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【豆知識】よくある修理のお問合せと部品の名称~その1~2020年6月11日

お乗り頂いている車体の修理についてお問合せを頂く際、

時々、少しだけ困ってしまうケースがございます。

それはお電話で問合せを頂いた際に、

問題が生じている部品の箇所を確認することが難しいときです。

例えば極端な例を申し上げますと、

お客様から「サドル」とお伺いしていたら、実際は「ペダル」のことでした…。

なんてことも。(本当です)

 

そんな勘違いを起こさないためにも。

修理のご依頼をいただく際は、店頭に車体をお持ちいただく必要がございます。

ですが。

出先でパンクをしてしまったときや、転倒した際に部品が破損してしまったなど。

まずはお電話で問合せを頂くこともあります。

そこで今回から数回に分けて、

よくある修理のお問合せと簡単な対処方法について。

それに関わる周辺部品の名称と合わせてご紹介します。

 

第一弾は、お問合せ件数NO.1

【パンク】についてです。

そもそもパンクとは、

【走行に支障が出るほど、ごく短時間でタイヤから空気が抜ける症状】

まず、

車輪の最も外側にある、空気を入れて膨らむこの部分が『タイヤ』です。

ゴムが原材料の多くを占めており、

それ以外の部分はワイヤーや化学繊維などで構成されています。

そのタイヤが組付けられている部品のことを『リム』と呼びます。

この部分の素材はアルミ合金などの金属製、もしくはカーボン製です。

下の写真、リムの上に巻かれた緑色のテープは、

『リムテープ』と言います。

このリムテープの劣化が原因で、パンクすることもございます。

リムテープがずれてしまったり、穴が開いてしまうとチューブが損傷し、パンクします。

詳しくはパンクの原因についてご紹介させて頂いた記事をどうぞ。

【パンクに備える豆知識】

 

この『リム』を細い棒状の『スポーク』と『ニップル』、

回転軸を備えた『ハブ』によって組み立てられたものを『ホイール』と呼びます。

下の写真の状態をホイール、もしくはホイールセットと呼びます。

この『ホイール』と『タイヤ』。

まとめて「タイヤ」と呼ばれる方も意外と多かったりします。

(これは自転車よりもクルマに多く、その影響かと思います)

 

そんなタイヤにも、いくつかの種類がございます。

一番多いタイプは、

タイヤの内側とリムとの間に入れた『チューブ』を空気で膨らます、

『クリンチャータイヤ』という種類です。

クリンチャータイヤは、中のチューブが何らかの原因で損傷するとパンクします。

上の写真は、空気圧の低い状態で段差を越えた際に発生する『リム打ちパンク』で、

修理に持ち込まれた車体のチューブです。

タイヤが細いクロスバイクやロードバイクの場合、

異物が刺さることでパンクをする『刺さりものパンク』よりも、

このリム打ちパンクを多く見かけます。

その為、タイヤの空気圧管理をしっかり行えば、パンクの可能性はグッと低くなります。

 

タイヤ(チューブ)に充填された空気は、

乗っても乗らなくても、時間の経過とともに自然に抜けていきます。

その為、

「1カ月以上、乗らずに置いていたら空気が抜けていた」とご相談頂いた車体の場合、

その殆どは、パンクでないことの方が多いです。

もちろん、最後にお乗りになった際にパンクをした記憶があれば別ですよ。

そんなときはまず焦らずに、空気入れで空気を充填してみましょう。

その際に元々入っている空気量は非常に少ない為、通常時よりもポンプを押す回数は多めです。

ここで、「ぜんぜん空気が入らない」と焦らないことです。

空気圧計の針は少しずつ動くので、頑張ってポンプを押してみましょう。

適正圧まで空気が入ったら、念のため1日様子をみましょう。

(例:初日7Bar→翌日4Barなど)

もしも、次の日までに空気圧が半分以下になっていたら、パンクの可能性があります。

 

当社のスポーツバイクに多く使用されているものが、

こちらの『フランス式バルブ』、または『フレンチバルブ』と呼ぶタイプです。

チューブを探すときには、バルブの種類とバルブの長さ、

使用するタイヤのサイズを確認します。

 

自転車に採用されるバルブの中でも、フランス式バルブは空気を入れる際の扱い方が独特で、

使い方を忘れてしまう方が多いのもこのバルブの特徴です。

フランス式バルブに空気入れで空気を入れる際には、

先端にある小さなネジを緩めます。

※この状態で空気入れを装着しないと、どんなに頑張っても空気が入りません!

この先端は曲がったり、折れたりしやすい為、空気入れの取り扱いも慎重に。

※空気入れの口を挿す時、抜く時の動作は必ずバルブに対して真っすぐに行います。

尚、先端が折れてしまうと修理が必要です。

クリンチャータイヤ(チューブが入っているタイヤ)の場合、

チューブを丸ごと交換する必要があります。(バルブコア交換タイプは除きます)

チューブレスタイヤ(チューブを使用しないタイヤ)は、

先端のバルブコア単体の交換で対応できるものが多いです。

 

現在の当社のバイクでは採用されている車種こそ少ないですが、

他にも2種類のバルブがございます。

・アメリカ式バルブ

自動車に使われているのもこちら。

GIANTとLivのバイクでは、キッズモデルに採用しています。

 

・イギリス式バルブ

日本では主にママチャリに使われているタイプ。

現在、当社ではLivのAMICAに採用しています。

 

チューブを交換する際には、タイヤのサイズに合ったチューブを選ぶ必要があります。

サイズの確認方法や、空気の入れ方など。

以前ご紹介したコチラのページもどうぞご覧ください。

【タイヤの空気、入れてますか。】

 

同じタイヤサイズに使用できるチューブでも、バルブの種類が異なる場合もあります。

まずはご自身がお乗りの自転車をしっかり確認しましょう。

 

次回は変速ギア周りのお話です。

 

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