ジャイアントストア今治
【スタッフのサイクリング】ミニベロのTENで登ってみました。2022年1月31日
「Eバイクか?ロードバイクか?」
「なに!ミニベロだと‼」
こんにちは。今治店スタッフの川村です。
近頃、当店のインスタにも登場するミニベロTEN
じつは私の新しい愛車だったりします。
周りの方々からはなぜか、
「え?ミニベロ乗るの?」と言われたりしますが、
う~ん、何故なのでしょう?
主にロードバイクの代走として自転車通勤のほか、
まったりサイクリングを楽しむ時に活躍中です。
ちなみに。
当店ブログにも登場する愛車TCRは、
速く遠くまで走ることを最優先した車種。
ライトやベルなど公道走行に必要な保安部品を除き、
走る為に必要なもの以外をほぼ排除。
いま現在の仕様で車体重量は6.9kg(だったかと)
「走っているその時間が最高に楽しい」
→私がロードバイクに乗る一番の理由です。
車体各部に手を加え、日々乗りながら微調整を繰り返し、
そう思わせてくれる1台に仕上げてゆく。
そんな楽しさもあります。
対しまして。
我が家に新しく迎えたミニベロTENはと言いますと、
ズバリ、
「実用的で楽なやつ」です。
後輪側のみ採用する8段変速。
右手のグリップを回転させて操作をします。
キックスタンド、泥よけを標準装備。
近々、前かごも装着する予定でして、
利便性、快適性の向上に注力した1台です。
この自転車に乗って出かけますと、
忘れかけていた自転車本来の「便利さ」に、
ちょっと感動する瞬間さえあります。
それもそうなんです。
走りだけを追求しカスタムを施したロードバイクは、
普通使いにはあまり向いておりませんので。
便利さを優先したTENは、
普段の洋服、スニーカー等で気軽に乗っております。
例えば寒い季節。5km以下の距離でしたら、
クルマのエンジンを暖気させるよりも、
TENで出かけるという場面もしばしば。
冬場にクルマのエンジンを掛けてすぐに走り出し、
短時間でエンジン切るのは愛車にも優しくないですから。
そして。
サイクリングで「これ、いいな!」と感じる瞬間は、
例えばこの写真のようなシーン。
いつもよりスローペースで走行するとき。
走りに特化したロードバイクでは、
窮屈に感じてしまうペースであっても、
ミニベロなら大丈夫。
ペダルをこぐ楽しさを十分に味わえる点が魅力です。
でもでも。
やっぱり走ることが好きなスタッフ川村は、
つい考えてしまうんですよ。
「この自転車でヒルクライムに行ってみよう」
そこで!
毎度おなじみ、しまなみ海道の大島にございます、
亀老山を登ってみることにしました。
せっかくミニベロで登るのでしたら、
ロードバイクと比較してどれ程の差があるのか?
久しぶりにサイクルコンピューターを装着して、
走行タイムを計ってみることにしました。
余談ですが、この懐かしいGPSサイコン。
最近は趣味で乗っている原付バイクに装着していました。
なお、使用するペダルはこちらです。
標準装備のフラットペダル。そう、ただのペダルです。
この自転車に無くてはならない、
アイデンティティの一つといってもよいでしょう。
そして、シューズ以外のウェア類はこちら。
こちらの写真とほぼ同じ。
ロードバイクに乗るときの「本気」の仕様です。
走るからには全力で挑みます!
いざ、スタート!
亀老山頂上へと続くこの林道区間。
序盤から10%以上の勾配が出迎えてくてます。
ロードバイクなど、普段サイクリングをされている方でも、
多くの方がインナーギアへ変速する勾配ですね。
なお、こちらのTEN。
前(足元)には変速機がついておりません!
ですが、
ここでミニベロの特徴である小さい車輪が威力を発揮。
ミニベロ特有のこぎ出しの軽さは登坂路でも活躍します。
3速にシフトダウンし、回転を上げる事で対応します。
ビンディングペダルを使用するTCRでは、
亀老山ぐらいはアウターギアで登る私。
今日はミニベロでフラットペダル。
登坂では重いギア効率よく踏むことに限界があり、
トルク不足を回転数で補う必要があります。
いつもと違う展開に若干、掛かりぎみです(汗)
ロードバイク+ビンディングペダルで登る時と比べて、
なかなかのハイピッチです。
「相当な高回転型エンジンだな」
なお、わかる方にはわかる。
とあるネタで仕込んだ紙コップの中の水は、
早々にこぼれて無くなりました…。
(あとでちゃんとコーヒーを淹れて美味しく頂きました♪)
急勾配区間を過ぎると、少し楽ができる区間へ。
束の間の緩斜面を過ぎるとまた急勾配が現れます。
TENはサドルの位置に対して、
ハンドル位置が非常に高くて近いアップライトな設計。
体幹まわりでしっかりペダルを踏むためには、
上腕筋を使って上体を抑え込む必要があります。
これが実にハード。
ハンドル位置が遠くて低いロードバイクの場合、
踏み込む際も上体の起き上がりを抑え込みやすく、
これほど腕の筋肉がきつくなることがありません。
(主に使うのは体幹まわりの筋力です)
極端なアップライトセッティングでペダルを踏み込む際は、
身体が起き上がって力が逃げないように、
広背筋や上腕筋で上体を抑え込む必要があります。
例えるなら、鉄棒で常に懸垂をしている状態です。
まさに。上腕筋が「未体験ゾーン!」
このキツさをやり過ごす為に、
両手の位置を変えて筋疲労を軽減。
ハンドル位置をもう少し低くセッティングすると、
腕の負担は改善が出来ますね。
中間地点を過ぎて腕も少し回復!
ここからはとにかくペダルを回して、
鍛錬を重ねた心肺機能で追い込みを掛けます!
本気で挑むヒルクライム中は、
「なんでこんなにしんどい事をやっているのだろう」と、
マイナス思考が脳裏をよぎる隙を与えないことがポイント。
私の場合。
肉体的、心理的な辛さを充実感や高揚感に都合よくすり替える、
常に前向きなイメージをすることで、集中力を持続しています。
(ネガティブ癖が染みついていると、こんな時にキツイです)
景色に目を向けて気を意識を紛らわすのもいいですね。
頂上まであと500m!
ここまで来たら、いけるところまでいくしかない!
気持ちは1万1千回転できっちり回して、
最後の追い込みを掛けます!
「末脚」を発動!
そして。
ゴーーーーール!
「やりきった。やりきったよ。真っ白にな」
寸劇休憩をした後は、山頂展望台までもうひと登り。
ほかに誰も居ない、貸し切り状態の展望台へ。
この達成感はチャレンジした者にしか味わえない。
至高のひと時です。
で、気になる走行タイムのほうですが。
11’32″でした。
ちなみに以前。
TCRにCADEXホイールを装着して、
同じく冬場に計測した結果は9’14”
過去、計測した中では9’00″が自己記録です。
これだけを見るとロードバイクとの差は歴然ですが、
畑違いの車種でここまで夢中になれる!
下り坂の走行も不安要素はなく、
シンプル構造のブレーキもよく効きますし。
ミニベロは段差に弱いという印象もありますが、
思いのほか振動吸収性も優秀で、
「アスファルトの継ぎ目で跳ねまくる」
という事もありません。
その見た目とは裏腹に、
スポーツバイクとしての要素をしっかり備えています。
と、本来の用途とはだいぶ違うサイクリングになりましたが、
ペダルをこぐ人の気持ち次第で何処にでも行ける。
スポーツバイクにはそんな魅力もあることを、
今回はお伝え出来ておりましたら幸いです。
それではまた次回!
ジャイアントストア/リブストア今治
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