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【スタッフのサイクリング】鬼と魔法のハードポタリング 2024年11月24日

こんにちは。今治店スタッフの川村です。今治店が4日間のお休みをいただいている間、いつもと違うライドを2つほど走ってきたわたし。今回はそのうちの1つをご紹介します。

連休初日のライドで訪れたのは岡山県のこの辺り。

ことの発端を申し上げますと、ちょうど紅葉が見ごろを迎えたという岡山県総社市の「豪渓」に行くため、ぼんやり地図を眺めていたのですが。その中でものすごーーーく気になる場所を見つけてしまった訳です。

ということで、アプリでサクッとルートを確認して岡山県へ!

愛媛県今治市からクルマで約2時間。高梁川沿いの国道からほど近い公園よりライドをスタートしました。

まずは高梁川の上流に向けて国道180号線を進みます。ちなみにこの日、冬型の気圧配置で気温はグッと冷え込み、強風も吹き荒れるハードコンディション。それなのに夏サイクリングジャージにアームウォーマー、ジレ、ビブショーツの上に短パン、くるぶし丈ソックスという、季節を若干なめたコーディネートで来てしまったスタッフ川村。短時間の高強度ライドならこれでも問題ないのですけどね。まあ、このあと中盤に出てくる低速の下り区間では寒くてガタぶる震えた事は言わずもがな。

高梁川と伯備線のあいだを通る国道180号線。並走する線路に目を向けると、国鉄型がいまも現役で走行している場面に遭遇することも。

しばらく進むとカーブ外側の視界に飛び込んできたのが、ものすごいインパクトのお店。

反対車線の為、一度は通り過ぎたのですがUターン。一瞬、「魁びっくり饅頭」に見えましたが、そこはやっぱり岡山県。桃太郎といえば鬼。

お店の敷地内には鬼がたくさん!

15個入りを購入しました。

こういうときには前カゴがあると便利なんですよね。

ちなみに鬼びっくり饅頭はこんな感じ。こしあんを使ったひと口サイズの饅頭なので、写真を撮る前にうっかり完食するところでしたよ。

「ここを抜けていったら近道ができるんじゃね?」

一度停まって、右見て左見てもう一回右見てGO!

こういったちょっとした脇道を楽しむスタイルもポタリング。

その先、県道に入るといきなり現れたのが採石場のど真ん中を抜ける区間。これ、通っていいのか?と一瞬戸惑いましたが、一般のクルマも普通に通過している様子。我々も意を決して突入します。

で、ここからはひたすら登る!

地図上でも何となく予想していましたが、目的地の神社はこの県道の峠と思わしき辺りにある為、そこまではずーーーっとヒルクライムです。

この日は午後2時半からライドをスタートした為、日が暮れる前にはスタート地点まで戻りたいところ。淡々とペダルを回して進みます。

そしてスタートから1時間半でついに到着しました!

山里にある小さな神社で、何も知らずにクルマで来ると気付かずに通り過ぎてしまいそう。

その名も「魔法神社」
英語で「Magic Shrine」

なんと言いますか、カッコ良すぎじゃないですか?

日本人なら誰もが知っている桃太郎や鬼というキャラクターに加えて、まさかの魔法まで有するとは。ファンタジーが過ぎるぞ岡山県。

さっそく階段を上って境内へ。

えっ?なにかいるぞ…

ノーマルカラーの信楽たぬきと並んで青いたぬきが沢山。なんだか不思議な空間ですね。

そしてこの神社には鳥居がなく、タヌキはいるけど狛犬の姿がないんです。あとで調べてみたのですが、ここの神社の由来は伝説の化けたぬきである「キュウモウ狸」を牛や馬の守護神として祀る信仰にあるそうです。キュウモウ狸は室町時代あたりに宣教師たちに混ざって日本にやってきたそうで、現代でいうところのインバウンド。各地を旅したのちに日本が気に入って、ここ岡山に住み着きなんやかんやで魔法様と呼ばれるようになったのだとか。四国の狸伝説も有名ですが、こんな海外移住型の狸伝説があったとは、ちょっと面白いですよね。

魔法神社で本日の交通安全を祈願したあとは、峠を越えて吉備中央町方面へ進みます。で、なんとここで魔法のような出来事が!

山並みの先に綺麗な虹が出ているではありませんか。

キュウモウ狸は虹を出す魔法も使えたんですね。これはありがたや~。

ここからは狭い県道、もとい険道に突入します。こういう道、個人的にはすごく好み。だって、綺麗で平らな道なんて退屈でしょうがないですもん。ただし、こちらの山はクマとのエンカウント率が四国の山よりも高いので、ちょっとドキドキしますね。

見通しが悪く、タイトなカーブが続く下り坂の為、あまりペダルを回せないのでめっちゃ寒い。

下りの途中で吉備中央町に突入。

しばらく下ると人里が見えてきました。ここからはセンターラインがある県道を快走します。

前半の高梁川沿いはバリバリの向かい風でしたが、ここは絶好調の追い風。さらに緩い下り勾配と合わせて「ぶっとびカード」ばりの高速巡行で豪渓を目指します。これは最高だぜ!

再び狭い渓流沿いのルートに入ると、徐々にそれらしき風景が増えてきました。

今年は秋になっても気温が高かった影響で紅葉が遅いみたいですね。

高速巡行の下り区間をガッツリ踏み、ほどよく身体が温まったところで豪渓に到着です。

長い年月をかけて高梁川の支流がこのあたりの花崗岩の台地を削り、懸崖を作り上げたというこの場所。秋には紅葉の名所として多くの方が訪れるスポットです。

時間があればもう少し散策してみたいところですが、写真撮影タイムのあとはスタート地点の公園へ再び追い風高速巡行のターン!

公園までおよそ7kmを先頭交代しながらサクッと走破。スタート地点まで戻り、本日のライドを無事に終えることができましたよ。ありがといございました。

ところで。

「高梁市の吹屋」

今治からでもクルマでしたら2時間ほどで行くことが出来る総社市と高梁市エリア。スタッフ川村は以前にも何度かサイクリングに訪れたことがあります。あと実を言うと人生初の西日本1人旅&レンタカードライブを経験したのも岡山県なんです。あの時は倉敷市内のレンタカー屋さんにクルマを返却する際、道路を運転していて何となく気になった事を伝えると、岡山の方向指示器に関するローカルあるあるを教えていただき大変驚いたのも思い出。なお、いまでは方向指示器を出さない方のほうがが珍しい印象ですけどね。

「羽山渓のトンネル」

その後も岡山県は訪れるたびに珍しいスポットに出会えるので、ガッツリ走ってもゆっくりペダルを回しても面白いんですよね。関西圏と四国のあいだに位置する為、通過するだけになりがちな場所ですが、いつもの近場サイクリングで退屈してる方には、日帰りでもドライブ&サイクリングが楽しめるのでおすすめです。

さて、連休中に出掛けたもう1つのライドはというと…

次回「目的地に早く着くのは自走か、それともクルマ+ライドか!」

お楽しみに。

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