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【メンテナンス】パンクに備える豆知識〜チューブレス編〜2019年12月20日

前回はクリンチャータイヤについて、

パンクの原因と対策、修理方法をお話し致しました。

それでは。

チューブレスタイヤの場合はどうすれば良いのか?

気にされている方が多いと思います。

そこで。

前回に引き続きまして、

「パンクに備える豆知識」

チューブレスタイヤのパンクについても、

詳しくお話を致します。

前回のお話→パンクに備える豆知識

 

まずは少しだけ、

チューブレスタイヤについておさらいを致します。

チューブレスタイヤ

もしくはチューブレスレディタイヤ

どちらもその名前の通り、

タイヤの中にチューブが入っていません。

空気を入れるバルブも、ホイール側に装着されています。

ここで「?」と思った方に補足を致しますと….

シティーサイクル、いわゆるママチャリから、

クロスバイクやロードバイク。

従来のタイヤに属する「クリンチャータイヤ」は、

タイヤの中へ入れたチューブに空気を入れて、

膨らませる事で機能します。

そのため、

この写真の様に、

チューブに穴ができる=パンクする

という現象が起きます。

それでは、

チューブレスタイヤとクリンチャータイヤ。

2つのタイヤの違いはどこにあるのでしょう?

その1つはタイヤの内側にあります。

チューブレスタイヤの内側表面には、

クリンチャータイヤで使用するチューブと同じ材質、

ブチルが貼り付けられています。

ブチルはタイヤ本体に使われるゴムなどの素材と比べて、

空気に対する機密性が高い特徴があります。

その為、チューブレスタイヤは、

タイヤそのものに空気を保持する能力があります。

ちなみに。

普通自動車のタイヤも、

現在ではその殆どがチューブレスタイヤです。

(オフロード車などでは、

チューブ入りタイヤを使うケースもあるそうですが。)

 

軽量化のためにブチルを薄くして、

シーラント液と合わせて使用するものを、

チューブレスレディ、

メーカーによってはチューブレスイージーと呼びます。

GIANTのGAVIAシリーズはこのタイプです。

クリンチャータイヤとチューブレスタイヤ。

その構造の違いは、

耐パンク性能の差としても現れます。

 

原因その1「刺さりものパンク」

クリンチャータイヤのチューブは空気圧で膨張し、

表面が引き伸ばされています。

その為、

異物が刺さると瞬間的に穴が拡大します。

膨らんだ風船に針を刺すと、

破裂してしまうのも同じ原理です。

ご存知の通り、

この際は穴を塞ぐ、又はチューブの交換が必要です。

それに対して。

チューブレスタイヤは、

ブチルがタイヤそのものに張り付いているため、

刺さりもので生じる穴が拡がりにくい特徴があります。

触れて頂くとよく分かりますが、

タイヤはチューブほど伸び縮みをしません。

風船にビニールテープを貼り、そこへ針を刺すと、

破裂せずにゆっくり空気が抜けるのと同じですね。

そうは言っても、

穴ができる=パンクには変わりません。

そのままではいずれ空気が抜けてしまいます。

そこで活躍するのがシーラント液です。

穴の直径が2mmほどであれば、

このシーラント液によって自己修復します。

過去には、

磨耗したタイヤを交換する際に、

いつの間にか刺さっていた針金に初めて気付いた!

という経験もあります。

このシーラント液。

チューブレスレディよりも、

ブチルの厚いチューブレスタイヤには、

構造上は入れなくても使用可能とされています。

ですが、

耐パンク性能を向上させることを目的として、

予めシーラント液を入れる方が多いようです。

 

原因その2「リム打ちパンク」

ここまでのお話から、

既にお気づきの方は多いと思います。

中にチューブが入っていないという事は、

リム打ちによるパンクの可能性が、

極めて低くなります。

前回ご紹介した通り、

パンク原因の多くを占めるのは、

リム打ちパンクです。

これが少なくなるということは、

走行上、非常に大きなメリットになります。

例えば。

路面の状態が悪く、凸凹な道を走行する際。

リム打ちパンクを気にせず、

思い切って空気圧を下げる事で、

タイヤのクッション性を高めることが出来ます。

凸凹にタイヤが弾かれない事によって、

カーブを曲がる際やブレーキをかける際の安心感が増し、

ペダルを漕いだ力も路面に伝わりやすくなります。

舗装路よりも過酷は未舗装路を走破するMTBなどは、

以前からチューブレスタイヤが主流です。

 

さて。

ここまではチューブレスタイヤのメリットについて、

多く触れてきましたが、

もちろんパンクの可能性もゼロではありません。

 

原因その3「サイドカット」

クリンチャータイヤで厄介なサイドカットパンクは、

チューブレスタイヤでも同じく厄介な存在です。

タイヤの側面に限らず、

大きな異物によって広範囲に傷が生じると、

シーラント液もその効果を発揮できません。

空気とシーラント液が一気に抜けてしまいます。

これは、

チューブレスタイヤを使用するにあたり、

多くの方が不安に感じている部分でしょう。

この場合にも、

応急修理の方法がいくつかあります。

 

修理方法その1

「専用の応急修理アイテムを使う。」

 

タイヤの外側から傷を塞ぐアイテムが、

様々なブランドより発売されています。

GIANTでは2種類をラインナップしています。

 

タイヤの切れ端を接着剤で貼り付ける

オンロードタイヤ専用パッチ。

TUBELESS TIRE PATCH KIT

とてもシンプルで分かりやすい仕組みですが、

実際に試してみたところ、

残念ながらその成功率は低めです。

パッチとして使用するには少々硬い為、

完全に空気が抜けて潰れてたタイヤには、

貼り付けるのも一苦労です。

そこで。

不要になったMTB用ブロックタイヤのサイド部分を、

適当な大きさにカットしたものを代用してみました。

こちらは厚さが非常に丁度よく、成功率も増しました。

もちろん、修理後の走行には細心の注意が必要です。

 

もう1種類はこちら。

TUBELESS TIRE PLUG

プラグという棒状の材料に接着剤を塗り、

差し込んで塞ぐオフロードタイヤ向けタイプ。

ロードバイクのタイヤに使用するのは難しいですが、

MTBなどのブロックタイヤに対しては、

成功率が高い印象です。

スペアタイヤを積載しない普通自動車がパンクした際、

ロードサービスでもこの方法がとられている様です。

こちらの差し込んで使うタイプは、

他メーカーからも数種類が発売されています。

使うタイヤの種類にフィットするものを、

御守りとして1つ携行すると安心できます。

 

修理方法その2

「チューブを入れる」

パッチでの応急修理が上手くいかない場合は、

これが確実な方法です。

空気が抜け、リム中心にビードが落ちてしまったとき、

ミニポンプしか手元にない場合もこの方法になります。

この際におさえておきたい手順が2つあります。

手順その1

まずは内側から傷を塞ぎましょう。

空気を入れた際、

傷からチューブがはみ出してこないように、

タイヤブートという応急シールや、

その代わりになるものを使います。

穴が小さく、その場所が確認できる場合には、

チューブ用の修理パッチを貼る方法もあります。

成功すると、

そのままチューブレスタイヤとしても機能します。

これらの作業については、

前回のお話を参考にして頂けると幸いです。

こんなものでも活用できます。

手順その2

ホイールにタイヤを組み込む。

実はこの作業、

クリンチャータイヤで行うよりも大変です。

チューブレスタイヤはその構造上、

クリンチャータイヤよりもビードや内側が厚めです。

ホイールのリムとタイヤの間に、

チューブを上手く納めないとビードが入りません。

クリンチャータイヤのチューブ交換ができる方でも、

時としてかなりの苦戦を強いられます。

ここで豆知識です。

1つ小さい幅のチューブを使うと、作業が楽になります。

例えば。

700×25というサイズのチューブレスタイヤに、

応急修理でチューブを入れる際。

使うチューブのサイズ表記が700×25~28ですと、

かなり苦戦をします。

この場合、

チューブのサイズ表記は700×18~23や、

700×23~25などのものがお勧めです。

先にお話をした通り、

チューブレスタイヤは内側の厚みがある為、

多少細いチューブを入れても問題はありません。

 

原因その4

「チューブレス用リムテープの劣化」

まず、チューブレスタイヤを使用する際は、

その仕組みに対応するリムにタイヤを組付けます。

ここで注意点。

チューブレスとクリンチャーには、

タイヤとリムの構造上、以下のような注意点があります。

チューブレス対応リム

→クリンチャータイヤ◯ チューブレスタイヤ◯

クリンチャー専用リム

→チューブレスタイヤ✖️ クリンチャーのみ◯ 

クリンチャー専用リムにチューブレスタイヤを使用すると、

走行中にタイヤが外れる危険性があります。

12/23追記

クリンチャー専用リムをチューブレス化して使う行為を意味します。

さらに。

チューブレス対応リムにも2種類の形状があります。

まずはバルブを通す場所以外に穴が無いもの。

(シマノWH-RS700やWH-R9100のチューブレスモデルなど)

そしてもう1つは、

スポークニップルを通す穴があるタイプです。

GIANTのチューブレス対応ホイールはこのタイプです。

チューブレスレディと呼ばれるこのホイールは、

専用テープで穴を塞ぐ事で、

チューブレスタイヤに対応します。

このテープも消耗品で、いずれは破けて穴が空きます。

空気圧の設定が高いロードバイク用タイヤの場合、

1年から2年の間で交換することをお勧めします。

(シーラント液やバルブも消耗品です。)

このチューブレステープが劣化した状態で、

応急修理のためにチューブを入れる時は要注意です。

チューブの圧力に耐えられず、

テープが破けてパンクすることがあります。

原因その3の中でご紹介した方法で修理をする場合には、

十分に気をつけましょう。

 

ここでご紹介した内容以外にも、

パンクについてご心配な点や、

疑問点がございましたら、お気軽にご相談下さい。

 

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