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【スタッフのサイクリング】UFOラインアタックVOL.6に参加しました2024年4月10日

こんにちは。今治店スタッフの川村です。

表題にもありますように。

今回はライドイベントに参加しましたので、

その様子をお送りします。

毎年4月中旬に冬期通行止めが解除される、

四国が誇る山岳ルートのひとつ。

「UFOライン」

通行止め解除前のタイミングを利用して、

事前エントリーしたサイクリストのみが、

その時間だけ貸し切り状態で走れる!

それが今回参加いたしましたライドイベント

『UFOラインアタックVOL.6』です。

なお、このUFOラインというルート。

当店ブログでも度々登場しておりますが、

シーズン中は月2回程度のペースで走りに行く私。

前回訪れたのは昨年11月末で、

冬季通行止めの数日前というタイミングでした。

なお、大会として走るのは今回がはじめてとなります。

そもそも。

「通行止め解除後なら無料で走れるじゃん」

なんて思ったそこのあなた!

わたしは常々、旅行やツーリングにおいては、

「走る地域、訪れる地域でお金を使う」

これが非常に大切だと考えておりまして、

そこには大会の参加費なども含まれます。

それとは別に今回とても魅力的な点がひとつ。

「大会中は一般車両が走っていない」

というエントリーした人だけの特別条件です。

酷道険道と言って誰もが納得するほど、

非常に狭くてテクニカルな山岳ルート。

近隣の山々を登山される方々はもちろん、

観光ドライブルートとしても知られるため、

シーズン中はそれなりにクルマと遭遇します。

(山道の経験がない方にはおすすめしませんけどね)

狭い登りでクルマが追い付いてきた際には、

追い抜いてもらいやすいタイミングを予測して、

スピードを調整することも多々あるほか。

心躍るような下りのワインディングでも、

カーブの先から来る対向車などに対しては、

常に注意を払うコース取りが必要です。

今回はそれらからほぼ解放されるわけですから、

この魅力はサイクリストなら分かるでしょう。

 

大会当日。

いつものように自走で行くつもりでしたが、

ここひと月ほど右足の腸脛靭帯に少し痛みがあるので、

文明の利器「自動車」で大会駐車場へ。

この時点でちょっぴりモチベーションダウンです。

 

【膝の痛みについて豆知識】

膝の痛みには他にも様々な原因があります。

必ず医療機関等の診察を含めて対処しましょう。

私がここひと月ほど感じていたのは、

スポーツではランナー膝とも呼ぶ膝外側の痛み

『腸脛靭帯炎』

その名のとおりランナーに多い症状で、

長距離選手に多く発症するそうです。

サイクリストでも発症する事があります。

膝を深く曲げて踏み込む際はさほど痛みがなく、

どちらかと言えば膝を浅く曲げているときや、

直立している際などに痛みが生じることが多いです。

もう少し詳しくお話して参りましょう。

いわゆる太ももから膝にかけては、

「大腿四頭筋群」と呼ぶ筋肉が備わっています。

「外側広筋」

「内側広筋」

「大腿直筋」「中間広筋」

といった箇所がそれぞれ連動して機能します。

この内外の筋力バランスに差が生じると、

腸脛靭帯という部分にストレスが掛かります。

その靭帯の内側と骨が擦れて炎症を起こすことで、

膝外側に痛みが発生します。

こちらの方に撮影をお願いして、

ペダリング中の動作ごとに説明します。

・ペダル位置12~3時のあたり

ここでは痛みがほとんどありません。

おもに脚の後ろ側の筋肉が力を発揮するため、

腸脛靭帯への負荷も少なくなるようです。

・ペダル位置5~8時のあたり

ここでピリッした痛みが少し生じます。

おもに前側、大腿四頭筋が力を発揮するため、

この時に腸脛靭帯に負担がかかるようです。

イメージはこんな感じですね。

主に以下の3つが原因で筋力のバランスが崩れます。

・トレーニング不足による筋力の低下

・身体の柔軟性不足

・フィジカルレベルに対して過度な運動強度

私の場合は2〜3月は雨が多くてトレーニング量が減り、

かつ少しアグレッシブな登山をしたことで、

若干弱いと自覚のある右足に症状が出ました。

この場合の改善方法は2つ。

・ストレッチ等によるリカバリー

・弱い部分の筋力を強化すること

痛みが軽度な場合はこの2つを地道に行います。

このほか機材面による原因としては、

・ビンディングのクリートが極度に摩耗している

・ビンディングペダル自体の経年劣化と摩耗

・サドル高調整後、適正よりも高すぎた場合

などがあります。

思い当たるような方は参考にしてみて下さいね。

なお、今回は伸縮テーピングを使用して、

膝から腰の下まで側面のサポートを施し、

筋トレを兼ねてヒルクライムを致します。

 

受付でゼッケンとスタート案内を受け取り、

準備をしていて気が付いたことがひとつ。

「まさかの一番後ろのゼッケンNo.キター!」

エントリーが締め切りギリギリだったので、

まあ当然と言えば当然です。

ということでゆっくり駐車場から移動して、

参加者の最後尾の証、パトカーの前へ。

スタート方式はナンバー順でして、

15名ほどの時間差グループスタートとなります。

なお私が走るのは「ロングコース」

寒風山トンネル横からスタートして、

UFOラインの更に先まで行けるコースです。

このほか「ショートコース」は約10km先、

寒風山隧道前の駐車場からスタートします。

今回もレースじゃないですし最後尾でも無問題。

脚の感覚に集中してマイペースで行く作戦です。

午前10時にロングコースがスタート。

まずは第1AIDの寒風山駐車場を目指します。

そういえば最近はいつも愛媛県側から登るので、

こちらから登るのは久しぶりです。

路面が荒れ気味でタイトなヘアピンが多いルート。

新マシンTCR ADVANCED SLにとっては、

今回が初めてのUFOラインです。

自走でこれなかった事を後悔して、

スタート前こそ気が抜けておりましたが、

山道を走っているとなぜか元気になる私。

低ケイデンス+高トルクで筋肉を意識しつつ、

ペダルを踏んでいきます。

先月の無限大ライドの時の私みたいな方も。

なお、こちらの有名なフォールディングバイク。

標準チェーンリングだと登りが結構重いんですよね。

ここは「がんばって!」と声を掛けて先へ。

両足の筋肉に宿っている(かもしれない)

ファビアンとアンディーの躍動と、

TCRの高いポテンシャルも相まって、

思いのほかいいペースで登っているのか?

先行スタートの方々をパスしていきます。

多くの方が嫌がる急なヘアピンの内側も、

インベタをクイックに曲がりスムーズに加速。

以前のADVANCED PROフレーム以上に、

この走り方が最高に楽しくて夢中になります。

気持ち良くペダルを踏むリズムに合わせて、

「バンバンバンバーンバン×5ブレイッ…!」

最近よく聴いていたOP曲が脳内再生。

「なんなんだこの歌は!?」

「ありがとうございます」

そうこうしている間に第1AIDが設営された、

寒風山駐車場に到着です。

ここでロングコース先頭に追い付いた様子。

ここは流れ的に一応言っておこう。

「待たせたな」

給水後はいよいよ旧瓶ヶ森林道区間へ。

少し先に出発した2名に追い付き、

しばらく談笑を交えつつ登ります。

ショートコースは10分前にスタートしたそうで、

まあぼちぼち追いつくでしょう。

しばらくしてから先行させていただきました。

ショートコースの方々に追いついて、

ひとり、またひとりとパスして行きます。

そして前方に誰も現れない時間が訪れます。

まさしく「自分だけの景色」

これは贅沢すぎる。

最後の隧道を抜けて…

少し進むと見えてくるのが…

約3ヵ月ぶりのUFOラインです!

霧や雲ひとつ掛かっていない景色。

昨年もたくさん訪れていますが、

こんなに見晴らしが良いなんて圧倒的レア度です。

どうやらいつのまにか先頭だったようですね。

レースじゃないとは言いましても、

最後尾ゼッケンから先頭ってちょっと熱いぞ。

こちらの第2AIDにて通過チェックを済ませて、

絶景を前にゆずゼリーを頂きます。

先ほどのお2人と合流して先へ進みます。

「ここが吉野川源流なんですよ」

おひとりは広島から初めてお越しと言う事で、

吉野川源流や神鳴池とスポットをご案内しつつ。

快調に進んで瓶ヶ森第3AIDに到着です。

「よさこい峠ゲートまで行きますか?」

と聞かれたので「はい!」と即答。

おひとりは「えっ!」という反応でしたが、

ここまで来たらもう道連れです。

「ではランチ提供は戻ってからお願いします」

ということで先へ進みます。

よさこい峠までの往路約6kmはほぼ下り、

ここも通行止め期間なのでガンガン行けます。

山荘しらさの前を通過すると、

美味しそうなカレーの香りが…。

どうやら登山客向けに営業されている様子。

カレーの誘惑に負けず先へ進み、

よさこい峠のゲートに到着です。

「お疲れさまです」

まさかのただ折り返すだけというオチ。

来た道を再び登って瓶ヶ森第3AIDへ。

しばらくすると下ってくる参加者の姿が。

みんな笑顔でよさこいゲートへ下っていきますが、

この先、ただ折り返すだけですよ〜。

でも景色は素晴らしいのがこの区間。

石鎚山を望むベストビューポイント。

子持権現山を背景に1枚。

往復12kmほどのおまけ区間を終えて、

念願のランチ提供をいただきます。

「キジコロッケバーガー」

「旨い!」

「あめご炊き込みご飯も旨い!」

どちらもこの土地ならではのメニューで、

非常に美味でした。ごちそうさまでした。

さきほど一緒に走っていたお2人と談笑後、

そろそろ行こうかなというタイミングで、

「川村さん」と声を掛けられびっくり。

そこにはジャイアントストア神戸のお客様が!

こんな山奥で会えるとは思わず大変驚きつつ、

非常に嬉しい再会となりました。

そしてさらにびっくりなのがお乗りのバイク。

なんと私と同じフレームセットで組まれたTCR

じつは私の紹介ブログをお読みいただき、

ご購入をされたそうでなんとも嬉しい限りです。

せっかくなので一緒に走行して記念撮影。

XSサイズとMLサイズ、並べると完全に親子ですね。

「このTCRいいですよね〜」

いろいろと近況などお話しながら再びUFOライン区間へ。

さて。

ここからは長い下りということで、

それぞれのペースでワインディングを満喫します。

それにしても今回、登りも下りも最高に楽しい。

一般車通行止め中ということもそうですが、

もちろん安全マージンはしっかり意識します。

でも、気持ち的な余裕が普段とは全く違います。

大会関係者の方々もフレンドリーな雰囲気を纏いつつ、

連携を取りにくいはずの山岳エリアでありながら、

とてもスムーズな運営をされていたのが印象的でした。

これは参加費を支払って走る価値は十分にありますよ。

ゴール後に頂いた記念品類も粋なアイテムでして、

わたくしは大変気に入りましたよ。

最終の寒風山第1AIDに到着です。

こちらではキジラーメンの提供がありました。

1杯ごとに麺を茹でて湯切りしてくれる、

まさしくこだわりの1杯。旨いに決まっています。

「もしかしてチャリドリも禁止?」

この後も順調に下り区間を走行して、

無事、ゴール地点に到着です。

いやー楽しかった!

「ありがとうございました!」

改めまして大会運営に関わっていただいた皆様。

一緒に走っていただいた皆様。ありがとうございました。

さあ、今年もいよいよ山岳ライドのシーズンインです。

個人的には5月末に同じエリアで開催される、

超弩級のライドイベントにエントリーしているため、

そこを目標にコツコツ乗り込みたい次第です。

ちなみにこの日以降、膝の調子も回復しておりますよ。

それではまた次回のサイクリングで。

 

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