ジャイアントストア京都紫明通

»トップへ

チェーンディグリーザーの素でチェーンを洗う方法と注油のしかた2024年12月14日

こちらではGOTAL-TOKYOの

  • チェーンディグリーザーの素でチェーンを洗う方法
  • チェーンオイルの塗り方

をご案内します

 

用意するもの

★チェーン洗浄に必要なもの

  1. チェーンディグリーザーの素
  2. 沸かしたお湯
  3. 蓋がしっかり閉まる耐熱タッパー
    もしくは、スライドバー付きシリコンバッグ
    ※いずれも800ml~1100ml程度
  4. ゴム手袋
  5. チェーンリンク外し
  6. チェーンフック
  7. 交換用チェーンリンク

★廃液処理のために

  1. 大型コーヒードリッパー(~12杯分)
  2. 大型コーヒーフィルター(~12杯分)
  3. 廃液を受け止める容器(目安1.5リットル)

★チェーンの乾燥に

  1. 家庭用ヘアドライヤー
  2. 60~80サイズ程度の段ボール箱
    (木綿かウールの靴下でも代用できます)

 

小物類は100円ショップで用意できます。
店舗でも同等価格で用意しておりますので、まとめて用意されたい方はご相談ください。

ダンボール箱は店舗に余っていれば差し上げます!

 



準備

  • お湯を沸かす

製品パッケージには「80℃のお湯」とありますが、お湯はしっかり沸騰させてしまって構いません。
沸かしたお湯は容器に注ぐだけで80~90℃になりますので、

  • 乾燥用のダンボール箱を用意

底面はテープで閉じ、側面にドライヤーを差し込む穴をカッターなどで開けておきます。
靴下で乾燥するのでしたら箱の準備は不要です。

  • チェーンを外す
  1. ゴム手袋をしましょう。
  2. チェーンフックを利用して、リンクの部分を弛ませます。
  3. チェーンリンク外しを使用してリンクを外します。
  4. 外したチェーンとリンクは無くさないように置いておきます。

 →

※チェーンがピンで止まっている方はご相談ください

“素”で洗浄する

付属スプーンすりきり1杯分の“”を250mlのお湯でとかします。
濃度も重要なので、耐熱計量カップなどを介して正確な量を注いでください。そしてよく混ぜます。

※”素”は必ず溶かしてからチェーンに使用してください。
※お湯に溶かさずにチェーンに粉を直接かけると、チェーン表面が変色する可能性があります。

チェーンとリンクを投入したら、2分ほど置きます。

2~3分ほど経ったら、しっかりと蓋をして、両手でしっかりと持ち100回ほどよく振ります。

  • タッパーの場合

数回振るとタッパー内で炭酸が発生して蓋が膨らんで液が溢れてきますので、シンク内などの液が溢れてもよいところで、たまに蓋を少し開けるなど炭酸を逃がしながら振ります。
液体がチェーンの隙間や内部を通過するように振ってください。ある程度の勢いも必要です。
肉抜きされているチェーンを洗う場合には上下にも振ります。

  • シリコンバッグの場合

スライドレールを正しく取り付けて、1回折った状態で持ち、シェイクしてください

 

※必ずゴム手袋を着用し、火傷に注意してください。
万が一、液が皮膚に着いた場合にはすぐに水道水でヌルヌルがなくなるまでしっかり洗ってください。
目に入った場合、すぐに清浄な水で15分間、瞼の裏まで目を完全に洗い、医師の診察を受けてください。

 

1回目の洗浄では洗浄液が真っ黒になるかと思います。

この濁りが薄くなるまで洗浄工程を繰り返します。

“素”とGOTALチェーンルブを普段から使用していれば、チェーンの状態によって2回以上。

初めて“素”をお使いになる方のチェーンですと3回以上は必要になるかと思います。

「もったいない」や「めんどい」と回数を渋って洗浄クオリティを中途半端にしてしまうよりは、“素”を存分に使ってチェーンをしっかりキレイにしましょう!

_

!洗浄液の廃棄方法!

汚れを含んだ洗浄液は、廃棄方法にご注意ください。

まず、河川や土壌などの自然環境に直接流したり、河川等に流れ着く排水路に流しては絶対にいけません

洗浄液は水で薄めながら下水へ流すことができますが、汚れは一緒に流せませんので、別容器で汚れを沈殿させたり、ろ紙でろ過して汚れを分離させた後に流します。

★ろ過する方法

大型コーヒードリッパーに大型コーヒーフィルターをセットし、大きめの容器に乗せて洗浄液をゆっくり注ぎます

一晩ほどでろ過が完了します。

汚れの目詰まりなどでフィルター内に液が少量残った場合、ティッシュなどを入れて液を吸わせ、フィルターごと燃えるゴミへ処理してください。

ろ過した洗浄液は水道水で薄めながら下水へ流してください。

なお、各自治体により廃棄方法が異なる場合がございます。予めご確認ください。
※京都市上下水道局には上記方法を確認済みです。

※ろ過中はお子様やペットが触れないよう十分ご注意ください!

 

 

水で濯ぐ

まず、蛇口やホースなどを使えるのでしたら、流水でチェーンをザブザブと濯いでください。

そして、タッパーの半分以上に水道水を入れてチェーンと一緒に振ります。

50回ほど振ります。

水が濁らなくなるまで、水を入れ替えて繰り返します。

水が透明になったら、最後にお湯でもう一度濯ぎます。
40℃程度のお湯で結構です。乾燥時間を短縮できます。
(お湯の用意が難しければ、この後の温風乾燥の時間を少し長く調整してください)

チェーンを取り出して水気を拭き取り乾燥へ移ります。

_

_

温風で乾燥

乾燥用ダンボール箱、もしくは靴下の中にチェーンを入れて、ドライヤーを差し込みスイッチをONします。

風量よりも熱が大事なので、温風の強さは最弱でかまいません。

  • ダンボール箱の場合

ドライヤーの性能により変化しますが、温風を送る時間の目安は5分です。

  • 古靴下の場合

靴下にチェーンを入れ、履き口にドライヤーを差し込み、温風を送り込みます。
片手でチェーンを揉むように動かしながら温風を当ててください。
2分ほどで乾燥してしまいます。
数十秒経つと湯気が出てきます。湯気が出てから約1分が温風時間の目安です。
温風が完了したらチェーンを取り出して、チェーンを垂らした状態で軽く振ってください。これにより、チェーン内部に居残る湯気の除去が見込めます。

 

なお、ダンボール紙の発火温度は450℃との事ですので、ドライヤーの温風で発火することはまずないと考えますが、ドライヤー稼働中は目を離さないようお願いいたします。

そして、乾燥後のチェーンは大変熱くなっております。やけどしないようご注意ください。

※この方法で乾燥を行うと、チェーンの温度は100℃近くに達します!
※他の洗浄剤による洗浄後にこの方法で乾燥する場合は、十分に取り扱い方法を確認の上行ってください。

_

_

作業完了まであと少し!頑張りましょう!

チェーン装着

チェーンをバイクに装着し、クイックリンクにて接続します。

チェーンを掛けます

後変速機部分は通し方に注意してください。


※シマノディーラーマニュアルより引用

チェーンリンクを装着します。
原則、新しいチェーンリンクを使用してください。
チェーンリンクには向きがあります。
正しく引っ掛かっているかもしっかりと確認します。


※下側でセットしているため、文字が反転している状態が正解です。

チェーンリンクを掛けたら、ペダルを正回転させて上部へ移動させます。
後ろブレーキを握りながらペダルを踏めば、張力によってクイックリンクが嵌ります。

_

_

錆びないように注油

錆ないように、乾燥後はすぐに注油しましょう。
ルブは少し温めると浸透性が上がります。ただし80℃以上にはしないでください。容器が変形したりオイルが劣化します。

GOTALチェーンルブは使用前によく振ってください。
キャップは押し込みながら回すことで開けることができます。

まず、下側のチェーンの写真で示す範囲に注油します。

ローラー1つずつにオイルを置くように注油していきます。

 

下図を参考に、特にローラーとインナープレートの隙間に油が染み込むように注油しましょう。

塗り終えたら、指で下写真のようにチェーンを摘まんで左右に動かし、オイルをチェーンに馴染ませましょう。

 

次に、指でチェーン側面を摘まんで同様に塗り広げます。これはチェーンプレートの錆を防止するためです。

以上を1セットとして、ペダルを回してチェーンを移動させながらチェーン一周分行います。

仕上げに、飛散防止のためにチェーンを紙ウエスなどでチェーン表面を軽く拭いてください。

 

 

以上で洗浄と注油が完了です。

お疲れさまでした。