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【ロードバイク】時代の流行と風に乗る。PROPELのご紹介です。2019年3月4日

DEFYやTCRとは見た目も乗り味も一味違う、

それがエアロロードバイクのPROPELです。

前回は20年の歴史を持つレーシングモデル、

TCRを紹介致しましたが、

PROPELは比較的新しいレーシングモデルです。

・2014年モデル PROPEL ADVANCED SL

初代のフレームは2014年モデルで登場し、

2019年モデルのPROPELに採用されるフレームは、

2018年モデルでフルモデルチェンジを果たした2世代目です。

2世代目の新型フレームでは、

前作以上に空気抵抗の削減に効果的なフレーム形状を採用し、

ディスクブレーキ専用フレームも登場しました。

 

正直に申しますと、

初代PROPELのフレームデザインに対して、

個人的には少し保守的な印象を持っていました。

当時、他社のエアロロードが積極的に導入していた、

最先端の空力デザインもあまり採用していませんでした。

初代は翼断面形状を各部に採用していました。

2世代目では翼断面の後方を切り落とした最新形状を各部に採用します。
この形状は横風などでも高い空力性能を発揮します。

この2世代目ではフレームデザインはもちろん、

ハンドル周り・ホイールなど、

空力性能に対して、とことん攻めて来たな!と感じています。

初代フレームのユーザーにとっては羨ましい限りです。

PROPELの撮影にこの場所を選ぶ辺りから、スピードへの強い意欲を感じます!
「夢を追わない人間は…。」「リスクを恐れてはいかん、…。」なんて名言を思い出します。
→かなりマニアックなネタですね(^^;

 

2019年モデルのフレームグレード展開は以下の通りです。


PROPEL ADVANCED

 

PROPEL ADVANCED PRO

 

PROPEL ADVANCED PRO DISC

 

PROPEL ADVANCED SL DISC

 

アルミフレームモデルを備えるTCRと異なり、

カーボンフレームのみを展開します。

ミドルグレードのADVANCED PROでは、

リムブレーキとディスクブレーキの2種類を展開します。

 

ADVANCEDとADVANCED PROは同じフレームを採用しています。

それぞれでフロントフォークコラムの素材と外径、

ヘッドパーツのベアリングサイズが異なります。

ADVANCED:オーバードライブ規格

ADVANCED PRO:オーバードライブ2規格

 

歴史だけを見るとまだ新しいロードバイクですが、

既に世界中のレースやサイクリングシーンで活躍しています。

その理由は1つ。

レーシングフレームに必要とされる基本設計には、

TCRの開発から得たものを採用しています。

TCR

PROPEL

今の2台を並べると全く別なデザインをしていますが、

PROPELの開発そのものは、

TCRの空力性能を向上させる構想からスタートしています。

その為、初期段階ではTCRと同様に、

スローピングタイプのフレームも検討されたそうです。

TCRの登場から、スローピング=コンパクトロードデザインを推奨してきた当社。

PROPELでは空力性能を優先し、

ホリゾンタルタイプを採用したことには、なかなかの衝撃を受けました。

→TCRはチーム・コンパクト・ロードの略。

(開発以前の2000年代にはTCR AEROというモデルもありましたが、

PROPELではさらに踏み込んだ領域でフレーム開発をしています。)

2010年を過ぎて、世界的に活発化するエアロロード開発競争。

2年の開発期間を経て他社より少し遅れて登場したPROPELは、

乗り味と整備面で「癖がなくて扱い易いエアロロード」と言われて、

高評価を得てきた理由はそんな所にあるのだと思います。

とは言え、

走行性能を総合的にバランスよく追求したTCRと比較すると、

PROPELの乗り味からは、より一層のスピードを追求した事を感じます。

それが結果としてデメリットになるシーンもあります。

例えば、

数分程で登れる短いヒルクライムでは気になりませんが、

1時間を超えるヒルクライムになると、若干の重量感があります。

しまなみ海道の有名スポット、亀老山ぐらいなら問題なし!

UFOラインのレベルになると、TCRの方がリズムよく登れます。

振動吸収性能も舗装路での走行に必要最低限としている印象を受けます。

舗装が劣化し痩せた路面は、

タイヤのセッティングで振動吸収をカバーする必要があります。

乗り心地を他のカーボンフレームモデルと比較をすると、

DEFY≒TCR>PROPELという具合です。

TCRはレーシングモデルですが、振動吸収性能も非常に優れています。

DEFYは振動吸収性能に加えて直進安定性、適度なフレーム剛性、

快適さを重視した乗車姿勢をとる為の設計を備えています。

 

ですが!

そう言ったマイナス要素さえをも払拭してしまうバイクが、

エアロロードのPROPELです。

高速域でのエアロダイナミクスを追求したことによる重量増や、

スピードを生む為のペダリングパワーを逃がさないフレーム剛性。

時にはマイナス要素になるフレーム特性も、

コース・風向き・ライダーの走力など、

PROPELに有効的な条件が揃った際は、最高の走りに繋がります。

「時として、魅力が輝く瞬間を感じるスペシャルマシン。」

PROPELにはそんな特別感があります。

 

 

残念ですが、今治店には新型PROPELの試乗車はございません。

初代PROPELのMサイズでしたら、レンタサイクルもございます。

 

なお、当社ホームぺージのRIDE GIANT!2019より、

試乗車をご準備頂いているお近くの販売店様を確認することが出来ます。

(試乗車が変更になる場合もございます。予めお電話などでご確認ください。)

RIDE GIANT!2019

 

ロードバイクとしての総合力に優れたレーシングモデル

TCRのご紹介はこちらをどうぞ。

👉TCRはなぜ「トータルレースバイク」と呼ばれるのか?

 

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