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ツール・ド・フランス開幕!!2018年7月6日
こんにちは、スタッフ森田です。
いよいよ今夜、自転車界最大規模のレース
ツール・ド・フランスが開幕です!
ロードレースは自転車ならではの面白さがあるスポーツなのですが、まだ見たことのない方も多いと思います。
日本ではあまり馴染みのないスポーツですが、是非見ていただきたいので
ツール・ド・フランスについて少し紹介させていただきます。
今のうちに基本を抑えて、この夏はテレビでレース観戦を楽しみましょう!
ツール・ド・フランスは「ステージレース」といって
決められた数のステージを、一日1ステージずつ走っていくレースです。
各ステージの距離は短くて約100km
長いステージでは200km以上をノンストップで走ります。
短いステージは楽…なのかと思いきや
道中山を三つ超えて、最後にはモーターバイクでも悲鳴を上げる山が待っている
ようなステージだったり…。
このような過酷なステージを、ツールドフランスでは21ステージ(21日分)走ります。
・・・(゜Д゜)
聞いただけだと人間業とは思えませんよね。
しかもこの状況で他の選手と競い合いをしているという…。
この過酷さがツールドフランスの肝で
前半頑張りすぎて後半は体調を崩しリタイア…なんてことにもなりかねないのです。
そしてちょっと複雑なのですが、ロードレースにおいての「勝利」は
必ずしも一番にゴールテープを切ることではないんです。
主にロードレースで選手たちが狙っていることを紹介します。
ステージ優勝
各ステージのゴールラインを最初に通過した選手に与えられる賞です。
シンプルで分かりやすいですね。
これを目的とした選手は得意なステージの日に、このステージ優勝を狙います。
ゴールラインを切る瞬間に各々好きなガッツポーズをとるのですが、これを見るのが結構楽しいです。
総合優勝
全ステージの合計タイムが一番早い選手に与えられる賞です。
苦手分野の少ないオールラウンダーがこの賞を狙います。
各チームはこの総合優勝狙いの選手を「エース」とする場合が多く、暫定トップの選手は目印の黄色ジャージを着て走ります。
チームSunwebは「トム・デュムラン」が総合優勝を目指しています。
ツールドフランスの中で最も名誉ある賞とされています。
ポイント賞
全ステージで獲得したスプリントポイントの合計が
最も多い選手に与えられる賞です。
各ステージに設置してあるスプリントポイント用のゲートを通過することで、通過順にスプリントポイントが加算されます。
ゲートは主に平坦部に設置されており、平坦が得意な選手がこの賞を狙います。
ゴールにもスプリントポイントが設定されている場合もあるため、この賞のために平坦ステージの優勝を狙いに行くこともあります。
暫定トップの選手は目印の緑ジャージを着て走ります。
チームSunwebでは「マイケル・マシューズ」がポイント賞を目指しています。
山岳賞
全ステージで獲得した山岳ポイントの合計が、最も多い選手に与えられる賞です。
各ステージに設置してある山岳ポイント用のゲートを通過することで、通過順に山岳ポイントが加算されます。
ゲートは主に山岳部や峠に設置されており、坂が得意な選手がこの賞を狙います。
山の頂上がゴールの場合、ゴールに山岳ポイントが設定されている場合もあるため、この賞のために山岳ステージの優勝を狙いに行くこともあります。
暫定トップの選手は目印の赤い水玉のジャージを着て走ります。
敢闘賞
いわゆる「頑張ったで賞」です。
そのステージで長い時間独走した選手、派手なパフォーマンスをした選手や
人を感動させる走りをした選手などの中から各ステージ1人だけ贈られます。
試合結果とは関係なく、一番目立った選手がもらえる賞です。
狙って獲得できる賞ではありませんが、日本人選手も受賞歴のある賞です!
たくさんありますね…こういったいろんな「勝ち方」があるので、敵同士でも利害が一致すれば協力しあうこともあります。
例:A選手「僕はこのステージで優勝したい」
B選手「僕は総合優勝の為に他の選手よりタイムを縮めたい」
A選手「じゃあゴールまで協力して他の選手と差をつけよう!」
B選手「分かった、ゴールは君が取って良いよ」
こういったやり取りが生まれます。
ここがロードレースの醍醐味であり、他の競技では見られない個性でもあります。
本当はもっといろんな魅力があるのですが今回は「勝ち方」の紹介だけさせていただきます。
一日で熱く語りすぎてしまうととんでもない長さになってしまうので
今回は観戦するときのポイントだけ抑えてみました。
次回は「ロードレースはチーム戦」ということについて
書いていきたいと思います。興味のある方は是非ご覧ください٩( ‘ω’ )و
有料放送にはなりますが、J SPORTSさんで観戦できるので
少しでも興味が湧いた方は是非ロードレースを観てみてください!
スタッフ 森田