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【はじめてのビンディングペダル】ざっくりわかるクリート位置のツボ2024年5月15日

こんにちは。今治店スタッフの川村です。

ペダリング効率を高める用品。

「ビンディングペダル」

ビンディングペダルには数種類のブランドがあり、

各プロショップさんによる推しの製品や、

サイクリングクラブ内の流行りもありますが、

やはり高い使用率を誇るのがシマノ。

現在はルックやタイム、スピードプレイなど、

他ブランドの製品を使用されている方も、

「はじまりはシマノ」という場合が多いです。

 

さて。

そんなシマノのロード用ビンディングペダル、

シューズに取り付けるSPD-SLクリートには、

ペダルとの位置関係を示す目印があります。

これ、意外とご存じでない方も多いはず。

クリート中央の両端にある小さな突起。

こちらがその目印です。

シューズでペダルをキャッチした際に、

ペダル軸中心を捉える位置を示しています。

シューズにクリートを取り付ける際には、

この目印を参考にします。

では、シューズのどこに合わせるのか?

それが肝心なところですよね。

スムーズかつ力強いペダリングのためには、

まずはペダルに対する足の位置が大切です。

「ペダル軸の上に母指球を置く」

昔からこれが基本と言われておりまして、

ビンディングペダルの位置調整をする際も、

まずはこの母指球の位置が基準となります。

 

ここで。

母指球の位置が分りにくい。

そもそも母指球ってどこなの?

という方は次の方法で確認してみましょう。

まずは踵が地面についた状態で立ちます。

このとき左右の足の間隔は肩幅ぐらいが目安。

続いて足裏で体重を感じながら、

少しずつ踵を浮かせたときのココ!

地面をぐっと押して力が加わる部分。

このあたりに母指球があります。

上からみるとちょうどこの辺り。

この部分をペダル軸の上に置いて、

サドルの高さを適正位置に合わせます。

サドルの高さはペダルが一番下にある状態で、

膝が軽く曲がるぐらいがベストです。

こうすることで体重+筋力でしっかり踏み込みつつ、

スムーズにペダルをこぐことができます。

フラットペダル+スニーカーで乗る際も同様です。

なおかつソールが柔らか過ぎない靴の方が、

ペダルをしっかり踏み込むことが出来て、

長時間走っても疲れにくくなりますよ。

なお、ときどき見かけるこの足の位置。

「がっつり土踏まずをペダルに置いている」

この場合はサドルが低すぎる事が多く、

脚の踏み込みがうまく伝わっていない場合も。

そんな方も母指球の位置を意識していただき、

サドルの高さを調整してみましょう。

それだけで走りやすさが激変します。

私も初心者の頃にこれを知ったときには、

まさしく目からうろこでした。

効率よくペダルを踏むことで、

サドルに座るお尻の痛みなども軽減できます。

意外と見落とされるポイントで、

これも初心者あるあるだったりします。

常に理想的な踏み位置に足を置ける点も、

ビンディングペダルのメリットです。

 

さて、加えてもう一箇所。

「小指球」の位置も確認すると、

より細かいクリート位置調整ができますよ。

え、小指球ってどこなの?

という方に。

先程の母指球の位置を確認するのと同様に、

小指側でグッと地面を踏ん張るあたり。

手で触って少し出っ張っているこのあたり。

こちらは母指球よりも意識しにくい箇所です。

わからないという方は、

スルーしていただいてもOKです。

今回のテーマは『ざっくり』ですので。

なお、クリート前後位置を調整する際は、

この母指球と小指球の間で、

ペダル軸をキャッチできるようにします。

 

おおよその位置を確認しましたら、

シューズを履いた状態で目印をつけます。

細目に切ったマスキングテープを貼り、

冒頭でご案内したクリートの目印を使用して、

シューズにクリートを取り付けます。

まずは「母指球の真下にペダル軸」

取り付け位置の基本はこれでOKです。

では、クリート前後位置を変えると、

どんな違いがあるのかも少し触れておきましょう。

母指球と小指球の範囲の中で、

比較的前寄りにセットすると、

足首の伸展が働きやすくなります。

ふくらはぎや足首を使いやすくなり、

「ペダルを踏んでいる感」が明確になります。

ただし足首を大きく伸展する動作は、

あまり効率がよろしくないと言われています。

ですが裏を返せばペダリングの自由度が高くなり、

脚の動作に妥協できる点が増えます。

ペダルキャッチの感覚も掴みやすく、

そういった点で好まれる方が多い印象です。

はじめのうちは余程の違和感さえなければ、

母指球の真下にペダル軸が収まればOK

これに対しまして。

母指球よりも後ろ寄りにセットした場合は、

足首の伸展を抑制する効果があります。

これによってふくらはぎへの負担が減ります。

ただし、前寄りに取り付けた状態よりも、

ペダルを「踏んでいる感」が少し薄くなります。

また初めてビンディングを使用する場合ですと、

ペダルキャッチ自体が若干難しくなります。

ペダリング全体をスムーズに行う為には、

先程の前寄りと比べて慣れも必要です。

ある程度の熟練度が身についていれば、

体幹から大腿周りをしっかり連動させることで、

より効率的な走りが出来ると言われています。

昨今レース界ではこちらトレンドらしいですが、

一般のホビーサイクリスト目線で見ますと、

意外と好みが分かれている印象も受けます。

 

あとここで1つ。

申し上げるのが遅くなりましたが、

シューズサイズが合っていることが大前提です。

足に対してサイズの大きいシューズでは、

母指球に合わせることも困難な場合があります。

 

足の左右の向き、内外の位置ついては、

ペダリング中の膝の動きなどが肝となります。

ペダリング中、極端に膝が内側へ入らないか?

踏み込みや引き足の際に足首や膝まわりなど、

不必要にねじれて詰まる感覚が無いか?など。

このあたりは身体の癖も影響する為、

ビンディングで矯正しすぎてしまうと、

痛みの原因にもなるので気をつけます。

なお、極度なガニ股の方については、

多少の矯正を強いられる場合があります。

踵を極端に内側へ向けてしまうと、

クランクやフレームに足が干渉するので。

 

調整後よほどの違和感が無ければ、

しばらくの期間乗ってみることも大切です。

少し乗る程度では調整が合っているかどうか、

案外わからないものです。

体調や筋力などフィジカル面や、

シューズの経年劣化なども影響する為、

多少の誤差を許容する必要もあります。

そもそも母指球や小指球という基準自体、

点ではなくある程度の幅があります。

そういった理由から「ぴったりここだ!」

という正確さを求めるのは難しいものです。

あまり神経質になり過ぎないことも忘れずに。

神経質になり過ぎると沼にハマります(汗)

これはサイクリング全般に言えることですね。

 

以上、クリートの交換をするときや、

ビンディングペダルをはじめて使用する際に。

ご参考にして頂けますと幸いです。

 

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