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【スタッフのサイクリング】超山岳ルートなイベントに参加しました2024年5月27日

「もう1回登れるドン!」

こんにちは。今治店スタッフの川村です。

今年のGW期間の激忙しさでお疲れ気味でしたが、

気が付いたら5月も終盤になってしまいました。

そんな5月26日の日曜日にお休みを頂きまして、

とあるライドイベントに行ってきましたよ。

それは…

THE PEAKS ラウンド15 UFOライン

事前に届いた参加者案内の封筒デザインからして、

ヤバさが伝わってきますね。完全に怪しいヤツです。

ラウンド15とある通り今回は15回目の開催で、

国内各地の山岳ルートを開催地とし、

ここ四国には今回が初上陸となりました。

内容をざっくり説明しますと…

まずは石鎚山の土小屋をスタートして、

よさこい峠から白猪谷オートキャンプ場へ下ります。

折り返し登って瓶ヶ森を経てUFOライン。

寒風山隧道を経て西条市トリム公園へ下ります。

そのまま折り返し登って寒風山隧道を経て、

一度道の駅木の香へ下ります。

またまた折り返して登ってUFOラインを経て、

土小屋から石鎚スカイラインを面河ゲートへ下り、

最後は折り返して石鎚スカイラインを登ってゴールです!

走行距離180kmで獲得標高4734m upという、

超山岳ルートを制限時間内で走るロングライドです。

ちなみに。

例としてみんな大好きな以下の2つ。

しまなみ海道の片道80km

こちらの獲得標高は約500m up

大島にある亀老山。

こちらの登坂高度は240mとなっています。

どちらも今回の4734mに比べてしまいますと、

もはやちょっとした「丘」ですね。

で、合わせてハードなのはルート上にある下り区間。

当ブログでも何度がご紹介しておりますが、

UFOラインを含む林道区間の道路状況は、

まさしく酷道そのもの。

国道194号線「そらやま街道」と、

終盤に走る石鎚スカイラインを除きますと、

常に道幅が狭く路面も荒れた区間が続きます。

つまりただ単に登れる力だけではなく、

安全で正確かつ効率よく下るスキルを要求されます。

心技体がある程度備わっていて初めて完走できる、

かなり上級者向けのライドイベント。

これはPEAKSの全大会に共通するとのことです。

なお、ほかのサイクリングイベントにあるような、

メカニックサービスなどもありません。

パンクを含むメカニカルトラブルは、

自分で対応できることが大前提となります。

どうです?

これを聞くだけでそそられるでしょ?

なお、そんな大会ということだけあって、

参加者の方々の様子も一般的なロングライドや、

ヒルクライムレースとはだいぶ異なりまして。

それぞれのバイクの状態や走行技術など、

明らかに「普段からしっかり乗れている人」

という印象を強く受けました。

 

さて。迎えた大会当日。

2時過ぎにクルマで自宅を出発して、

西条市側からそらやま街道、寒風山隧道、

UFOラインを経てメイン会場の土小屋へ。

夜の山道って個人的に好きなんですよね。

月明りに照らされたUFOラインが幻想的です。

ちなみにこの日、景色が良かったのはこの時のみ。

このあとUFOラインの絶景は登場しません。

そして2時間半ほどで参加者駐車場に到着して、

受付とバイクチェックへ。

前後ライト、ベルの装着をチェックされたところで、

シリコンバンドを受け取ります。

このシリコンバンドは色分けがされておりまして、

一般エントリーはイエロー、オレンジ、レッド。

この順番で5時30分から10分ごとにスタートします。

私は5時40分スタートのオレンジ。

完走制限時間は17時40分となります。

なお、参加費が少し安くなる変態割はグリーン。

さらにお安くなるド変態割はブルーでして、

スタート時間はそれぞれ7時と8時30分ですが、

完走制限時間が全て17時30分のハードモードです。

イエローグループの10分後。

いよいよ私のオレンジグループがスタート。

なお、今回からピークス初参加者には、

「初」ステッカーが配布されておりまして、

私はわかりやすくヘルメット前面に貼りましたよ。

お陰で各エイド&チェックポイントに着くたびに、

「初参加の方が来ました!おめでとうございます!」

的なノリで歓迎をされました。

よさこい峠を白猪谷オートキャンプ場へ下り、

最初のチェックポイントへ。

ちなみに大会中は下り区間での追い抜きはNG

前走者からの意思表示で譲られる場合を除き、

下りで追い抜くと失格扱いになると、

スタート前にもアナウンスがありました。

「時間を稼ぎたいなら登りを速く走れ」

と案内用紙にしっかり記載されておりました。

当然、下りでクルマに追いついた際も同様です。

参加者や一般の通行者の安全を考えれば、

当然といえば当然ですよね。

少なくとも今回見かけた参加者の方々は、

走行スキルもモラルも一定レベル以上といった印象で、

スムーズかつルールを守って走行しておりました。

ポイントに着いたらこのシートのマーク上に、

毎回違う形のパンチ加工が施されます。

まずはひとつゲットです。

さて、いま下ってきた道を折り返して、

後続の下ってくる参加者にも気を付けつつ、

よさこい峠へ登って瓶ヶ森方面に進みます。

これから走る全行程を考えれば、

ここの登りはウォームアップといったところ。

瓶ヶ森には第1エイドステーションがあり、

ここで食べ物やドリンクの補充ができます。

今回は補給の充実具合に助けられました。

さすがに持参するにも限界がありますからね。

ありがたやありがたや。

ちなみに今回の超山岳ルートですが、

体格などによりますが想定する消費カロリーは、

最低でも3000キロカロリーを軽く超えてくるでしょう。

そこに基礎代謝などで消費するカロリーを含むと、

1日の消費は5000キロカロリーに及ぶでしょうね。

なので序盤からしっかり食べておかないと、

後半ハンガーノックになる可能性大です。

当然、脱水症状にも注意する必要があります。

というよりもこういったコンディショニングは、

数日前からの準備がベースになります。

追記:これ2回目のときの写真でした。

白くて違いがわからんかったです。

1回目の写真はこちら↓

瓶ヶ森の手前から景色は一気に白くなり、

UFOラインではご覧の通り。

絶景を期待して初めて参加した方にとっては、

どこの山を走っているのかわからないでしょうね。

なお晴天時はこんな感じですよ。

この日は市街地は晴れ予報だったのですが、

山の天気は変わりやすいですからね。

ここはもう1度登ってくる時を期待しましょう。

ここからは西条のトリム公園まで、

1時間近いダウンヒル区間となります。

アームウォーマーやジレを身に着けて、

下りでの冷え対策をしっかり行います。

寒風山隧道まで下ると第2エイドステーション。

補給を済ませて愛媛県側へさらに下ります。

そして西条市トリム公園にて第2チェックポイント。

ふたつ目をゲット。

下ってきた道を折り返して寒風山隧道を目指します。

とここで後方よりサイレンを鳴らす緊急車両が。

退避スペースにて停車して待っていたところ…

消防車に救急車、パトカーが駆け抜けていきます。

どうやら私達数名が下って来た少し後に、

下ってきたクルマの単独横転事故が発生。

ここの左カーブは入口から見るよりも、

先が深く切り込んでいるポイントなんですよね。

休日の道路はやはり気を付けないといけません。

警察官の方へ確認したのち、

ここはバイクを降りて徒歩で通過。

こちらも気を引き締めて先へ進みます。

国道を寒風山トンネル手前まで登り、

再び狭い旧国道(酷道)区間へ。

この先で待機されていた大会スタッフの方に、

先ほどの自動車事故を念のため伝えておきました。

またあの雲の中を目指します。

じつは私、ここで若干エネルギー切れ症状が。

持参したお菓子と先ほど頂いたおにぎりを食べて、

少しペースを抑えつつその場をしのぎました。

寒風山隧道前に戻ってきたら第3チェックが入ります。

ここではおもてなしのカレーinおにぎり。

とその他の食べ物やコーラなどを多めに補給。

がっつり燃料補給をしました。

ここから一度高知県側の道の駅木の香へ下り、

第4チェックポイントへ。

チェックシートが順調にマークされていきます。

そして再び寒風山隧道前まで登りUFOラインへ。

ちなみにこの時点で判明したのですが、

いつのまにか先頭だったそうで。

そりゃ前の参加者が全然見えてこないわけですよ。

これから第4チェックポイントへ下る方々も、

寒風山隧道前のエイドに到着しておりました。

なお、いつもならアウターギアで登る私ですが、

今回に限ってはインナーギアの封印を開放。

キツイ区間ではフロントインナーギア39T

リアは28Tのローギアも積極的に使用しつつ、

負担を軽減しながら走行します。

で、若干小雨と強い風を受けながら、

実質この日3回目となるUFOラインに到着です。

「やっぱり何もみえない」

というか先ほどよりも見えない。

この先も山荘しらさのあたりは強風で、

立ちごけした方もいたそうです。

ドライブで訪れたであろうお爺さんも、

あまりの強風で歩くことすら大変そうでしたよ。

そんなこんなでようやく到着した土小屋。

ここでは豚汁inおにぎりをいただきました。

バナナは一本まるごと食べてます。

Eカンじゃなくてヨーカン食べてライフ小回復。

そして最後の区間である石鎚スカイラインへ。

チェックポイントの面河ゲートまで下ります。

第5チェックポイントと少し補給を済ませて、

最後の登り区間へ突入します。

ここからは消化試合のつもりで、

アウターギアでリズム良く登っておりましたが、

ここまで3000m以上登っているためか、

さすがにキツイぞ。

途中の片側交代通行がちょっとした休憩に。

「石鎚スカイラインってこんなにきつかったか?」

登っている最中に10回ぐらい思いました。

じつは石鎚山ヒルクライムレースで走る際は、

自己ベストは全てフロントアウター縛りなんですよね。

それが今回はインナーもガンガン使ってこのキツさ。

むしろインナーギアありがたや。

最後の3kmを過ぎた辺りからが永遠に感じました。

途中、携帯で音楽を流したりして、

気を紛らわそうともしましたがまったく効果なし。

再生時間から走行時間の長さもわかるので、

むしろしんどい。嗚呼、しんどい。

でも今回すごーーーく助けられたのが、

同じく走る参加者の皆さまの姿なんですよね。

キツイのはみんな同じなのですが、

それでも登りと下りですれ違う際は、

「がんばって!」「もう登ってきた!」

「お疲れさまです!」

と多くの方が声をかけてくれるんです。

これって、登るだけのヒルクライムレースでは、

あまり見たことのない場面です。

マジで嬉しかったですし励みになりました。

そんな中で下を向いていられませんもん。

そして14時50分ぐらいに無事ゴール!

サイコン無いので正確なタイムはわかりませんが。

「完走者はパネルに好きなことを書いて下さい!」

ということで。

\パパパパッパパー!/

「トッテモツカレタヨ~」

1番最初のゴール者だったので、

まさしく山の頂に描いてみましたよ。

いやー本当にきつかったです。とくに終盤。

でも無事に完走できて本当に良かったですし、

また1つ良い経験をすることができました。

「ありがとうTCR」

ついこの間、タイヤを交換しましたが、

この辺りの道に慣れたタイヤに変更した点も、

多少は効果があったかも知れません。

あと、急遽導入したフロントバック。

防寒アイテムや補給食にマップなど、

入れておくのに大変重宝しましたよ。

残念ながら弊社にはちょうどいい物が無いので、

そこは通販ですけどね。

休憩してお土産などを購入している間に、

すれ違う際に声をかけてくれた方々も、

無事にゴールされていて嬉しい限り。

 

最後に。

大会運営に関わって頂きました関係者の皆さま。

そして共に大会を走った参加者の皆さま。

本当にありがとうございました。

ちなみに次回のTHE PEAKSは、

新潟県妙高エリアで201km

獲得標高5568m upなのだとか。マジか。

それではまた次回のサイクリングで。

 

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