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【スタッフのサイクリング】ひと足先に行ってきました2025年3月17日

こんにちは。今治店スタッフの川村です。早いもので気づけば今年も2カ月が過ぎ、もうすぐ春がやってきます。

「セクシーポーズ」

3月とはいえ地域によっては雪が残っていたり、日中も冷え込みが厳しく、屋外でのサイクリングにはハードルが高い場合もございますが。

「日向ぼっこ最高」

ここ愛媛県東予エリアにおいては、春らしい空気を感じる日も多くなってきました。

そんなよく晴れた休日の昼下がり。昨年11月末からおよそ3カ月半ぶりに、UFOラインの方まで走ってまいりました。

ただし、UFOラインを含む旧瓶ヶ森林道区間は冬季閉鎖中でして。過去には4月に降った雪の影響で延期されたケースもございますが、冬季閉鎖は例年4月中旬に解除されます。この日は3月14日なので、行くことができるのは標高1100m付近にあるゲートまでとなります。

気温差により下の方が白く霞んだ四国山地。写真中央から見て右寄りのギザギザした辺りが西日本最高峰「石鎚山」です。そして、UFOラインがあるのはその少し左の辺りになります。

こちらはUFOラインからもう少し先へ進んだ、瓶ヶ森付近から望む石鎚山の姿です。実際なかなかの秘境感もありますが、今治から日帰りで十分行くことができる、四国の屋根の一端を通り抜ける山岳ルートになります。

いやですね。前日の段階では早朝に出発しまして、昼には帰ってくる気満々だったのですけど…すまんかった。けっきょく2度寝をいたしまして、サブスクでアニメを観てから出発した次第。

イラスト:スタッフ川村

今季のアニメも私的にはなかなかの豊作でして、4月以降も「ガンダピー」とか「真・侍伝YAIBピー」とか、「シンデレラグレピー」とか。楽しみにしている作品が目白押しでございます。あと、リメイク版「るろうに剣ピー」の京都動乱編は、各放送回の感想について、原作や初代アニメを知る家の人や当店スタッフ竹内と楽しんでおります。

さてさて、この日のしまなみ海道周辺の気温は13℃ぐらい。厚手の冬用ジャージで走ると多少汗をかくぐらいの暖かさですが、標高1100m付近は気温10度を下回り、このあと到着する時間帯から推測すると、5度近くまで下がる可能性もあります。

そんなコンディションで、アウターレイヤー(サイクルジャージ)1枚で出かけてしまうと、だいたい失敗するわけです。

例えば…

「10度以下対応の冬用サイクルジャージ1枚の場合』
比較的気温の高い平地や運動強度が上がる長いヒルクライムで汗だくになり、帰りの長いダウンヒル区間で汗冷えする。

「15度以上対応の薄手サイクルジャージ1枚の場合』
比較的気温の高い平坦や運動強度が上がる長いヒルクライムでは快適だけど、気温が低くなる標高1000m以上やそこからのダウンヒルで激寒。

という状態に陥る可能性が大です。

そこで。小さく折り畳める薄手のウィンドブレーカーやレインジャケットを持参し、走る温度帯に対して汗を掻き過ぎない程度のアウターレイヤーと組み合わせることで、気温や体感温度の変化に対応するというのがベターな選択となります。あとは吸湿速乾性に優れるインナーレイヤーを必ず着用すること。これめっちゃ大切です。ここに汗の乾きにくい綿Tシャツなどを着てしまうと、すべての防寒対策が水の泡です。

「このサイズのバックがあるとすごく便利」

とはいえ、この日はハンドルバーバックを家族が使用中。ある程度小さく畳めるとはいっても、ジャージのバックポケットに収納すると少し邪魔なんだよなぁということで。何か良いものないかなぁとキッチンを見渡して閃いたのがコレ。

\テーテテーテテテテテーンッ‼/

ペットボトルを使用した即席収納ケースです。ノーマルサイズのボトルケージにシンデレラフィットしました。

【作り方】

① 少し直径が大きい(350mlラテ系ドリングなど)のペットボトル上部をカッターで切り落とします。

② 普通の直径(500ml炭酸水など)のペットボトル上部をカッターで切り落とします。

③ ちょうどイイ感じに畳んで丸めたウェアを収めて、②で作った蓋を差し込んで完成です。

畳んで丸めて突っ込んで…

スッキリ収納することができました。

長いこと様々な条件下でサイクリングを嗜んでおりますと、ちょっとしたライフハックも身につくという、サイクリストあるある。お店としては既製品のケースやバックを購入して頂きたいところですが、すぐに準備することができない場合には、自分の知恵を活かすことも大切ですからね。

今治市内を抜けて丹原エリアへ。石鎚山をはじめ四国山地にはうっすらと雪が残っています。道端に咲く菜の花と相まって、春らしい風景に心が躍ります。春本番、ソメイヨシノ満開な風景もよいですが、このちょっと春が来たよ〜感のある風景も好きなんですよね。

冬のあいだも寒さに負けず、冷たくて重い空気を押しのながらコツコツと走って参りますと、暖かい時期を迎えたときに感じる空気の軽さは最高のご褒美といえます。向かい風だったとしても、冬のそれとは必要とする労力が段違いですからね。

そんなこんな順調にペダルを回して、久しぶりの金子商店さんに立ち寄り、おなじみの菓子パン休憩タイム。

ジャージのバックポケットにも補給用に1本搭載して、ここから長いヒルクライム区間に突入します。

まずは10kmほど国道194号線「そらやま街道」を登ります。平均勾配はそれほどきつくはなく、感覚としては富士ヒルクライムが開催される富士スカイラインに近いものがあります。

こちらもおなじみ、途中の湧き水ポイントで天然のやつを補給します。気温はそれほど高くないですが、ロングライドにおいて水分補給は欠かせません。

そしていつものように寒風山トンネルの手前、愛媛県側から旧国道と寒風山隧道を経て行こうとしたところ。あれま、積雪と凍結で通行止めですってよ。こうなりますと残されたルートはひとつです。

自転車が通行可、なおかつ通行料金が無料のトンネルとしては、日本一の長さを誇る寒風山トンネルを抜けて、高知県側から旧国道に至るルートです。

道幅も広く先の見通しも良いトンネルのため、クルマを運転して通行する際もそれほど窮屈感はなく、危うい雰囲気を感じるトンネルではないのですが。やはり自転車で走るとなりますと、それなりのプレッシャーはあるわけです。

「南無三!」

高知県側に位置するトンネル出口までは緩い登り勾配が続くため、ただ無心に黙々とペダルを回すローラー台の感覚で通過します。ちなみに、過去にはこのトンネルよりも100倍ぐらいプレッシャーを感じるトンネルを幾つも経験しておりまして、そのなかでも群馬県と新潟県をつなぐ国道17号線の旧三国トンネルと、その周辺にあるトンネルは最恐クラスでした。路面は進行方向にひび割れて継ぎ接ぎだらけ、湧き水でいつも水浸し、めちゃくちゃ狭いしで、当時スタンダードだった23cタイヤで走った時には緊張感が半端じゃなかった記憶。

そんなことも思い出しつつ、トンネル突入から15分ほどで高知県いの町側の出口へ。

このすぐ先をぐるっと左折して旧国道に入ります。

なお、4月中旬に開催されるサイクリングイベント「UFOラインアタック」は、ここがスタート地点となります。

路面は全体的にガビガビしていますが、愛媛県側から登るよりもヘアピンカーブが多く、平均勾配が緩いほか、普通車でしたらギリギリ2台並べる程度の道幅があります。UFOライン解放期間中は利用者の多いルートでもあります。

ローギア34Tを標準化した最新12速コンポーネントは、アウターギア使用率の高い私のライドスタイルにジャストフィットしています。

昨年までは古い10速コンポーネントの25や28Tを使用していたため、そちらと比べてもペダリング効率には雲泥の差があります。もはや、インナーギアなんてただの飾りです。

冬のあいだはしまなみ海道周辺をメインに走っていたため、10kmを超えるヒルクライムは久しぶりでしたが、とてもいいペースで標高を上げていきます。

この看板が見えたらゲートに到着です。

当たり前ですがゲートは閉まっております。なお、UFOラインを経た先、よさこい峠側のゲートも閉まっているほか、愛媛県久万高原町の面河渓から土小屋に至る石鎚山スカイラインも冬季閉鎖期間中です。

このところ気温も高かった影響でしょうか、このあたりにはほとんど雪が残っていませんね。

山の澄んだ空気と一緒にいただく菓子パンもうまい。そういえば、お客様より「川村さんってエネルギージェルとかスポーツ用補給食は使わないの?」と聞かれたことがあるのですが。何を食べても走れるぐらいテキトーな感覚のほうが好きなんですよね。

ただし、菓子パンはカロリーに比較して携行性があまりよろしくないため、ライドの内容によってはコンパクトな高カロリー系エネルギージェルを準備することもあります。

「ライド中にこれを食べないといけない」ですとか、「このぐらい走ったら何カロリー摂取する」とか、俗にいう教科書通りのスタイルもとことん突き詰めた経験はあるのですが。私の性格からして、身体のパフォーマンスアップ以前に心が疲れてしまうんですよね。

そういった経緯もございまして、いまはライド中に身体の感覚をしっかり意識して、不足の無いように水分や糖質を摂る。そのぐらいの範囲で食べたいものを食べるようにしています。

気を付けている点を申し上げますと…

・普段の食事をちゃんと摂り、3食それぞれの間隔を必要以上に開け過ぎない。過去、昼食休憩に入る時間がなかなか作れなくて、夕方5時や6時にようやく食事にあり付く生活が続いた経験もあるのですが。あれは身体にもメンタルにも悪影響しかありません。その場合には間食を入れて、エネルギーがスッカスカの状態にならないよう気を付けましょう。

・ハードなライドや筋トレ後には、プロテインと糖質を摂るようにしています。また、運動前に糖質を含むものを食べて、筋肉を動かすためのエネルギーが不足しないように気を付けています。

こっちは通れないので来た道を折り返します。

このクローラー仕様のハイエース、一度乗ってみたいんですよね。

菓子パンを食べ終えたらレインジャケットを着て下山。ちなみに帰りの寒風山トンネルは下り基調のため、行きの半分程度で通過できました。

最後は焼き芋でエネルギー補給。焼き芋しか勝たん。

【おまけ】

ちなみに金曜日のライドから帰った後、山のほうでは週末2日間で雪が降ったそうです。

月曜日の朝にライブカメラを観ましたらご覧の通り。ガッツリ雪が積もっていました。四国って、温暖なエリアと極地エリアがギュッと濃縮されていて、つくづく魅力的な場所ですよね。

それではまた次回のサイクリングで。

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