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【スタッフのお遍路ライド】自転車で行く島四国八十八か所2024年4月25日

こんにちは。今治店スタッフの川村です。

みなさまご存じの四国八十八ヶ所お遍路は、

約1400kmに及ぶ険しい道のりを経て、

88ヶ所の霊場を巡る古来から続く文化。

そんな八十八ヶ所を巡るお遍路ですが、

しまなみ海道の大島にも存在するのをご存じですか?

それが今回のライドの目的でもある、

『島四国八十八か所』です。

200年以上前から続く島四国のお遍路。

毎年4月のへんろ市にあたる3日間には、

島内各所にある札所を巡るために、

県内外から多くの方々が島へ訪れます。

その全行程は63km

数年前にわたしも初めて参加しまして、

自転車で1日かけて半分の札所を巡りました。

え? 1日で半分なのかって?

そうなんです。じつはこの島四国。

歩き遍路が大変なことは当然なのですが、

自転車でまわってもこれがなかなか大変なんですよ。

大島を普通に1周走るのと比較しても、

必要とする時間と労力はそれこそ倍以上といったところ。

道中にはちょっとした登山が必要となる札所や、

激坂と呼べる坂道の連続に未舗装路も。

こんなところに道があったのか!

と思わず驚く複雑に入り組んだへんろ路まで。

中途半端なサイクリングに出掛けるよりも、

かなり高い満足度と達成感を得る事ができます。

 

前回は起点となる44番札所をスタート。

夕方までに10番札所まで巡りましたので、

今回はその続き、11番札所からお遍路をスタートします。

ちなみにこちらが島四国の納経帖。

例えるならセーブデータの様なものですね。

さいしょからはじめる

11ばんふだしょからはじめる⇦

この日の朝は濃霧であたりは真っ白。

で、その11番札所なのですが、

これがまた港町の狭い路地にあるんですよ。

じつは今回で3周目に突入するスタッフ南も、

このあたりの札所は毎回迷うそうです。

けっきょく次の12番札所へ先に到着しまして、

そちらの方に道案内をしていただきました。

ありがとうございます。

攻略本となる公式ブックを見ながら、

次の札所を目指して参りましょう。

今回の11番から43番札所が配置されているのは、

おもに島の中心を挟んで東側となります。

詳しい方はご存知でしょうがこの大島。

西側に比べて東側の方が起伏に富んでおりまして、

へんろ路についても前半に比べて坂道が多くなります。

わたしのミニベロTENは坂道に強い自転車ですが、

いつもより多めにローギアへシフトチェンジ。

同じく自転車で巡る方の姿もちらほら。

山越えを含む23から24番札所

こちらのように自転車で行けない札所もあり、

その場合には歩いて札所まで登ります。

「そりゃ行くしかないでしょう」

なのでペダリング効率を求めるビンディングシューズよりも、

フラットペダル+スニーカーを使用することがおすすめです。

「マジか!」

 

それにしても1つ1つの坂道が『激坂』

仮にサイクリングルートとして紹介するとしましたら、

これは間違いなく上級者向けルートとなります。

「ご苦労様ですニャ」

序盤では迷子になりましたが、

その後は順調に札所をまわっていきます。

滑りやすい坂道はトラクションコントロールの練習に。

ちょうどお昼のタイミングで到着した札所、

亀老山の麓にある高龍寺にてお接待のカップそばを頂きます。

ちなみに島四国では各札所で納経料100円を納めます。

お接待にはお菓子や柑橘、お茶などをいただきます。

「野球しようぜ!中島」

毎度おなじみの亀老山にも札所があります。

今回は手前の札所で納経をいただきました。

(いつも登っているのでいいよね?)

さて、いよいよ終盤。

峠を越えて南浦の札所へ。

で、この先がじつは自転車遍路の最難関ポイント。

本家の八十八か所足摺岬を彷彿させる、

大島自然研究路という本気の登山ルートを経て、

崖の上にある札所を経由する区間となるのですが。

こちらも手前の札所にて納経を頂くことができます。

(少し前にもハイキングで訪れたのでいいよね?)

その後はかつて集落を繋いだ峠の札所や、

激坂の上にある札所へ。

そして43番札所に到着。最後の納経をゲット!

無事に1周を終えることができました。

ちなみに聞くところによりますと、

10周以上されている方の納経帖は真っ赤らしいですよ。

(すこし重ねて納経を押すため)

お接待のお菓子もたくさんいただきました。

後日、自宅にて大切にいただいております。

 

こうしてお遍路を通じて島内を巡りますと、

しまなみ海道は地域の方々の生活に密接しており、

多くの方によって支えられている事を実感します。

サイクリングやご旅行でしまなみ海道へお越しの際は、

是非そういったところにも目を向けながら、

旅情を感じていただけますと幸いです。

 

それではまた次回のサイクリングで。

 

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