ジャイアントストア京都紫明通
ESCAPE R E+ カスタム例2023年5月20日
この度、街乗り特化型カスタマイズを施した
ESCAPE R E+のご注文がございましたので、
その内容をご紹介したいと思います。
ESCAPE R E+(サファイア)
なお、標準の装備はこのような感じです。
比べるとだいぶ雰囲気が変わっていますね。
体を起こした姿勢で乗れるようにハンドルを変更。
大きな荷物を積めるように頑丈な荷台と特大バスケットを用意。
雨上がりの走行で困らないように広範囲を覆う泥除けを装着
カギはバイク本体に固定するリングロック
とても明るいEバイク専用ライト
後ライトは暗くなると自動で光るオートライト
「楽に乗りたい」
「大きいカバンを積めるようにしたい」
「泥除けは雨水の巻き上げをしっかり防げるものを」
「ライトは明るくて自動のタイプがいい」
「カギは本体に取り付けられるものを」
一部に工夫を要しましたが、無事にお客様のオーダーを実現することができました。
すでにご使用いただいており、ご満足いただけているとの事でした。
自身としましても、外観含めいい感じに仕上がったと思います。
快適ハンドル
ハンドルはDIXNA(ディズナ)いうブランドのカフェバーを採用しました。
このハンドルは写真の通りハの字型になっているため、握る部分が高くなるだけでなく手前に近くなり、
非常にゆったりとした姿勢で乗ることができるようになります。
ちなみに、ハンドル幅(長さ)は58cmです。
特大バスケット
一番目を引くこのバスケットは、BASIL(バジル)というブランドのCRATE(クレート)という製品です。
「とにかく大きいカゴを~」という事でこの製品を選んだのですが、このカゴは部品を取り付けることで「MIK」という脱着システムに対応することができ、実はGIANTのリアキャリア(荷台)ととても相性が良いのです。
3サイズある中で一番大きなLサイズをお選びいただきました。大きいです。
なんとか荷台と同時取付できた泥除け・鍵・後ライト
一見、何事もなくまとまっている後輪周辺のオプションパーツ達は、それなりの選定と工夫がありました。
「雨上がりの巻き上げはなるべく防ぎたい」とのご要望から、泥除けは広範囲を覆うフルフェンダータイプである必要がありました。
しかし、荷台を取り付けるので後タイヤとの空間が限られており、かつ泥除けの取り付け方式がバイク本体に合致するものでなくてはなりません。
さらに、「カギはバイクに取り付けられるタイプを使いたい」とのご要望もございまして…
付けっぱなしのカギと言えばサークルロック…しかし、これまた泥除けとの兼ね合いが…
結局のところ荷台も泥除けもGIANT製品を使用する事になったのですが、部品を自作したり…取り付け方をアレンジしたり…など紆余曲折を経てまとめることができました。
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フルラップフェンダー
GIANTにラインナップされている前後セットのフルフェンダーです。
本来、ESCAPE R E+に標準装備されている幅38cのタイヤにはもう少し幅広いフェンダーを合わせるべきなのですが、先述しました周辺部品との兼ね合いから、お客様のご理解の下でこのフェンダーを選びました。
とはいえ、上写真の通り覆うべき範囲はカバーできており、実際に雨上がりの走行においても巻き上げは全く無いとのことですので、要件は満たせました。
※メーカー(GIANT)は本バイクと本フェンダーの取り付けを公認しておりません。
安全に関して十分に考慮し、ご依頼主様にはあらかじめ事情を説明し、納車後の経過観察においてまで十分に話し合いを行って部品取り付けに至っております。
また、取り付けにおいては部品を一部自作する必要がございました。
本投稿はあくまで製作例として掲載しております。
経緯を十分把握いただいた上でご参照くださいますようお願い申し上げます。
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簡単施錠 リングロック
「サークルロック」や「馬蹄錠」と呼ばれることもあります。
ママチャリで一般的なタイプかと存じますが、スポーツバイクにもございます。
今回はディスクブレーキのバイクにも付けられるNIKKOブランドのNC172という製品を使用しています。
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暗くなると自動点灯 オートライト
こちらに関しては特に苦労はありませんでした。
CATEYE社のRAPID micro AUTO TL-AU620-R です。
荷台に取り付けるための同社アダプター<リアラックブラケット>を流用して取り付けています。
実はRAPID micro AUTOと本リアラックブラケットは本来互換の無い組み合わせなのですが、お客様のご理解の下、補強を行いつつ取り付けております。
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とても明るいEバイク専用ライト
前ライトにはEバイク専用の製品を提案いたしました。
RECON “E” HL 1000
このライトは最大光度がなんと1000ルーメン。
ただ明るいだけではなく、照射範囲に影が発生しにくくなる優れた照らし方をしてくれます。
手元に増設される本ライト専用スイッチにより、手動で500ルーメンに切り替えることが可能。
1000ルーメン ⇔ 500ルーメン
このライトには明るい環境下では100ルーメンまで明るさを落とし、暗くなると1000ルーメンに自動で切り替わるスマートモードという機能が搭載されています。
本件ご依頼主様のご使用環境ではあまり出番はないかもしれませんが、サイクリングで近郊へ足を延ばされる方の場合ですと、トンネルなど暗い場所に差しかかった時などに便利かと思います。
本ライトはバイク本体のバッテリーを電源として光ります。
電源が独立した通常のライトと違い本体バッテリーを消費してしまう考慮点はありますが、移動範囲が定まっている今回のケースですとそういった懸念はございません。
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最後までお読みくださりありがとうございます。
かくして本バイクのカスタマイズは完成しました。
ご依頼を伺った当初は実現できるのか不確かな心境でしたが、依頼主様にご理解をいただきながら全てのご要望を実現することができました。
今回のEバイクに限らず、自転車は様々な方向性のカスタマイズが可能です。
「スポーツバイクはこうでなくてなならない」
という事はございません。
我々は何でもできるわけではありませんが、可能な限り力添えいたします。
お困りごとやご興味をお持ちの事がございましたら、どうぞご相談くださいませ (^_^)
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