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【知識】ギアチェンジについて~変速ってどうやって使うの?段数が多ければ多いほど速いの?~2019年12月25日

みなさん、こんにちは!麻生です。

今回は私が過去に抱いた【スポーツ自転車の疑問】について、深堀していくコーナーです(勝手に作りました)

 

 

題としてあげるのは、私がスポーツ自転車初心者の時代に、変速段数とかギア比とか、わけがわからなかったときに抱いた疑問について…

 

初心者の方は、結構気になる問題だと思います。

 

 

「変速ってどういうタイミングで使いこなせばいいの???」という疑問です。

 

 

GIANTを代表するクロスバイク「ESCAPE R3」では、前3段、後8段の24段変速を備えていますね。

 

 

しかし実際に24段ものギアはいつ、どうやって使いこなしていけばいいものなのでしょうか?

 

 

また、クロスバイクの中には後ろ8段だけのものもあれば、18段変速や27段変速などもありますから、段数が多ければ多いほど速く走れるということなのでしょうか?

 

その疑問について、深堀りしていきましょう!

 


■前のギアは、真ん中を使っていればいい!!

前のギアは、歯車が大きいほどスピードが出ますが、漕ぐときには重たく感じます。いちばん小さなギアは、軽く漕ぐことができますが、その分スピードは出ません。

変速段数の数字は前が3段の場合、小さい方から大きい方へ、1(小)→2(中)→3(大)と振られています。

 

 

一方、後ろのギアは、歯車が大きいほうが軽く漕ぐことができ、小さくなるに従って重たく、そしてスピードが出るようになります。

この前後の組み合わせで、
スピードを調整するのです!

 

R3のような、前3段・後8段で構成されたギアは、クロスバイクとしてはごく一般的なもの。合計で24段もあるわけなんですが、これを全部使おうとする必要はありません。

 

前3段のクロスバイクの場合、通勤・通学が主にメイン用途であれば、ふだんは前のギアは真ん中(2)でOK。そして、後ろのギアを状況に応じて変えていくことで、快適に走ることができるのです。

 

走り始めや上り坂では軽いギアを使い、スピードが出るに従って後ろのギアを重たくして、ペダルの回転数が早すぎず遅すぎず、ちょうどよくなるようにギアチェンジをしていくのが◎

 


▼え、そしたら前3段っていらなくない?(笑)

そんな声が聞こえてきそうですが…w

前のギアは、真ん中(2)でも、実用的には十分であるということはわかりましたよね。

 

では前3段についている、小さい歯車(1)と大きい歯車(3)はなんの為にあるの??という疑問がでてきます。

 

『せっかく前3段も付いてるんだから、ガチャガチャ変速しまくって24段の組み合わせを全部使ってよ!』という意味ではありません。

 

では、前3段にどんな意味があるか?

前のギアが真ん中では登りきれないような急な坂を、自分でペダルを漕いで登り切りたいときには、前のギアを小さい歯車に(軽く)しますし、もっと頑張ってスピードを出したい!と思えば、前のギアを大きい歯車に(重く)する。

 

上り坂でも、ママチャリなら諦めて押していたようなところでも、クロスバイクに乗り換えると意地になって登り切りたいと思えます(笑)

 

ママチャリではしんどいところを、快適な状態で漕げる。ペダルの負荷をちょうどよく調整できる範囲が広がる。要は、いろんな状況の道(登り、下り、平坦など)に応じて、自分が楽に走れる範囲が拡大するということです。

 

前3段のギアは普段は真ん中でOKなんだけど、いざというときは小さい歯車や大きい歯車が頼りになるのです。

 


▼変速段数が多いと速いのか?

もう一つの疑問としては、変速段数が多い自転車はスピードが出るものなのでしょうか?

 

実は、ご来店されるお客様の中でも「変速段数が多い=速い自転車」と思われてる方が結構いらっしゃいます。

 

クロスバイクでも、後ろの変速が7段、8段、9段といろいろありますよね。ロードバイクですと、後ろギアがさらに増えて10段とか、11段などなど。

 

結論から言うと、変速段数が多いと速いかというと必ずしも、そうではありません。

 

前後の歯車の組み合わせによって、どこからどこまでをカバーしているかが重要です。

 

「ギア比」という言葉を、耳にしたことがあるかもしれません。

 

例えば、後ろのギアが8段のESCAPE R3と、

後ろのギアが9段のESCAPE RX3で比較をしてみましょう。

 

後ろのギアのいちばん大きい歯車(軽い)の歯数が32、小さい歯車(重たい)の歯数が11だとすると、カバーしている範囲は同じです。

 

違うのは、“間の段数”だけ。

 

その間の段数が多いことによって、快適に走れるギアが“より見つけやすくなる”というメリットがあります。

 

 

後ろが8段のギアのクロスバイクに乗って気持ちよく走っていて、ギアを大きいほうに1段変えたとき、あれ?なんだかちょっと重すぎるかも?と思うことがありませんか?

 

 

かといって、1段戻すと戻しすぎで軽いような感覚…

 

 

段数が多いと、そういったストレスが解消されるのは確かです。
だけど、段数が多いからといって速いわけではなく、段数が多いほうが自分のちょうどいい負荷で走れるという方が、しっくりくる説明だと思います。

 


今回のまとめ

 

・クロスバイクのギアは24段あるからといって全部使わなければいけないわけではない。

 

自分がちょうどよいと感じるところを使えばOK! 走りやすいと感じるギアでいいのです。そして、前ギアが3段の自転車でも普段は真ん中で構いません。

 

・変速段数が多いということは、“速い”というより“自分がちょうどよく走れるポジションが増える”ということ。

 

 

走られるときに、今回の記事を思い出して「おぉ!そういうことか!!」と理解しながら走るのも、面白いかもしれませんね♪

 

スタッフ:麻生


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