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【入荷情報】エアロフリークなサイクリストに「Rivet Mips Helmet」2025年6月25日

こんにちは。今治店スタッフの川村です。今年もあと少しでツール・ド・フランスが開幕します。7月中の約3週間、全22ステージ総距離3320kmで行われる2025年大会。そこでの選手たちのパフォーマンスを目にしたとき、私たち一般サイクリストも、思わず胸を打たれるような瞬間に今年も遭遇することでしょう。

また、それと同様に世の熱心なサイクリスト達が注目しているのが、このツールのタイミングで導入され、各チーム、そして選手たちが使用する最新機材の数々です。

Giro d'Italia 2025 - 108th Edition - 8th stage Giulianova - Castelraimondo 197 km - 17/05/2025 - Luke Plapp (AUS - Team Jayco AlUla) - photo Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2025

近年では新型フレームやホイールをはじめ、クランク長やハンドル幅に至るまで、超一流の速い選手が使用している機材というのは話題性に欠きません。(サイクリストってそういうのが大好きなんですよね)

なかでも、エアロフリークなサイクリストがもっとも注目するステージ。それは個人タイムトライアル(個人TT)ではないでしょうか。各チームや選手による戦略が勝敗を左右する、いわゆるロードレースのステージとは異なりまして、個人TTは純粋に個々のスピードガチンコ勝負です。基本的には参戦する各チームの選手が一定間隔でひとりずつ出走します。スタートからゴールまでのコースプロフィールに対してはもちろんのこと、速度によって増大する空気抵抗と戦いながら、1時間ほどのコースで、ときに1秒差ほどのタイムを競います。

そんな競技特性がゆえに、純粋なスピードに直結する機材には注目が集まります。あとは一人ずつ走るため、中継映像を通じて、じっくりと選手や機材を観察できるのも魅力でしょう。

昨年のツール個人TTステージでは、市販化前の新型Trinityが走っていました。

いわゆるTTスペシャリストと呼ばれる選手は年に1度、最高の舞台でステージ優勝を狙います。そして、総合順位を争う選手にとっては上位との逆転チャンスでもあります。特にツールのスケジュール後半に登場する個人TTは、超級山岳ステージと同様に重要度の高い1日と言われています。だからこそ、機材を供給する各社についても、それに相応する特別仕様の最新機材を投入する絶好の機会でもあります。

そして、今回ご紹介する日本初登場の純エアロヘルメットも、さきほどの新型Trinityと同様に昨年のツールにて話題となっていたアイテムです。

Rivet Mips Helmet

¥47,300(税込)

【サイズ】
S (51–55cm)
M (55–59cm)
L (59–63cm)

【重量】
525g (Size M with Visor)
458g (Size M without Visor)

【カラー】
マットブラック
マットホワイト

タイムトライアルのほか、機材の空力性能が大きなアドバンテージとなるトライアスロンのロング、ミドルディスタンスで使用する際、最高のパフォーマンスを発揮しつつ、装着時の快適性と安全性も兼ね備えています。直近ではTeam Jayco Alulaのルーク・プラップ選手が、2025年1月の個人TTオーストラリア選手権を制覇した際に使用していました。

また、トライアスロン界では元IRONMAN世界王者のグスタフ・イデン選手をはじめ、今シーズンから同競技のミドルに挑戦する、日本代表ニナー賢治選手が使用しています。

ここからはRivet Mipsのディテールについてご紹介します。

まず、Rivet Mipsは使用する環境や条件によって、各パーツの着脱が可能となっております。

手持ちのアイウェアを使用する際などには、専用エアロバイザーを取り外し、前頭部に「ブロウブロック」を装着します。

これに合わせて使用するのが、「リアエアロフィン」というパーツです。

◇リアエアロフィン未装着時

◇リアエアロフィン装着時

専用エアロバイザー未装着の際は、ヘルメット内側の側頭部へ流入する空気を後方からスムーズに排出させる役割を持つ「リアエアロフィン」を装着します。原理はレーシングカーのリアアンダーディフューザーのようなものでしょう。おそらく、このあとにご紹介する「センターエアフローチャネル」との相乗効果で機能するパーツですね。

空気抵抗の増加を最小限に抑えつつ、前面に小さく配置されたインレットダクトからは、ヘルメット内部の快適性を高めるために空気を取り込みます。

取り込まれた空気は、ヘルメット内側の頭頂部に配置されたエアチャンネルを通過。よく見るとインレットダクトからエアチャンネルに至る途中で、若干の絞り込みを設けているのが判ります。

エアチャンネルは後方にかけて僅かに拡がり、アウトレットダクトへ空気を導きます。

後方のアウトレットダクトを含むそのディテールは、まるでレーシングカーのようですね。

頭頂部から背中にかけて、特徴的な「へこみ」形状を施した「センターエアフローチャネル」も、整流効果の向上に大きく貢献しています。これらの効果は最新のCFD解析と風洞実験によって実証することで、前作Rivetよりも同条件で6.4Wセーブする性能を実現しているそうです。

Rivet Mipsと製品名にある通り、万一の落車時における安全性も配慮されています。

「Mips Air Node」は、インナーパッド自体がスライドすることにより、高速走行時の転倒で発生する回転衝撃を緩和。脳へのダメージを削減するシステムです。通常のMipsと比較しますと、ヘルメット内側と頭部の間に必要とするスペースが少なく、パーツ構成的にも軽量化を図ることが可能です。

あごひものバックルには、確かなロック機能と着脱のしやすさを両立した、マグネット式の「Fidlock®」を採用しています。

慣れると片手でも着脱できるマグネット式バックルは、少しずつ採用モデルが増えています。

スイムからバイク、そしてランニングと、種目ごとに機材と装備を交換するトライアスロンにおいては、僅かながらタイム短縮にも貢献してくれる事でしょう。

と、ここまで製品のご紹介をしてきましたが。率直に申し上げますと、ごくごく一般的なサイクリストにとっては、あまり需要のある製品ではないでしょう。ですが、プロ仕様のスペシャルエアロヘルメットを所有することへの魅力を感じる方や、この製品を必要と感じていただく競技志向の方や、トライアスリートにもぜひお薦めしたい逸品です。

近隣にてRivet Mipsを店頭で展示販売しておりますのも、おそらく当店だけではないでしょうか。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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