」と描かれた50mmハイトのカーボンリムに、チーム供給仕様のチューブラータイヤが装着されていたそうです。その見た目からして「すごく速いホイール」という雰囲気だけは写真越しにも伝わってきました。

そして数日後に行われたツール第3ステージでは、そのCADEXホイールを装着した新型PROPELで見事なスプリント勝利を挙げました。やはり差し切ってゴールするのが、観ている側としても激熱な瞬間ですよね。

それから程なくしてPROPELの詳細情報が公開。同時にCADEXの製品展開にも新しいホイールが追加され、登場から3年目に突入してもなお、圧倒的な人気を誇るのが『CADEX 50 Ultra Disc』です。

 

【製品詳細と使用感】

先述のとおり、試験運用を兼ねたチーム供給品はチューブラータイヤ仕様でしたが、製品としてはチューブレスレディタイヤ仕様のみを展開しております。※現在CADEXホイールの供給を受けるプロチームでは、チューブレスレディタイヤの運用が中心となっています。

ひと足先に発売されていたCADEX 36 DiscやCADEX 65 Discと同様に、昨今の高性能カーボンホイールで新基準となりつつあるフックレス構造、内幅22.4㎜のリムを採用しています。

この新規格ワイドリムに装着していただきたいタイヤは、素材や設計を最適化された25cや28cのチューブレスレディタイヤです。これにより走行中の空力性能はもちろん、タイヤ剛性やトラクション性能、グリップ力といった面で、最新のディスクロードにとって最高条件の足まわりが揃う仕組みです。なお、CADEX 50 Ultra Discのフックレスリムに使用可能なタイヤは、下記リンク先の製品ページよりご確認ください。

👉CADEX Hookless Rim Technology
※ロード乗りのあいだでド定番の製品「CONTINENTAL GP5000 S TR」を装着する場合には28cが対応いたします。なお、同製品の25cについてはコンチネンタルが指定する基準に伴い、リム内幅21㎜以上のホイールへの使用が推奨されておりません。

タイヤの銘柄、サイズの選択は乗る人や装着するバイクとの相性によって違いを楽しめるところです。もしも迷われた際には、ひとまずCADEXのタイヤからお選び頂きますと、性能面においてもまず間違いはございません。私がお薦めするCADEXタイヤは….

・CADEX AERO 25c
・CADEX RACE GC 28c

競合他社製品との比較についてもCADEXの製品ページにて公開されています。よろしければ下記リンクよりご覧ください。

👉TESTING THE CADEX 50 ULTRA DISC WHEELS
※CADEX 50 Ultra Discに他ブランドのタイヤを装着した場合の比較がないよ?という意見はご容赦ください。

 

わたしが乗ってみたときの感想にも少しだけ触れさせていただきます。

ホイールを使用する機会をヒルクライムに限定した場合。ひとつの回転体としてみた場合、重量面で有利な25cタイヤはやはり捨てがたいと感じます。

ですが、公道を走っていると頻繁に遭遇するザラついた路面を転がる際の抜け感の良さと、諸々の快適性や安定性から得られる速さを経験いたしますと、28cタイヤのほうも「ありよりのあり」というのが率直な印象です。

ワイドリム化によって太めのタイヤ+低圧セッティングでもシャキッとした乗り味を確保できるほか。ホイール自体が非常に軽量なことで、タイヤワンサイズアップ程度の重量差はそれほど気にならないというのが、わたしの感想になります。50mmハイトで尚且つ外幅も非常にワイドなディープリムでありながら、多少のタイヤ重量差を許容できる前後ペア重量1349gという驚きのスペック。やはりここも注目されている理由の一つです。

(写真はTCR & CADEX 36 Disc)

たとえば、CADEXホイールの中でリムハイトが最も低い「CADEX 36 Disc」のペア重量が1302gという事を踏まえますと、ディープリムホイールとしてCADEX 50 Ultra Discがどれほど挑戦的な製品なのかも伺い知ることができますね。

そんな群を抜く軽量性と合わせて一度使用した人を虜にするのが、このホイールが持っているスピードです。手に持ったときの軽さから受ける印象を良い意味で裏切る、非常にガッチリとしたホイール剛性。徹底された空力性能も相まって、平坦路での巡行速度維持やダウンヒルのスピードの伸びも一級品です。その乗り味に高鳴る気持ちのままうっかりペダルを踏み過ぎると、ロングライド終盤で脚が売り切れてしまうとでも申し上げましょうか。それほどのインパクトがCADEX 50 Ultra Discにはございます。わたしは普段リムブレーキモデルのTCRに乗っておりますが、今後もしも最新のディスクロードを所有した暁には、このホイールを1セット導入したい所存です。

そんな抜群に気持ちいい加速性能に貢献しているのが、リアホイールの心臓部にあたるフリーボディやハブの仕様です。

特殊コーティングを施した40T専用面ラチェットは、空転時には独特なラチェット音を響かせつつ非常に滑らかに回転。ひとたびペダルを踏み込めば、極めて少ないタイムロスで駆動力を伝えはじめます。

あわせて駆動時のスポークテンションを理想的な状態にする、独自のダイナミック・バランスド・レーシング(DBL)テクノロジーは、高張力カーボンスポークとの相性も抜群に良く、同様のテクノロジーを有するGIANTホイールとも一線を画す駆動剛性を発揮します。

極めつけはハブに搭載されているシールドベアリング。フロントホイール、リアホイールともに高精度に切削加工されたアクスルを支持するのは、高品質なセラミックベアリングです。

通常のステンレス製ペアリングと比較すると、手で回してみて実感できる回転性能自体の差はごく僅かですが、そこはやはり塵も積もれば的なやつです。ベアリング単体の価格でみましても、標準で装備されているだけで満足感は右肩あがりです。

横方向に対するたわみも最小限に抑えることで、どんな態勢からでも効率的な加速を実現する高張力スーパーエアロカーボンスポークは、よほどの外的要因でスポークに直接的なダメージを与えないかぎり、そうそう破断することのない強靭さを備えています。

わたし自身もこの2年程のあいだ、普段のライドを中心にCADEX 36を使用してきました。そのなかで山道を走っているとタイヤで弾いた小さな飛び石が当たったり、路面に落ちている木の小枝や、路肩から迫り出した草を一瞬巻き込んでしまうような瞬間にもときどき遭遇しますが、スポークの破断を含むトラブル経験はゼロ。

もしも万一破損してしまった際もご安心ください。CADEXは確かなアフターサービスもご準備しています。まず、各ホイールに使用する補修用スポークは、比較的良心的な価格にて、メーカー在庫でご準備しております。また正規取扱い店にてご購入後、期間内に製品とユーザー登録をして済ませていただくと、2年間の品質保証と5年間の破損交換プログラムをご利用いただけます。さらに2024年1月1日以降に販売されたCADEXホイールにつきましては、生涯保証サービスが適用されています。詳しくは下記リンクよりご確認ください。

👉CADEX Lifetime Warranty for Wheelset
価格に相応しいサポートが充実している点はいちユーザーとしてはもちろん、販売店としても大変助かる部分です。

これらの耐久性について、がっつりと深堀された開発者インタビューも公開されております。よろしければそちらの方もどうぞ。


シクロワイアード掲載

👉進化するプレミアムブランド、カデックスをさらに深く知る

 

それでは最後に。

【CADEX ホイールで走るときのポイント】

「スピードに対する効率性の良さを乗りこなす」

一定ペースで淡々と走る展開では優れた空力と効率性を活かして脚を温存しつつ、ここ一番の場面では自分の持てる能力をバイクに叩き込み、とことん追い込む!

スピードに対して効率性を高めたロードバイクの機材は、その瞬間にどれほど速く走れるのかという観点だけでなく、できるだけ少ない労力で平均スピードを上げて、長い時間持続することができるかを焦点にしています。CADEX の製品についても同様でして、本来主戦場とするロードレースやエンデューロレースはもちろん、休日に嗜むロングライドにおいても、CADEX 50 Ultra Discはその真価を発揮してくれること請け合いです。

ジャイアントストア今治ではご紹介しましたCADEX 50 Ultra Discのほか、比較的ローハイトなリムでクライミング性能を高めたCADEX 36 Discを在庫しております。これからのシーズンインに向けてホイールのご購入をご検討中でしたら、ぜひとも如何でしょうか。

 

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