ジャイアントストア京都紫明通
TCRのフレームセットに必要なもの2024年10月26日
2025年式以降の
・TCR ADVANCED SLフレームセット
・TCR ADVANCED PROフレームセット
これらTCRのフレームセットをご検討いただく際、同時に必要となる固有部品をご案内します。
_
まず必要な固有部品ですが、
★D型コラム専用のCONTACT SLR/SL Aerolight stem
★上記ステム下に据え付けるステムスペーサー
★シェル内径41mm /フレーム幅86.5mm用
_プレスフィットボトムブラケット(BB86/PF86)
_
以上が固有部品として必要になります。
そして、ホース・ケーブルをフル内装する場合には
_
★GIANTの対応ハンドル
★CADEXのD型コラム対応ステム一体型ハンドル
_
これらをお選びください。
(フル内装しなくてよい場合は一般的なハンドルをご使用いただけます)
__
料金の概算は以下の通りとなります。
ステム
・アルミ製 11,000円
・カーボン製 46,200円
ハンドル
・アルミ製 12,100円 / 16,500円
・カーボン製 52,800円 / 55,000円
・ステム一体型 104,500円
BB
・シマノBB 2,608円 ~ 5,580円
以上を基に、固有部品の金額は
最も安い組み合わせでフレーム代+25,708円
最も高い組み合わせでフレーム代+110,080円
となります。
※2024年10月26日時点の税込価格
※BBは代表的なシマノ社BBを例としました。
_適合ものであれば他社BBもお使いいただけます。
_
_
目次
目次用<ステムについて>
_
_
_
【ステムについて】
TCR ADVANCED SL / PROフレームセットのフォークコラムは、GIANT独自のD型コラム(OVERDRIVE AERO)になっています。
そのため、TCRには専用となる
CONTACT SLR AeroLight stem(カーボン)
CONTACT SL AeroLight stem(アルミ)
これらいずれかをお選びください。
_
【ステムのバリエーション】
・Check 1
D型コラム用カーボン製ステム「CONTACT SLR AeroLight stem」は電動変速専用です。
底部のケーブル収納スペースはブレーキホース2本分しかございませんので、電動変速システムにのみ対応となります。
機械式変速をご使用の場合には、アルミ製ステム「CONTACT SL AeroLight stem」をご使用ください。
_
・Check 2
0°ステムは、ステム単体では約 -5°の傾斜がございますが、後述のステムスペーサーを組み合わせた状態でハンドルクランプ部が0°(ヘッドアングルに対して垂直)の位置になります。
_
・Check 3
なお、D型コラム用ステムにはCONTACT SLR Aero stemやCONTACT SL Aero stemもございますが、これらはPROPEL用のステムとなります。
_
目次用<ステムスペーサーについて>
_
_
_
【ステムスペーサーについて】
ご案内しましたステムCONTACT SLR/SL Aerolightステムには、直下にホース・ケーブルルーティング用の「ステムスペーサー」を取り付けなければいけません。
ステムスペーサーは、SLRステムとSLステムそれぞれに対応品がございます。
TCR ADVANCED PROフレームセットには、SLステム用ステムスペーサーが付属しています。
TCR ADVANCED SLフレームセットには、SLRステム用ステムスペーサーが付属しています。
ステムスペーサーが追加で必要かどうかは以下の通りとなります。
価格
SLR用ステムスペーサー 税込1,100円
SL用ステムスペーサー 税込770円
※価格は2024年10月26日時点のものです
目次用<ハンドルについて>
_
_
_
【ハンドルについて】
ケーブル・ホースをフル内装するためにはGIANTもしくはCADEXの適合ハンドルをお選びいただく必要がございます。
TCRのフル内装システムはホース・ケーブルをステム底部に沿わせるもので、ハンドル中央背面の出口がやや下方に空けられています。対して一般的な内装対応ハンドルは中央背面の出口の穴が背面90°の位置に設けられており、CONTACT Aerolightステムと組み合わせた際にホース・ケーブルをスムーズに通せないことが理由となります。
GIANTには5種類のハンドルがございます。
・CONTACT SLR AERO DROP (カーボン)
・CONTACT SL AERO DROP (アルミ)
・CONTACT SLR Handlebar (カーボン)
・CONTACT SL Handlebar (アルミ)
・CONTACT SLR D-fuse DROP (カーボン)
_
CADEXにはステム一体型ハンドルが2種類ございます
・CADEX Aero Integrated Handlebar
・CADEX Race Integrated Handlebar
【ハンドルのバリエーション】
★CONTACT SLR/SL AERO DROP
上ハンドル部が扁平なエアロ形状のハンドルです
こちらのAeroハンドルは、カーボン製のSLRとアルミ製のSL共に、機械式変速ケーブルもブレーキホースとのフル内装が可能です。
_
★CONTACT SLR/SL Handlebar
GIANTのTCR対応ハンドル3種の中で最も軽量なタイプです。
下ハンドル部分が広がるフレア形状です。
なお、カーボン製のSLR / アルミ製のSL共にブレーキホースと電動変速の内装はできますが、機械式変速ケーブルの内装はできません。
_
★CONTACT SLR D-fuse Drop
上ハンドル部分の断面形状がD型になっており積極的にしなるため、高い振動吸収性を得られるハンドルです。
下ハンドル部分が少し広がるフレア形状です。
このSLR D-fuseハンドルは、ブレーキホースと電動変速の内装はできますが、機械式変速ケーブルの内装はできません。
アルミ製であるCONTACT SL D-fuse Dropはブレーキホース・変速ケーブル共に内装ができません。
▲機械式変速ケーブルが露出している様子
_
続いてCADEXのステム一体型ハンドルです。
★CADEX Aero Integrated Handlebar
ステム一体型エアロハンドルです。他のハンドルよりもリーチが8mm長いため、積極的なエアロフォームに対応します。
ケーブルの内装は、ブレーキ+電動変速だけでなくブレーキ+機械式変速にも対応します。
詳細ページ>https://www.cadex-cycling.com/jp/cadex-aero-integrated-handlebar-2023
★CADEX Race Integrated Handlebar
!Check!
このCADEX Race Integrated Handlebarハンドルは、ブレーキホース+電動変速の内装は可能ですが、機械式変速ケーブルの内装はできません。
詳細ページ>https://www.cadex-cycling.com/jp/cadex-race-integrated-handlebar
ハンドルとステムをカーボン製で検討される方は、ステム長やハンドル幅が定まっているのであれば、ぜひCADEXステム一体ハンドルをご検討ください。
カーボン製SLRハンドルとカーボン製SLRステムの税込合計額は税込99,000円 ~ 101,200円ですので、CADEXのステム一体ハンドルは税込104,500円と価格差が大きくありません。
_
なお、ケーブル・ホースをフル内装する事にこだわらなければ、31.8mmクランプのハンドル全てが使用できます。(セミ内装)
▼変速ケーブルがセミ内装になっている様子
目次用<ケーブル変速注意点>
_
_
_
【ケーブル式変速をフル内装する場合の推奨】
ケーブル式変速をフル内装する際に使用するシフトアウターケーブルは、日泉社の「ステンレスアウターケーブル」を推奨します。
TCRのフル内装は、ハンドルからステム、ステムからフレームへのケーブルの取り回しがほぼ直角になる事と、フレーム後端から後変速機へのカーブが短く強い事から、シマノ社のシフトアウターに比べてしなやかなニッセンケーブルを使用する事でスムーズなルーティングが可能となり、後輪の脱着時にアウターケーブルが折れる問題を防ぐことができます。
インナーケーブルは、フッ素コーティングなど滑りの良いインナーケーブルを採用するとより良いので、併せてご検討ください。
目次用<ボトムブラケット>
_
_
_
【ボトムブラケットはBB86】
TCRのBB規格はBB86(PF86)です。
①フレームのBB押し込み部分「シェル」の内径が41mm。
②シェルの左右幅は86.5mm。
これらに適合するBBが使用できます。
お乗り換えの際にも追加で必要となることが多い部品ですので、ご確認くださいませ。
_
ちなみに、当店では主としてシマノ社のBBを用意しておりますが、TOKENのninjaBBもおすすめしています。
左:金属シェル 税込7,700円
右:樹脂シェル 税込6,600円
TOKENのBBは圧入式でありながら、左右をねじによって一体化させるスレッドフィット方式を採用していますので、剛性が高くなりペダリングのパワーをロスなく伝達することができます。
さらに、シマノBBよりも防水シールの接触が少ないため回転がとてもスムーズです。
一方、防水シールの接触が少ないという事は水が入りやすいという事になりますので、雨天の走行や洗車のケミカルや水には気を付けなければなりません。
当店では組付けの際に耐水グリスの膜を施しますので、BBの回転の良さと防水性を両立しています。
ご安心ください。
▼写真右下、グリス膜を施している様子
防水/防塵性を重視されたい方はシマノBBを。
回転の良さを重視されたい方はTOKENなど他社製BBをご検討くださいませ。
長くなりましたが、2025年以降のTCRフレームセットを組み付けるために必要となるもののご案内は以上となります。
これらをご検討の材料にしていただけますと幸いです。
すでにディスクブレーキのバイクが一定数普及して、完成車の価格が上昇している今の時世では、所有されているバイクの部品を載せ替える「フレーム購入」の選択が以前よりも現実的となっているようにも思います。
フレームセットのラインナップは例年よりも多く用意されておりますので、ぜひご検討くださいませ。