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【スタッフのサイクリング】夏のロングライドは逃げたら1つ、進めば2つ手に入る2023年8月5日

涼しい部屋でプラモを組み立てていると、

なんだか子供の頃の夏休みの自由課題を思い出します。

こんにちは。今治店スタッフの川村です。

それにしましても、今年の夏はとにかく暑い!

今治でも気温35度は当たり前の日々。

本音を言えばエアコンが効いた涼しい部屋で、

休日はダラダラと過ごしたいところ。

ですが、それでは身体が退化してしまいます。

普段のライドで暑熱順化をしっかりと行い、

夏もある程度走り込んでおきますと、

涼しい秋になると相対的に走力が向上します。

さらに。

大人になるといつの間にか忘れてしまう、

思い出の中にある夏の景色や空気感。

そういった懐かしいものに触れる機会も、

夏のロングライドは与えてくれます。

ということで。

「逃げたら1つ、進めば2つ」の心で、

今月もおなじみ。

UFOラインに行って参りました。

 

と、その前に今回はこちら。

ビンディングペダルのクリートを交換してから、

ロングライドに出かけましたので、

クリート交換のついての豆知識もご紹介します。

こちらのシマノ製SPD-SLのクリート。

皆様はどんなタイミングで交換しますか?

黄色や青色の部分のすり減り具合でしょうか?

そちらも交換時期の目安にはなりますが、

私が重点的にチェックするのは以下の部分です。

この前後の部分です。

ここはペダルをキャッチする際、

とても重要な個所となります。

まず、ペダル本体を見てみましょう。

【ペダル後部】

【ペダル前部】

この部分に先ほどのクリート前後がはまることで、

ビンディングペダルが機能します。

では、摩耗したものと新品と比較してみます。

【新品】

【使用後】

削れている様子をお分かり頂けるでしょうか。

SPD-SL用のクリートには、

左右に「あそび」が設けられています。

【青色クリートはつま先中心に2°のあそび】

【黄色クリートは左右方向に6°のあそび】

なお、【赤色クリートは固定】です。

スタッフ川村の場合。

黄色はあそびが多すぎて脚が疲れる為、

青色を好んで使用しています。

過去に赤色を使用した経験もございますが、

ばっちりセッティングが決まっておりませんと、

選択して得られるメリットは少なく感じます。

クリートの前後が摩耗してきますと、

設計上のあそびの範囲を外れた「ガタ」が発生します。

ガタを無意識に脚で抑え込もうとする為、

膝周りや足首に違和感が生じやすくなります。

また、ペダリング時の異音の原因にもなります。

思い当たる方はぜひクリートを確認してみて下さい。

なお、新品のクリートに交換したあとは、

ボルトのゆるみが無いかチェックするほか、

何度かクリート位置の微調整も行います。

交換する際は元のクリート位置を基準に、

前後左右の位置を合わせておりますが、

僅かに誤差を生じている場合もあります。

とくに意識するのがクリートの角度です。

まずはクリートを少し動かせる程度に、

固定ボルト3つを軽く緩めます。

この時、ボルトを緩め過ぎない事がコツです。

完全にボルトを緩めきってしまうと、

1㎜や1°程度の微調整が難しくなります。

【左側のあそび】

【右側のあそび】

私の場合は左右の遊び角に差があると、

膝の内側に若干の張りを感じる為、

その感触が改善するように微調整をします。

クリート遊び角の中心位置を調整して、

スムーズにペダリングできるか確認します。

 

ライドの様子に戻りましょう。

夏の空と踏切ってすごくマッチしますよね。

なお、踏切では一時停止しましょうね。

さて。

クリート位置の調整を交えつつ、

そらやま街道までやってきました。

こちらもおなじみ「金子商店」さん。

夏はかき氷とソフトクリームを販売中です。

かき氷と空になったボトル2本、

菓子パンでカロリーを補給します。

ここからが本番です。

UFOラインまで大体1時間半から2時間。

平均勾配はそれほどきつくないですが、

長いヒルクライムのはじまりです。

この日は谷に沿って山から風が吹き降りており、

前半の国道区間は向い風でした。

登りと向い風のコンビネーションで、

徐々に脚が削られていきます。

先ほど満タンにしていたボトルも、

さっそく1本空になってしまいました。

そんなときは天然のやつを補給。

ここ西条市は湧き水の宝庫です。

ついでに脚や頭にも水をかけて、

ヒートアップした筋肉を冷却します。

林道区間に入ると風も弱まり日陰が増えます。

気温は標高を増すごとに低下する為、

暑さによって削られたライフゲージも回復。

寒風山隧道の中は涼しくて快適。

さあ、ここからが瓶ヶ森林道。

UFOラインまでおよそ11㎞

4km〜6kmの区間は勾配がきつくなります。

また、全体を通して舗装が劣化している為、

タイヤが跳ねて駆動力を伝えにくい印象です。

丁寧なペダリングを意識して、

路面のギャップを受け流しながら、

淡々とペダルを踏んでいきます。

前回は無かった路肩の崩落個所もあり、

あらためて過酷な道だと実感します。

瓶ヶ森林道起点からだいたい30分。

11kmの表示が見えて参りましたら、

前方に広がるのがUFOラインの景色!

なのですが…

あらら、真っ白で何も見えません。

ええ、途中からそんな予感はしていましたよ。

もう少し先に進むと、

ちょうど雲の切れ間に入りました。

いかがです?この景色と空気感。

本当に何度走りにきても飽きません。

ちなみに本日のスタートは12時ジャスト。

すでに時刻は16時過ぎの為、

写真撮影を終えたら下山へ。

林道区間のダウンヒルは涼しくて超快適。

夏場も天候によってはウィンドブレーカーなど、

下山用にもう1枚ウェアが必要となる場合もあります。

国道区間に入ってさらに標高が下がると、

蒸し暑い空気が身体を包み込みます。

夏の現実に引き戻される瞬間です。

これもサイクリングならではの要素ですね。

段々と西へ沈む太陽を追いかけながら、

今回は7時間半のロングライドとなりました。

 

暑いと嘆く真夏もあと1か月ちょっと。

そして気温が落ち着く秋も2か月ほどで過ぎ、

今度は寒いと嘆く冬がやって参ります。

春は花粉症という悩みがある方も多いはず。

その為、暑いから寒いからと言って、

走りに出かけるのを避けていると、

走れる季節なんてほんの少ししか無いんです。

それってもったいない気がしませんか?

ということで。

皆様も夏にしか出会えない景色を求めて、

ロングライドに出かけてみませんか?

それではまた次回のサイクリングで。

 

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