ジャイアントストア今治
こちらも気になる新商品です。 “NEW” SLR WHEELSYSTEM2020年5月9日
ロードバイクとしてその全てが進化した新型TCRの登場に合わせて、
他にも「気になる」新製品が発表されております。
その中から今回ご紹介をするのがこちらです。
SLR 1 42 HOOKLESS WHEELSYSTEM
リムブレーキ仕様 ¥160,000(税抜)
こちらのホイールセット。
名前とその仕様をよーく見てみないと、
「これ、元々あったホイールじゃないの?」となりそうですが、
従来のSLR 1 42 WHEELSYSTEMとは全く別物といってもよい程に、
驚きの新製品なのです。
では、何がそんなに驚きなのか?詳しくご説明を致しましょう。
まず、従来のSLR 1 42 WHEELSYSTEMについて。
それまでラインナップしていた超軽量35mmリムモデルと、
空力性能を追求した55mmリムモデルに追加される形で、2018年に登場しました。
42mmという軽量性と空力性能の良いとこ取りなカーボンリムに、
当社独自のスポーキング技術DBLを組み合わせたことで、
こぎ出しの感覚が非常に軽く、癖のない走行感が魅力のホイールセットです。
チューブレスタイヤと組み合わせると、乗り心地が非常に良い点も特徴です。
当社のカーボンロードバイクですと、
ADVANCED PROグレードの完成車にも標準装備がされている為、
車体をご購入後そのまま使用されてきたという方も多いかと思います。
そして今回の主役。
SLR 1 42 HOOKLESS WHEELSYSTEM
新型TCRには、ADVANCED PROグレードに標準装備されています。
このホイール。気がついた方はいらっしゃるかと思いますが、
名前に「HOOKLESS」と記載がございます。
一体どの部分がHOOKLESSなのかと言いますと、
従来のホイールリム内側にある、タイヤビートが引っ掛かる部分。
ビードフックと呼ばれる「かえし」がありません。
当社でもMTB用カーボンホイールに数年前より採用してきたこの構造。
採用することで、どんなメリットがあるのかと言いますと。
➀ホイールリムの軽量化
リムの構造に従来あった部位が無くなることで、僅かではありまが軽量化できます。
②強度と耐久性が向上する
ビードフックの角が無くなることで、カーボン繊維の繋がりを単純化する事ができます。
それにより、強度と耐衝撃性を飛躍的に向上します。
③空力性能が向上する
従来のビードフックがあるリムは、
タイヤのビートライン辺りとリム外周との間に大きな段差ができます。
この段差により、タイヤからリムに至るまでの空気の流れが乱れてしまい、
僅かながら空気抵抗を発生させます。
とくに、斜め前方から吹く向かい風の中を走るシーン(横風)では、
フロントホイールが空気抵抗を発生し、ハンドリングにも影響が生じます。
HOOKLESS構造はこの点を改善し、空力性能を高めることで、
常に安定してスムーズな走りを生み出します。
※タイヤについては、必ずフックレスリム対応GIANT認定タイヤを使用します。
如何でしょうか?
ここまでのご紹介だけでも、全く新しいホイールだと感じて頂けるかと思います。
でも、これだけではございません!
一新されたのはリムだけではございません。
ホイールの心臓部ともいえるハブ本体の仕様も進化しています。
まずは、リアホイールのフリー機構に注目。
ホームページの製品概要をご覧ください。
リアハブの項目に、
GIANT Low Friction Alloy Ratchet Driver 30Tと記載があります。
これまでSLR 1 WHEELSYSTEMでは、
多くのホイールに採用されている爪式のフリー機構を採用していました。
これに対して、ワングレード上のSLR 0 42 WHEELYSYTEMでは、
スターラチェット式のフリー機構を採用してきました。
こぎ出し時のペダルのかかりが素早く、回転も滑らかなスターラチェットハブ。
一度使用すると、その魅力を体感できる高性能フリーハブ機構ですが、
そちらをさらに進化させたフリー機構が、新型SLR 1 に採用されました。
これまで上位モデルだったSLR 0を凌ぐもの搭載してしまうとは驚きです。
加えて、ベアリングの回転抵抗を減らす為に低摩擦構造を採用。
あれ?
ここまでの内容をあらためて見てみると、
なにか思い当たることがございませんか?
「フックレスリム」「新しいフリーハブ」「低摩擦構造」
そうなんです!
以前、CADEX 42 TUBELESSホイールのハブ内部をご紹介しましたが、
そちらをご覧いただいた方は気付かれた筈です。
CADEXホイールのブログ→高性能ハブの内部を観察してみました。
“NEW” SLR 1 42 WHEELSYSTEMに採用されるこれらの新技術。
なんと!
昨年登場したGIANTの最高級ブランドCADEX
その高級ホイールに採用する技術の多くを惜しみなく投入しています。
非常にてんこ盛りな仕様変更をされていながら、
なんと!お値段は旧モデルにプラス¥10,000という価格設定です。
(リアホイールの値段のみ、プラス¥10,000というところがポイントです。)
しかも、前後セットの重量は1466gから1404gへ軽量化。
今回、上位モデルのSLR0グレードについて発表はございませんでしたが、
従来のSLR0グレードを凌ぐホイールセットになったという事は間違いないでしょう。
新型TCRと合わせて、こちらの新型ホイールセットも要チェックですね!
今回ご紹介したリムブレーキモデル以外にも、
ディスクブレーキモデルの他、65mmリムのエアロモデルもございます。
詳しくはGIANTホームページをご覧ください→WHEELSYSTEM
ジャイアント/リブストア今治