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車輪の脱着2014年1月1日

車輪の外し方・つけ方です。

車輪の脱着は覚えておくととても便利なスキルです。

「車輪を外せるようになろう」

とお考えの方はこのページを良くお読みいただきぜひチャレンジしてみてください。

もしも

「読んでみたけど不安やなー」

「イメージしにくいなー」

と思われた方はスタッフへご相談ください(^_^)/

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【固定の種類】

スポーツバイクの車輪固定方法は概ね3種類あります。

  • レバーを開け閉めするクイックレリーズレバー
  • 5mmの六角レンチで回すスキュワーナット
  • 軸ごと抜き取るスルーアクスル

この記事では「クイックレリーズレバー」をメインに解説しています。

▼クイックレリーズレバー(以後クイックレバー)

▼スキュワーナット(以後スキュワー)

▼スルーアクスル

クイックレバーでないタイプは適宜注釈していますので、ご自身のバイクと見比べながらお読みください。

ブレーキも3種類あります。

  • クロスバイク系のVブレーキ
  • ロードバイク系のキャリパーブレーキ
  • オフロード系のディスクブレーキ

ブレーキについても各場面でそれぞれの操作方法を書き記していますので、ご自身のバイクと見比べながらお読みください。

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【車体をひっくり返す】

車輪を脱着する際は、バイクをひっくり返して逆立ちさせましょう。

バイクが自立するので両手で作業できます。

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★手順★

①ハンドル上のライトやサイクルコンピュータなどを外します。
ボトルなども中身が垂れたり、落ちないよう外しておくといいです。
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②後輪を外す場合は、ギアを一番重たい組み合わせにします。
変速レバーを操作した後にバイクを持ち上げながらペダルを回すとギヤを変える事ができます。
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▼持ち上げながらペダルを回す。

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③ブレーキを解除して広げます
▼クロスバイクなどのVブレーキ

▼ロードバイクなどのキャリパーブレーキ

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※ディスクブレーキは何もしません
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④バイクをひっくり返して逆立ちさせます。
写真のように抱え込んで縦向きのパイプを持ち、
手前にひっくり返すと楽にできます。

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▼ひっくり返すまでを動画で見る

 


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【車輪を外す】

★前輪を外す★

▼前輪の取り外しを動画で見る

 

①正面に立ちましょう!

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②クイックレバーを起こして、反対側のナットを抑えながらレバーを5〜6回転緩めます。

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※前輪はおよそ5~6回転緩めると外せます。
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▼レバーは回しきると反対側のナットが外れ、引き抜くことができます。


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★スキュワーナットの場合

5mmの六角レンチで回して緩めればOK


※前輪はおよそ5~6回転緩めると外せます。

 

★スルーアクスルの場合

レバー部分をつかんで反時計回りに回して緩め切り、抜き取ればOKです。

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★後輪を外す★

①後ろに立ちましょう!

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②前輪と同じ要領でクイックレバーを起こします。

※後輪は回して緩めなくても脱着できますが、数回緩めておくとやりやすくなります。
※エスケープなどスタンドをお付けの方は、レバーを回して緩めきり引き抜く必要があります。
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①変速機を後ろにひねる。
左手で変速機を掴んで後ろにひねります。
引っ張るのではなくひねります。変速機の掴み方は動画でご確認ください。

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②後は右手で後輪を持ち上げればOK。

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Point!
持ち方と力加減をしっかり確認しておきましょう。

▼後輪の脱着を動画で見る▼

 

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【車輪を外したら】

★クイックレバーについて★

クイックレバー・スキュワーナットを車輪から抜きとった場合は、紛失防止のために必ずナットを装着して1つの状態にしておきましょう。

地面に置く場合、蹴飛ばさないようサドル横やハンドル下に置きましょう。

車輪に装着する時にはバネの向きに注意します。
バネは「輪の小さいほうが内側」です。

 

★油圧式ディスクブレーキの場合★

ディスクローターが抜けた状態の油圧ブレーキは、絶対にブレーキレバーを握ってはいけません!!!

パッドの隙間が狭くなり、車輪を装着した際ブレーキが擦れっぱなしになったり最悪の場合車輪が装着できなくなってしまいます。

車輪を外したらパッドスペーサーを装着しましょう!!

 

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【車輪の装着】

★前輪★

①正面に立ちましょう!

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②タイヤの回転方向を確認します

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③フォークの先端に乗せます

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★後輪★

▼後輪の装着を動画で見る▼

 

① 真後ろに立ちましょう!

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②左手で変速機を後ろへひねる。

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③一番小さいギヤを下側のチェーンに当てて車輪を押し込む。

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④車輪軸をフレームの溝に収めればOK です。

▼後輪の装着を動画で見る▼


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【レバーを固定する手順】

クイックレバーの固定操作です。
外すのはカンタンだけど、固定はややこしいのがクイックレバー
いつどこでやっても確実に固定できる方法を解説していますので、初めての方は動画と合わせてよーくご覧いただき、ぜひマスターしてください!

▼レバーの固定手順を動画で確認する▼

 

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クイックレバーを抜き取っている場合、装着する際「バネの向き」に注意します。
バネは「輪の小さいほうが内側」です

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①レバーを倒しておきます。
レバーはほとんどのものが曲がった形をしています。
カーブが内側に向いた状態が倒した状態です。
※以降レバーは一切回しません。
※前輪は後ろ向き水平・後輪は下向きに倒すのがオススメ
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②レバーを持ち、右手でナットを回して締める。
片手でレバーを押さえ、もう片方の手でナットを締めていきます。
フレームに当たって回せなくなるまで締めます。

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③レバーを水平に起こしてナットを少し締める
レバーを起こして、反対側のナットを半分~一回転締める。
およそ、前輪は半回転、後輪1回転ぐらいが標準です。
※レバーは回しません起こすだけ。

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④レバーを手のひらで倒して固定します。

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レバーがグッと固く締まればOK ですが…
もしも
倒す感触が柔らかい場合は、レバーを起こしてナットを少し締める
固くて倒せない場合は、レバーを起こしてナットを少し緩める
この手順でしっかりと固く締まるように調節します。

※レバーを倒す時は、スポークに指をかけて手のひらで握り込むように倒します。
男性は手のひらに跡がつくぐらい。女性や子供さんは出来る限り強く締めてください。

▼レバーの固定手順を動画で確認する▼


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レバーの固さ

レバーの固は以下をご参考ください。

  • 指一本では倒せないけど、握れば倒しきれる
  • 手のひらにレバーの跡が付く
  • 倒して締めた後、指一本では起こせないぐらいの硬さ

★スキュワーナットの場合

 

★スルーアクスルの場合

 



【最後の確認】

※車輪を確実にまっすぐ装着するための必要な作業です。必ず行いましょう。

仕上げに、バイクを起こして「本締め」をします。
バイクをまっすぐ立てて、
前輪はハンドル中央を下に押さえつけながら、
後輪はサドルを下に押し付けながら、車輪のレバーを締め直します。

▼前輪はハンドルの真ん中を抑えながら

▼後輪はサドルを抑えながら

▼動画でチェック▼

スルーアクスルは車輪が斜めになることはないので、さえながら緩めて締めるという手順は必要ありません。

ブレーキのセットとチェックをお忘れなく!!

check!
確認しましょう

  • 車輪を回してブレーキに擦れていないか
  • ブレーキがちゃんと効くか
  • ブレーキが左右均等に動いているか
  • 置き忘れているものはないか

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以上で脱着完了です。

お疲れさまでした(^_^)

 

 

以下補足

 

▼エスケープQRスタンドをお使いの方▼

 

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▼QRスポーツスタンドをお使いの方▼

 

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▼SRAM社のディレーラーのひねり方▼

 

 

▼定点カメラで見る後輪の取り外し▼

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