ジャイアントストアびわ湖守山
Q. ロードバイクやクロスバイクに乗るとお尻が痛くなります。効果的な対策はありますか?2026年4月19日
Q. ロードバイクやクロスバイクに乗るとお尻が痛くなります。効果的な対策はありますか?
■本文:
こんにちは!ジャイアントストアの店長シンノ(新野 恭平)です。
【この記事のまとめ】
・お尻の痛みには「皮膚の摩擦によるヒリヒリ痛」と「坐骨の圧迫による骨・筋肉の痛み」の2タイプがあり、理学療法的な視点からも原因に合わせた正しいアプローチが必要です。
・摩擦タイプにはシャモアクリームや体毛の処理、圧迫タイプにはハンドル・サドル・ペダルの3点に体重を分散させる前傾姿勢への改善や、骨格に合わせたサドルへのアップグレードが有効です。
・「痛いからとフカフカのサドルに替える」のは逆効果になることもあるため、当店では豊富なテストサドルのご用意や、元理学療法士の知見を活かしたアドバイスでお客様の「サドル沼」脱出を全力でサポートします。
せっかくの美しい琵琶湖の景色(ビワイチ)をサイクリングで楽しんでいる最中、お尻の痛みのせいで走ることに集中できなくなってしまったら、本当に一大事ですし、もったいないですよね。
実は、店頭で私がいただくお客様からのお悩み第1位が、やはりこの「お尻の痛み」です。
私は現在、ジャイアントストアびわ湖守山の店長を務めていますが、以前は理学療法士としてスポーツ整形クリニックなどの病院に勤務していました。そのため、人間の身体の構造や解剖学・運動生理学に基づいたアドバイスを得意としています。
「お尻が痛いのは慣れていないだけだから、我慢するしかない……」と思い込んでいませんか?
決してそんなことはありません!
身体の仕組みを正しく理解し、適切な対策や機材の調整を取り入れれば、その痛みは必ず軽減できます。
今回は、お尻の痛みを解決するためのヒントをタイプ別に整理して徹底解説します。
Q. サイクリング中のお尻の痛みにはどんな種類(タイプ)がありますか?それぞれの原因と見分け方は?
お尻の痛みと一言で言っても、原因によって対策は180度異なります。まずはご自身の痛みがどちらのタイプに当てはまるか、正体を探ってみましょう。
【お尻の痛みの2大タイプ】
-
Aタイプ:皮膚の摩擦による「ヒリヒリ」とした痛み
-
特徴:走行後に皮膚が赤くなっていたり、擦りむけたようになっている状態。
-
原因:ペダリング時にお尻の皮膚とサイクルパンツのパッドが擦れ合っていること。
-
-
Bタイプ:圧迫や衝撃による「骨・筋肉」の痛み・痺れ
-
特徴:骨(坐骨)がサドルにゴリゴリ当たって痛い、または股関節周りがジーンと痺れる状態。
-
原因:サドルの特定の位置に体重が集中しすぎている(荷重バランスの崩れ)。
-
ご自身の痛みが「皮膚の擦れ」なのか「骨の圧迫」なのかを見極めることが、無駄な出費を防ぎ、最短で快適性を手に入れる第一歩となります。
Q. 皮膚の摩擦による「ヒリヒリ痛(Aタイプ)」を劇的に改善する具体的な方法は?
皮膚が擦れて痛むAタイプの場合、もっとも重要なのは「皮膚とパッドの摩擦抵抗をいかに減らすか」です。ネットの一般論では見落とされがちな、現場でのリアルな解決策をご紹介します。
【摩擦タイプの解決策とデータ】
-
専用保護クリーム(シャモアクリーム)の活用
-
皮膚、またはウェアのパッド側に直接塗ることで摩擦を劇的に軽減します。ドラッグストア等で手に入る「ワセリン」でも十分に代用可能です(実は僕もロングライドの時は、ワセリンをサドルバッグに忍ばせて走っています!)。
-
-
盲点!「体毛」の処理・グルーミング
-
摩擦の隠れた原因が「体毛」にあるケースは非常に多いです。毛が擦れ合うことで皮膚トラブルを誘発します。除毛や整毛をするだけで痛みが劇的に改善した例を、私はこれまで何度も見てきました。
-
Q. 圧迫による「骨・筋肉の痛み(Bタイプ)」を根本から解決するライディング姿勢や機材の選び方は?
骨が当たって痛い、痺れるというBタイプの場合は、サドルにかかりすぎている体重を別の場所に逃がして(荷重分散して)あげる必要があります。
【圧迫タイプの解決策】
-
解決策①:乗車ポジションの改善(3点荷重の意識)
-
初心者の方に特に多いのが、上体が起き上がりすぎて体重がどっかりとサドルに乗ってしまっているケースです。ハンドル・サドル・ペダルの「3点」にバランスよく荷重を分散させる前傾姿勢を作ることが、理学療法的な観点からも解決への近道となります。
-
-
解決策②:サドルとパッドの相性(骨格に合わせる)
-
サドルの形状や、サイクルパンツ内にあるパッドの厚みが、ご自身の骨格(坐骨の幅など)に合っていない場合があります。これらはパーツを適切にアップグレードすることで解決できます。
-
【柔らかいサドルが正解とは限らない?】
よくお客様から「お尻が痛いから、もっとフカフカで柔らかいサドルに替えたい」とご相談を受けます。しかし、理学療法的な視点で見ると、これは逆に痛みを悪化させる「サドル沼」の罠になることがあります。
特に「摩擦タイプ(A)」の人が柔らかすぎるサドルを使うと、お尻が深く沈み込んで皮膚との接地面積が広がり、かえって摩擦がひどくなります。また、沈み込みすぎることでペダリング時の骨盤の安定性が損なわれ、腰痛など別のトラブルを引き起こす原因にもなるのです。だからこそ、自分の痛みのタイプを正しく見極めることが大切です。
Q. 走る「距離」や「シチュエーション」によって対策は変わりますか?
走る距離や目的によっても、取るべきアプローチは変わってきます。状況に合わせて賢く対策を使い分けましょう。
【状況別の痛み対策まとめ】
-
短距離(30km未満)で痛む場合
-
サドルの高さや角度、前後位置など、ポジションに根本的な問題がある可能性が非常に高いです。まずは店頭でのフィッティング確認をおすすめします。
-
-
長距離(50km以上)で痛む場合
-
正しい姿勢で乗れていても、時間の経過とともに摩擦や圧迫が蓄積します。事前にクリームを使用する、あるいはより高品質なパッドを備えた専用タイツ・ビブショーツへの検討が効果的です。
-
-
インバウンド・旅行者・レンタルバイク利用の方へ
-
レンタルバイク等でビワイチなどの長距離を走る際は、パッド付きのインナーパンツを持参するか、ぜひ当店の店頭でお買い求めください。快適な「Biwaichi(ビワイチ)」を最高の思い出にするためには欠かせないマストアイテムです。
-
お尻の痛みは、決して「根性」や「慣れ」だけで我慢するものではありません。解剖学的なアプローチや、ちょっとした工夫、適切な機材の調整を取り入れることで、その不安はきれいに解消できます。
ジャイアントストアびわ湖守山では、実際に試せるテストサドルのご用意や、私の元理学療法士としての知見を活かしたフィッティングアドバイスを行っています。
一人で悩んで、何個もサドルを買い替える「サドル沼」にハマってしまう前に、ぜひ私にそのお悩みをぶつけてください!
お尻の不安をなくして、もっと快適に、もっと楽しく琵琶湖の美しい景色を駆け抜けましょう!みなさまのご来店を心よりお待ちしております。