ジャイアントストア今治
【スタッフのサイクリング】思いついたらしまなみ往復へ2024年12月19日
こんにちは。今治店スタッフの川村です。しまなみ海道が1年のうちで最も静かになる冬を迎えた休日。ちょっと尾道まで行こうかなと、お昼過ぎにカメラを持って家を出発したスタッフ川村。いつものペースで走ればぎりぎり日没前に戻れるでしょ!という、相も変わらず軽い思考で愛車TCRに乗り、しまなみ海道メインルートを駆け抜けました。
この日は日曜日でありながら、しまなみ海道の今治側はびっくりするほど人の姿がありません。前年以上に増えたレンタルバイクに乗るインバウンドの姿も、走りはじめて1時間ぐらいはほぼ見かけず。
海沿いを走っている最中、聴こえるのはタイヤのロードノイズ、そして風と波の音だけです。
橋の上では、ときどき地元民の原付バイクに遭遇するぐらい。
伯方島をサクッと通過して大三島へ。今日はまあまあ風が強いです。
大三島の多々羅しまなみ公園を目指して走行中、わたしの猫センサーに反応あり。
「なんですのん?」
よくある様な草むらですが、望遠レンズで撮影するとサファリ感を演出できます。なお、よーーーく見るとさくら猫さんでした。
道の駅がある多々羅しまなみ公園はそこそこ賑わっている様子。そちらから歩いて多々羅大橋を散策する観光客の姿もちらほら。ただし、相変わらず自転車は少ないですね。
ナショナルサイクリングルートにも選定されているしまなみ海道。ハイシーズンこそ国内外を問わず多くの方がサイクリングに訪れますが、冬や真夏になりますとその姿が極端に減り、そのうちの殆どがインバウンドの方々になります。国内の各都道府県からお越しの方々は、クルマを移動手段に観光されている割り合いが多いですね。
そんな日本人サイクリストの姿が珍しい季節。この日は偶然にもライド中のお客様とお会いしまして、多々羅大橋の上にてロードバイクの機材談義に。製品カタログの内容だけでは伝わらないコアな要素について、走りの本質と向き合うサイクリスト同士の機材談義。これが最高に楽しい訳でして、ブランドやモデルについて損得一切抜きでお話します。やはりロードバイクは外で乗って走って、その魅力を感じる乗り物ですからね。
で、ここから先は寄り道のオンパレードになります。
生口島のサンセットビーチを通過して、絶好調で追い風高速巡行していると…
ヤシの木に並んで風になびく、「たい焼き」の幟が視界に入りUターン。
しまなみ海道近辺、さらに言えば四国では滅多に見かけることのない、たい焼き屋さんがオープンしているじゃないですか! 実はわたくし、たい焼きにはちょっとしたこだわりがございまして。関東に住んでいた頃はたい焼き屋さんを巡るライドも時々楽しんでいた次第。よく耳にするチェーン店の「養殖もの」たい焼きも好きですが、東京によくある老舗店舗の「天然もの」には特に目がなく。情報を仕入れては遥々ペダルを回して買いに行くほどでした。
※たい焼きの豆知識
【天然もの】
1匹ずつ焼く型を使用するたい焼き
【養殖もの】
2匹以上を焼く型を使用するたい焼き
ちなみに今治近辺にはそういったお店が全くないので…
こうして…
じゃじゃーん!
開き直って道具と材料を購入し、自宅のガスコンロで焼いて食べております。欲を言えば鋳物製の「天然もの」仕様が欲しいところ。いっそのこと自転車&たい焼き屋さんを出店しようか、思案したこともあります。マジで。
「Natural green farm たい焼き」さん
一見するとオープンテラスカフェのような外観。たい焼きの幟が出ておりませんでしたら、まず気付かないですよね。店主さんにお話しを伺ったところ、長年の構想を経て6月にオープンされたそうで、本格始動はここ最近なのだとか。何故、たい焼きを選ばれたのかも伺うと、「お店やるなら絶対にたい焼きがいい!」とご友人に言われたのが理由だとか。店主さんのご友人、マジでグッジョブです!
こちらで販売されているたい焼きは「はね付き」仕様。外はサクサク、中の餡子がしっとりで、まさに旨さ確定演出です。ちなみに米粉を使用しているそうです。
では、さっそく1匹。
さらにもう1匹。
個人的にはしまなみ海道の魅力がひとつ増えました。
さて、たい焼きチャージのあとは瀬戸田港からしおまち商店街へ。
と、ここでまたSSレアな遭遇が。明らかにそれっぽい装備とバイク(TCX ADVANCED PRO)のサイクリスト。じつは弊社の現場においては重鎮と呼ばれる元社員の方でして、昨年の定年退職まで関東の店舗に勤務をされていた、知る人ぞ知るお方です。今回は2週間ほどの予定で、剣山スーパー林道をはじめとする四国の山岳ルートを巡り、この日はしまなみ海道をサイクリングしていたとのこと。前日の夜にも今治店にお越し頂き、酷道県道、廃墟ネタなどで盛り上がったのですが、ここでまたお会いする事ができるとは。やはり、サイクリスト同志は惹かれ合う運命なのか。余談ですが、前日に頂いたお土産は、直前に今治駅構内でご購入された「母恵夢」でした(笑) いやいや、ここに来るまで2週間あったのでは? なんてツッコミを入れつつ。気さくに話せる空気感にその魅力的な人柄が滲み出ております。私もあんな60代になりたい。
「着いてく、着いてく…」
「タイヤ交換は如何っスかニャ」
しばしの談笑後、商店街の茶トラと一緒に散歩をしたのち、サクサクッと生口島から因島へ。
そして因島大橋を渡った先、向島のしまなみ海道メインルート沿いにある「Tsubuta SANK!」さんでコーヒーブレイク。
わたし、会った人の顔と名前を覚えることがとっても苦手なのですけど、こちらのマスターはいつも覚えていて下さるんですよ。そういうところ、わたしも本当に見習いたいです。なお、いつもなら2時間半ほどで尾道に着きますが、今日は途中で寄り道をしてのんびりしていた結果、ここまで片道4時間は掛かってます(汗)
なので「ここを折り返し地点とする」
差し入れのお芋を薪ストーブで焼いていたところ、匂いを嗅ぎつけたお客さんから「焼き芋売ってるの?」って聞かれたそうです。そりゃそうですよね。冬ならではのいい匂いがしますもん。
なんて、マスターと談笑しつつ休憩していると、TCR ADVANCED DISCにお乗りのサイクリストがご来店。
せっかくなのでサンセットをバックに写真を撮りましょうよ!とお話すると、わたしと同じく猫好きサイクリストだという事が判明。そこからはマスターも交えて雑談は延長戦に突入。けっきょく閉店の17時までゆっくりしてしまい、気づいたら黄昏時に。
さすがに帰りは寄り道する場所も無いですし、いつもの2時間半ペースでペダルを回せば、20時前には帰宅できるでしょう。これぐらい平気へっちゃらですよ。
因島大橋を渡り、ハンドル上部に装着されたフロントライトへ視線を落とすと…。
あれ? いつの間にかバッテリーインジケーターが黄色になっているぞ。フル充電時には緑、充電残量が虫の息になると赤になるのが、GIANTのRECON HLシリーズ。このペースで順調に走れば、充電残量は十分持つ筈ですが。冬などの低温環境下においては、繰り返し使用してきたリチウムイオンバッテリーの性能が低下する懸念点もあります。突然プッツリ消灯してしまう可能性もゼロではありません。さてどうする?
あッ! そういえばこの先に家電量販店があるぞ。ライトを買うなら~♪
ライトコーナーの陳列の中から、単四電池2本で6時間、200ルーメンの明るさを備えた小型ペンライトをゲット。万一のバッテリー切れに備えます。「イノシシに気を付けてね」とご心配いただいたレジの店員さん、ありがとうございました。
最近のペンライトって想像以上に明るくてびっくりです。いざとなればその辺の草でハンドルバーに巻き付けて、フロントライトとして代用する作戦。世界的にも有名なサイクリングルートとなったしまなみ海道ですが、その実態は各島々に住む方々の生活圏を繋いだルート。なのでホームセンターや家電量販店、コンビニエンスストア、スーパーマーケットや衣料品店なども点在しています。わたし自身、しまなみ海道でサイクリングするにあたり、ここも大きな利点だと感じております。
たとえばパンクをしたときなど。ホームセンターに行けばパンク修理道具が入手可能で。また、ある時は真冬の天候急変で雪まで降りはじめ、ホームセンターで防寒装備を見繕って危機的な寒さを凌いだこともあります。食の面をあげるとしますと、島内スーパーマーケットの鮮魚コーナーには、リーズナブルで旨い海鮮丼が売っていたりもします。
そんなこんなで順調に走り続けて、宮窪峠の前に自販機でピットイン。ファイト一発を注入してラストスパートをかけます。なお、ここの自販機。スマホとのオンライン接続を利用して決済可能なんですよ。スマホの画面上で商品選ぶと、購入商品が「ガコンッ!」って提供される最新式です。すごい時代になったものです。その後、無事20時前に自宅へ到着しました。
「こたつ最高!」
さて、ざっくりとした感じでお送りしました、冬のしまなみ海道往復ライド。わたしの【スタッフのサイクリング】ブログは、四国山地が雪解けシーズンを迎えるまで、しまなみ海道周辺を走るネタが増えます。またちょっとした発見などがございましたらご紹介します。それではまた次回のサイクリングで。
ジャイアントストア今治
―ジャイアント/リブストア今治ではFacebookやInstagramでも情報を発信しています―
普段ブログではお伝えしきれない、日常の店舗風景や、
スタッフのRIDE LIFEなどもUPしていますので、ぜひご覧下さい♪