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そのヘルメット、使い始めて何年目でしょうか2023年7月3日

「ここらでヘルメットの交換時期だということをみせてやりたい」

「ヤムチャしやがって」

今回もわかる人にはわかるネタではじめてみました。

こんにちは。今治店スタッフの川村です。

さて。

今年4月に着用が努力義務となり、

巷でも少し話題の自転車用ヘルメット。

都会の店舗ほどではございませんが、

今治店も一時店頭在庫がほぼ無くなり、

現在も一部の商品は入荷待ちです。

それから約2か月。

普段自転車に乗る方は少ない地域ですが、

着用する方が少し増えたような、

いや、増えていないような?

そもそも。

日曜なのに人がいない…だと?

なんてことはさておき。

自転車用ヘルメットには、

交換時期があることをご存じでしょうか?

ときどき、

「5年以上大切に愛用しているぜ!」

という方もいらっしゃいますよね。

物を大切に長く愛用するのは、

非常に素晴らしいことです。

ところが。

ヘルメットについては例外なんです。

ヘルメットは使用開始から約3年で、

交換することが推奨されています。

今回はそちらについてご紹介致します。

まず、ヘルメットに交換時期がある理由。

それは使われる素材の経年劣化により、

保護機能が低下する点にあります。

ヘルメットの大半を占める素材。

【EPS】

サーフィンなどをされる方でしたら、

よくご存じかと思います。

世間一般では、

発泡スチロールとも呼ばれる素材です。

自転車用ヘルメットは、

転倒により頭部を強打した際、

EPSが圧縮・破損して衝撃を吸収します。

参考に側頭部に衝撃が加わった個体で、

破損の様子を観察してみます。

外殻のポリカーボネートが変形、

外見では損傷も少なそうですが。

内側のEPSはがっつり割れています。

なお、一度強い衝撃を受けますと、

EPSの衝撃吸収性が著しく低下するため、

使用期間に関係なく要交換です。

展示している製品をお手に取る際は、

くれぐれもうっかり落とさないよう、

気をつけて下さいね!

EPSは汗や紫外線などで徐々に劣化し、

衝撃吸収性能を発揮できなくなります。

こちらは未使用のヘルメットの写真。

EPSの表面に艶があります。

新品ヘルメットのEPSの感触は、

手触りが若干しっとりしていて、

適度な柔らかさが指先に伝わってきます。

また、転倒時に衝撃を受けた時は、

広範囲がサクッと潰れる様に割れます。

これにより頭部へのダメージを軽減します。

次は3年以上使用したヘルメットの写真。

EPS表面に艶感がありませんね。

経年劣化が進行したEPSは、

見た目と手触りがカサカサで、

硬化したような感触になります。

衝撃を加えるとバキッと割れますが、

新品よりも割れ難くなる印象です。

結果、衝撃を吸収する事ができず、

頭部を負傷するリスクも増します。

またこちらの写真の様に、

外装シェルとEPSに隙間がある場合も、

劣化が進んでいる証です。

(接触した際にできる場合もあります)

なお、使用する頻度や環境、

保管状態で劣化具合にも差が生じます。

おおよそ3年間を基準として、

ヘルメットの状態を確認しましょう。

 

ここからはおまけです。

私も複数所有するヘルメットのうち、

主力にしているものを1つ新調しました。

REV PRO ASIA MIPS

チームジェイコカラー

重量は270g(Mサイズ)

購入した個体は実測274gでした。

このヘルメットに決めた理由はずばり。

カラーリングが好みだったから!

本音を申し上げますと、

もう少し軽量な他社製も候補でしたが、

そちらのフィット感が好みでは無く、

このREV PRO を選択しました。

グランツールを走る選手も着用する、

GIANTのハイエンドヘルメット。

その構造にもこだわりがあります。

ヘルメットの外側には低密度EPSを、

内側には高密度EPSを配置しています。

この構造を採用したことで、

低速と高速それぞれの衝突特性に対応。

よーくみると発砲ビーズの密度が違います。

超薄型強化ポリカーボネートを組み合わせ、

軽量化と衝撃吸収性を両立しています。

また、MIPSを搭載したことで、

落車した際の回転衝撃を吸収します。

EPSよりも内側に位置する、

頭部に接する面にレイヤーを配置。

EPSとMIPSレイヤーは、

柔らかいラバー素材で接続されています。

走行中に転倒、地面に接触した場合。

このMIPSレイヤーがスライドすることで、

脳への負担を軽減する仕組みです。

 

誰だって落車はしたくないですし、

私も負傷する落車は10年以上していません。

ですが、こんなことわざもあります。

「備えあれば憂いなし」

ヘルメットにはピッタリな言葉ですね。

新しいヘルメットで、

この夏もライドに出かけます!

 

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