ジャイアントストア今治
【スタッフのサイクリング】ようこそ石鎚山ヒルクライムへ2025年9月3日
こんにちは。今治店スタッフの川村です。今回は愛媛県のサイクリストにとって夏の風物詩ともいえるサイクリングイベント「石鎚山ヒルクライム」に参加いたしましたので、その様子をお送りします。
今年で13回目となるこのヒルクライムレース。これまでにスタッフ川村も何度か出場しておりまして、最後に参加したのは自己ベストタイムで50分切りを狙い、それなりに気合を入れて準備した状態にて挑んだ2年前の第11回大会です。
この年は春先からのトレーニングもしっかり積み重ね、本番では目標タイムにこそ届かなかったものの、それまでの自己ベストタイムを更新することができました。
そして2年ぶりの出場となる今年。6月の富士ヒル前に右膝を故障した影響と、そこから約2か月後の8月31日に石鎚山ヒルクライムが開催ということで。正直に申し上げるとエントリーするかどうか迷いました。ですが、自宅から日帰りで参加可能な数少ないヒルクライムレースのひとつという事もあり、とりあえずエントリーを済ませた次第です。
前回のように自己ベスト更新を狙うにしても準備期間は短すぎますが、エントリーをした以上はそれなりに頑張ろうという事で。富士ヒルを終えて脚の具合が回復してきた6月中旬から約半月の間。ほぼ亀老山だけで獲得標高10000m以上登ったスタッフ川村。やってることがスポ根漫画に出てくる特訓そのものですね。
ちなみにこの日は10本登ってますね。
いやいや、それはやり過ぎだろ!って思ったそこのあなた。はい、やり過ぎました。今度は登りのペダリングで要となる臀部に痛みが発症、再び痛みとの共同生活を送る日々に逆戻りです。ええぃ、チキショーめ。本来、故障からの回復期は低強度ライドで時間を掛けて、しっかりとベースを作らないといけない事は理解しているのですが。
まあ、落ち込んでいても仕方がありません。富士ヒルの際は怪我でモチベーションは爆下げでしたが、不思議なことに1度どん底メンタルを経験すると、次は多少の余裕が生まれます。
そんなこんなで。7月以降はヒルクライムレースに対応するために最低限必要となる高強度のライド、多めの回復日、ウォーキングなど極めて軽い運動強度を組み合わせながら過ごしました。
そして8月31日を迎えました。
700人以下と例年よりも参加者は若干少なくなりましたが、会場にいらっしゃる皆様のやる気は十分といった様子です。
ちなみに直近の過去2回を「四国のてっぺんクラス」いわゆる全国レベルの選手や、前年までの年代別クラス上位経験者が集うチャンピオンクラスで出走している私ですが、今回はエントリー時のコンディションを踏まえて、久しぶりに年代別クラスにて出走させていただきました。
ここからちょっと解説です。
石鎚山ヒルクライムは全長22kmで標高差920mを登ります。コースに含まれる石鎚スカイラインには、途中で3.7kmの下り区間があります。
この下り区間を除く、第1区間の11kmと第2区間の7.4kmそれぞれの合計タイムが記録となります。
【レース展開のレポート】
※写真が無いので文章多めです。
第1区間11kmのうち序盤4.8kmは登り勾配が非常に緩いため、どのクラスにおいても先頭集団はハイペースの展開となります。
スタート直後は若干お見合い状態になる事を予想していたため、僭越ながらちょっとだけ先人を切って先頭グループを活性化させます。この最初の区間は四国のてっぺんクラスになりますと40km/h以上でローテーションしながら突き進みます。が、年代別クラスはこの区間のペースが程々でして、少し平和に感じました。
前の年代別クラスでスタートした選手が落とした計測タグシールをフロントタイヤで拾ってしまうあるある。ホイールが回転するたびにペチペチと音が鳴って少々気になります。ちなみに自分のシールも剥がれていたので、誰かのタイヤでペチペチしていたかも。
序盤の高速区間を終えて、いよいよ本格的なヒルクライム区間に入ります。石鎚スカイラインのきつい勾配区間に入りますと、先程までとは一転して集団が徐々に小さくなっていきます。ここから先は実質的に上位入賞候補者だけが先頭グループに残ります。
スタッフ川村も身体の状態を確認しつつ、いつものようにアウターギアでリズムを取りながら先頭グループで走行するものの、第1区間ゴールまで残り2kmを過ぎたあたりでかなりキツくて遅れてしまい、同クラス中5位の区間タイムで前半を終えました。
第2区間までの下り坂途中にある給水&休憩ポイントでの感覚としては、「正直、結構きついかも」という状態でしたが、深く長い呼吸を繰り返すことで体力回復に専念します。ここからは時間差で先行スタートしていた20~30代クラスの上位勢と合流して、後半の第2区間スタートラインに向かいます。第2区間がスタート後、2kmあたりで再び集団が絞られていきます。
ここでスタッフ川村の身体に変化が。第1区間の後半と同様に、心拍数は変わらず有酸素運動における限界ギリギリラインをキープしているものの、それほど苦しさや窮屈さを感じません。むしろ富士ヒルの時にはほとんど味わえなかった、「走る楽しさと好奇心」によって集中力を増しているような感覚です。いわゆるゾーン状態でしょうか。
第1区間では引き離された同年代クラスの選手(最終リザルトで1位の方)とマッチレースの展開となります。向こうがダンシングをすればこちらもダンシングして、フロント変速をすれば同じようにギアを変えるといった感じで、しばらくは後方で同じ動きをしながら走行。そのうち徐々に横並びになったり、自分が先行している時間が多くなっていきます。とはいえ、こちらも今日に向けてそれほどの準備が出来ている状態でもないわけでして、集中力を切らさずペースをコントロールしてゴールを目指します。
そして残り1kmを過ぎ、ゴールの気配を感じ取ったあたりでスパートをかけて先行。思わず両手を上げてゴールしました。こんなに楽しく感じるヒルクライムは本当に久しぶりでした。ありがとう。
「お疲れサマンサ~」
ヒルクライムのゴール後といえば、やっぱりソフトクリームでしょう。
一緒に参加したうちの人も無事にゴール‼
無事に楽しく走れたことへ感謝の気持ちも込めて、土小屋近くにある石鎚神社にお参りします。
神社の周辺はとても涼しくて、ヒルクライムによる疲労も癒される気がします。
ヘルメットに貼ってある古い御守も新しい御守に交換しました。
下山後はおもてなしのうどんを頂いて閉会式を待ちます。ぶっちゃけ、この時間が凄ーく長いんですよね。
あまりに待ち時間が長くてバナナを4本も食べてしまいましたよ。
そして、帰らずに閉会式を待っていた理由がこちらです。
自己ベストタイムからは+90秒でしたが、年代別クラス3位という結果をいただきました。タイム自体は感覚的に予想していた通りでしたが、この半年ほどのトレーニングレベルからいたしますと、十分にベストを尽くせたと言えます。
なお、第2区間で感じたゾーン状態ですが、区間タイムで見比べてみると一目瞭然ですね。もう少し貪欲に踏んでいれば、あと少し上のリザルトを得られたかもしれませんが、そんなちょっと勝ちきれないところも自分らしいなと振り返ります。
そして、レース後半にかけて調子を上げることができた要因として思い当たるものがあります。
近々、公式サービスが開始予定のバイクフィッティングに向けて、2週間前に大阪でフィッター講習を受講してきたのですが。そこで得たノウハウをビンディングシューズのクリートセッティングや愛車TCRにも反映させたことが1つ。あとはレース後半区間の方が標高を増す分、若干ですが気温が涼しくなることも関係しますね。
大会恒例の抽選会では、うちの人が高級スポーツ用マッサージオイルをゲット。じつは過去3回大会に参加して、そのうち2回も当選しているんですよね。なんとも羨ましい…。
過ぎゆく8月を名残惜しそうにヒグラシが鳴く久万高原町を出発して、帰りは松山のバーガーキングにて肉を補給しました。ライド後に食べるとなおさら旨いんですよね。
さて、今回のお話はいかがでしたか?
ヒルクライムレースというと、かなり本格的にロードバイクに乗っている人が参加するもの。そういったイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょうが、決してそんなことはありません。タイムだったり、完走だったり、年に1度のお祭り感覚だったりと、目標や目的は人それぞれです。特にこういった地方で行われる数百人規模の大会というのは、とても大切な機会だと改めて感じました。結局のところ、みんな自転車が好きだから登るんです。
最後に久万高原町の皆様をはじめ、大会運営に関わって頂いた皆様へ心からお礼を申し上げます。
それではまた次回のサイクリングで。
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