ジャイアントストア聖蹟桜ヶ丘
TCRで房総半島周回ロングライド2023年1月26日
皆さんこんにちは。
11月からジャイアントストア聖蹟桜ヶ丘で働き始めました、アルバイトの学生です。
普段は自転車のほか、陸上部に所属して長距離や駅伝で走るなど、アクティブに活動しています。
自転車は大学入学を機に始め、ロングライドやヒルクライムなど絶景を求めて走り回ってきました。
寒い季節になり自転車で走るのが辛い季節になってきました。
山に行くと道の凍結の可能性もあるということで、今冬は関東平野をひた走ろうと考えました。
関東平野といえば、千葉!
昨年の2月には利根川サイクリングロードを走り犬吠埼まで行った160km、12月上旬には東京湾に沿って千葉最高峰鹿野山を往復した260kmを達成しました。
それなら次はそれらを繋いで走ってしまえば良いのでは?と思い、房総半島を一周することに決定!
今回は時間の都合もあり、チーバくんの鼻先である柏市や野田市をカットした走行距離400km、獲得標高1800mのルートを休憩込みの25時間で走り切ることを計画し、自転車仲間の2人と共に超ロングライドの自転車旅が始まったのでした。
獲得標高が1800mもあるということで、今回は登りに強みのある2021年モデル「TCR ADVANCED PRO 1」で走ることを選択しました。
このロードバイクは軽量なフレームに42mmのホイールという登坂も平坦もオールラウンドに走ることのできるバイクであり、起伏のあるロングライドに適した自転車です。
今回はコンビニエンスストアなどがない区間も走るため、補給食を多めに積みました。
そのため、フレームバッグ、トップチューブバッグ、サドルバッグを自転車本体に装備。
スタート地点となる総武線市川駅には22時集合で輪行し、準備を終え出発したのは22時30分。
これからオーバーナイトでのナイトライドとなります。
今回は8時間ほど暗闇のなかを走らなければならないため、十分に前を照らせ、長時間持続するライトが必要になります。
そこでRECON HL1800というジャイアントのライトを選択しました。
このライトは450Lmの光量で7時間照らすことができます。
開始から30kmは船橋市や白井市の市街を走り、利根川サイクリングロードに入ったのは日付を超えた午前0時直後、気温は3度でした。
服装は薄手のインナーにアームウォーマー、長袖サイクルジャージ、防風ジャケット。
下はサイクルパンツに防風タイツという寒い夜に特化して着込みました。
寒さは風さえ凌げばどうにかなるはずです。
そんな極寒のなか、信号も交通量もない約80kmをひたすらローテーションを繰り返して犬吠埼へ。
まったくと言っていいほどサイクリングロード沿いは登坂がなく、履いていたホイール「SLR 1 42 HOOKLESS WHEELSYSTEM」のありがたみを感じることができました。
42mmハイトのホイールは、普段自分が履いて走っている24mmと比較して格段に巡航維持が楽であり、足を止めても減速する感覚がないほどでした。
ちなみに「SLR 2 42 HOOKLESS WHEELSYSTEM」との違いはホイール内のハブの内部構造にあります。
「SLR 1 42 DISC HOOKLESS WHEELSYSTEM」はフリー側のラチェット部品とハブ本体にはめ込まれたラチェットとが面と面で駆動力を伝達する構造であり、より滑らかな走りとなっています。。
一方「SLR 2 42 HOOKLESS WHEELSYSTEM」のフリーハブ構造は、従来の3爪式ラチェットの爪を引っ掛けてスプロケットの回転をハブ本体へ伝達します。
ただ、ラチェットの爪の数が従来モデルよりも増えているため漕ぎはじめの加速が速いようです。
朝4時30分の犬吠埼。ただ暗いだけでしたが達成感はありました。4分の1終わったと思えば大きい。
しかも、主に北から南へと風が吹いている千葉では今から南下していく自分達には完全に追い風です。
と思って勢い付きましたが、海岸まではひたすら牧場と田畑の暗闇のなかを走ることになり、夜明け前にたどり着いた24時間営業のお店がオアシスのように思えました。
ここでやっと朝陽を浴びることになり、これで恐怖のナイトライドが終わりを告げます。
日の出と共に走り始めた九十九里海岸沿いの道路は、走りやすいとはいえ銚子まで調子に乗って走り続けた自分たちの脚を削っていきました。
九十九里って名前からして長いですが、約60kmあるそうです。長い。
しかも九十九里有料道路など自動車のみが走ることのできる道路が海沿いに走っているので、自転車で走りながら海を見た記憶がありません。
唯一、海側に出られた時の解放感は今でも思い出します。
この60kmは信号などで止まっては進むの繰り返しでしたが、7.1kgと軽量なバイクである故に漕ぎ出しが軽く、いつも以上に膝を酷使してしまうロングライドにおいても脚はそれほど疲弊しませんでした。
そうして迎えた難所、南房総。千葉県の南側は地形で見るとそれなりに山がちです。
ここでも軽さの恩恵を受けて順調に登りを消化していき、ダンシングでも振りの軽さに助けられました。踏んだ分だけ進んでくれる、そんな感覚です。いつもはもっと踏まなければならないような登坂においても力を入れずにスーッと進んでいってくれる、そんな軽さでした。
そしてアップダウンを淡々と超え、目前に広がった絶景、鴨川松島!素晴らしかったです。湾に浮かぶ一つの島。それを囲むようにして打ち付ける波飛沫。雲を散らすようにして広がる青空。遠くには今まで走ってきた海岸線。疲労も相まって言葉になりませんでした。
眼下に広がる絶景と疲労困憊で飲むコーラに癒されて目指すは千葉最南端野島崎。
それから先も脚も疲労してきているなかでアップダウンをこなしていきます。実際この辺りあまり記憶がありません。
そうして辿り着いた野島崎灯台!と、それに降り注ぐ夕日!
ここまで270km。達成感もあり、しばらく夕陽が沈んでいくのを見つめていた気がします。
写真も撮りましたが、やはりリムの高いホイールに夕日が反射すると綺麗ですね。
こうして難所を超え、暗闇と向かい風に苦しみ、しかし景色に癒され、千葉県周回の旅ももう終盤。
今回は不運にも雨の予報が早まり、泣く泣く鋸南町の保田駅からは輪行で帰ることに決定。
残り90km、冬の雨に打たれながら走ることはできないとして断念を余儀なくされました。
今度こそ千葉県一周リベンジしたいと思っています。
Instagramの方でも今回の旅の様子を切り取った写真の数々と、走破した地図を掲載していますのでご覧ください。
皆さんもぜひ一度自分の限界に挑むロングライドに挑戦してみてください。