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【メンテナンス】タイヤの空気、入れていますか。2019年11月9日

タイヤに入っている空気は走行の有無に関係なく、

時間の経過とともに少しずつ減少します。

走行前にタイヤの空気圧を管理することは、

パンク防止や走行性能の向上に繋がります。


ところで。

空気を入れる部分「バルブ」の形式が、

シティーサイクルなどと異なるのがスポーツバイク。

シティーサイクル(ママチャリなど)には、

おもにイギリス式(英式)が使われています。

それに対して、

ロードバイクやクロスバイク、MTBなど、

スポーツバイクに多く使われている形式が、

このフランス式(仏式)バルブです。

このバルブは、

「スポーツバイクを購入して初めて見た。」

という方がほとんどではないでしょうか。

もう一つ。

アメリカ式(米式)バルブが使われる事もありますが、

こちらは自動車やオートバイクでも使用されている為、

どちらかで目にしたこともあると思います。

英式と米式に比較をすると、

仏式は空気を入れる際の行程も少し独特です。

ご納車の際に使い方のご案内をさせて頂いておりますが、

他にもギアの替え方やブレーキ操作、ホイール着脱方法など…

1度に全てを覚えるのはなかなか大変ですよね。

そこで!

仏式バルブの使い方と空気圧管理についてご紹介をします。

では、早速参りましょう!

➀まずはバルブキャップを外します。

このバルブキャップ。

割れてしまったり、無くなっていても焦らなくて大丈夫です。

キャップそのものには空気を保持する役割はありません。

キャップの交換をご希望の際は、

アルミ製のアクセサリーパーツを販売致しております。

(もとの樹脂製キャップは新しいチューブに付属しています。)

 

②先端のつまみを反時計方向(右周り)に回します。

ネジの先端で止まるまでしっかり回しましょう。

 

③つまみを押すと空気の出入り口が開きます。

押すと空気が抜けて、放すと止まります。

タイヤに空気が入っている状態では、

内側の圧力で出入り口が塞がる仕組みになっています。

 

④仏式バルブ用ポンプを差し込んで空気を入れます。

ここで注意点。

ポンプはバルブに対して真っ直ぐに差し込みます。

上手く入らないからといって左右に動かすと….

先端部分が曲がってしまいます。

曲げ直そうとすると、

折れてしまうこともあります。

↑出先でこうなるとかなりへこみます。

ポンプを差し込んだ後にレバーを立てます。

ポンプを抜く前にレバーを倒します。

ポンプを抜くときも真っ直ぐに。

親指の位置がポイントです。

ポンプの口を親指で真っ直ぐに押すと、

ポンプのホース内に残った空気の出る勢いで、

バシュッ!と外す事が出来ます。

最後にバルブ先端のつまみを時計回り(左周り)に回して、

もとの状態にしましょう。

 

ここで気になるポイントが空気を入れる量、

空気圧」です。

⑤タイヤ側面の表記を確認します。

空気圧は使用するタイヤで異なります。

タイヤの横にある〇〇psiや〇〇barという文字を探します。

(このpsiとBarはどちらも圧力を示す単位ですね。)

また、

タイヤによって指定する空気圧の表記方法が異なる場合もあります。

大きく分けると、

A.最大空気圧のみを表記

B.最低空気圧から最大空気圧までを表記

この2種類について、

まずはAパターンを見てみましょう。

700×28c という表記はタイヤのサイズで、

700は直径。28は横幅を表記しています。

もしも交換用チューブのご購入をされる際は、

このサイズ表記とバルブ形式を確認しましょう。

バルブの長さも忘れずにチェックをしましょう。

例えばこのチューブは700×28~32に対応です。

このタイヤには、

空気圧に関係する表記が2か所にございます。

120psi maximum

 

120psi / 8.5bar

この場合は、

「入れてもよい最大空気圧」を示しています。

乗る方の体重や乗り味の好み、路面状態はもちろん、

タイヤの種類によっても異なりますが、

最大空気圧100%に対して

80%以上入れてあればOKです。

このタイヤの場合は90psiもしくは6barですね。

空気を入れる際にはポンプ備え付けの圧力計を見ます。

今回、使用しているポンプは

CONTROL TOWER 1

¥5,000(税抜き価格)

高効率な充填機能、しっかりとした操作感が
人気のフロアポンプ です。

psiで確認する場合は外側の数字を、

Barは内側の数字を確認します。

 

続いてBパターン。

700×33cはタイヤのサイズ。

75 MAX PSIという表記はAパターンと同じですが、

さらにタイヤ側面を探してみると、

50-75 psi / 3.4-5.1barという表記があります。

psiとbarのそれぞれの単位で、

空気圧の指定範囲を記載しています。

 

⑥実はホイールにも指定の最大空気圧があります。

ホイールによってはリム側面に最大空気圧が記載されています。

例えば、こんな時には注意が必要です。

・ホイール側の最大空気圧が120psi

・装着するタイヤの最大空気圧が130psi

この場合はホイール側の表記を優先しましょう。

リムの指定空気圧を超えて使用すると破損する危険性があります。

 

如何でしたか?

しっかりと空気圧管理をすることは、

セルフメンテナンスの第一歩です。

空気を入れる際に「あれ?」と思った時に。

ぜひご参考にしてい頂けると幸いです。

 

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