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チェーン洗浄2014年1月1日

チェーンクリーニングの手順です。

他のところは拭き掃除でなんとかなるけれども、手強いのがチェーン周り。

色んな洗浄方法が紹介されていますが、ここでは基本的な考え方に基づいた方法を解説していますのでご参考ください。

もしも

「読んでみたけど不安やなー」

「イメージしにくいなー」

と思われた方はスタッフにご相談ください〜(^_^)/


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▼動画で見てみる▼

 

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【洗車の基本】

ゴテゴテ油汚れの扱い方は

柔らかくして
浮かせて
流して
拭き取り

なので、

チェーンクリーナー
ブラッシング
泡マルチクリーナー
拭き取り

という流れになります。

チェーンクリーナーで汚れを柔らかく
ブラッシングで汚れを浮かせる
泡マルチクリーナーで汚れを流す
ウエス(布)で拭き取る

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【準備】

バイクはスタンドに立てて、汚れが垂れて困る場合は何か敷いておきましょう。
チェーンの位置を、前は一番大きいギヤに、後は一番小さいギヤにしておきます。
(一番重たい組み合わせ)

臭いが少ないので屋内洗浄可能ですが必ず換気を。
室内は汚れがブラッシング等で飛散するのでご注意を。

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使うもの

  • チェーンクリーナー(と付属のブラシ)
  • フォーミングマルチクリーナー(以下、泡マルチ)
  • 耐油性の手袋(ニトリルやテムレスなど)
  • マイクロファイバーウェス数枚

ニトリル手袋はドラッグストアに、耐油性手袋はホームセンターに売られています。

マイクロファイバーウェスはとても綺麗にふき取れるのでオススメ!
ホームセンターに売られていますが、ドラッグストアでもたまに見かけます。

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1、拭き取り(粗拭き)

粗拭き用のボロ雑巾を使って、ある程度の汚れを最初に除去してしまいましょう。

クリーナーを内部まで染み込ませる事ができ、節約にもなります。

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2、チェーンクリーナー

下写真の白い範囲にチェーンクリーナーを吹き付けます。
前のギヤは裏側にも吹き付けましょう。少し垂れる程度の量がベストです。

チェーンは後ギヤの所でクリーナーを構えて、ペダルを逆に回しながら吹き付けます。
※スプレーはしっかり押しましょう。

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【吹き付ける量】
おおよそ、チェーンはペダルを2~3回転させると1周します。

・定期的にクリーニングをしていて、汚れが軽度な場合は1周

・粗拭きしてもチェーンが黒く、ゴテゴテと硬い場合には2周以上

少し垂れる程度の量がベストです。

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3、ブラッシング

チェーンクリーナーに付属している豚毛ブラシを使ってクリーナーと汚れをゴシゴシ。

  • 前ギア
    外面・内側だけでなくチェーンが乗る面も
    ブラシを立てたり工夫してゴシゴシ
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  • 前の変速機
    細部までゴシゴシ
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  • 後の変速機
    2つの小さい歯車「プーリー」はブラシを当てたままペダルを回せばOK
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  • チェーン
    下側チェーンの上面をブラッシングします。
    軽く押し付け、ローラー部分が回るようにブラッシングします。
    側面は前ギヤに掛かっている所がやりやすいかと思います。

▼プーリーはブラシを当てながらペダルを回す

▼チェーンはローラーを動かすように

このブラッングが肝なので、多少時間をかけてでも入念にゴシゴシします。

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4、拭き取り

マイクロファイバーウェスを使って表面に滲んだ汚れを拭き取り。
次で使う泡クリーナーの効果アップ&節約になります。

もしも、ここで油汚れの多さを感じた場合は、チェーンクリーナー吹き付け&ブラッシングをもう一度行います。

入り組んだ部分の拭き取りはコチラを参考に。

 

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5、後輪を洗浄

ここで、後ギアを含め後輪全体を洗浄してしまいます。

  1. スタンドを外し、車体をひっくり返して後輪を外す。
  2. 後ギア全体をブラッシングして、拭き取り、泡マルチクリーナーで仕上げる。
  3. スプロケットの拭き上げは、両手でマイクロファイバーウェスを持ち、張った状態でギアの間に差し込んで左右に動かす。
  4. 車輪全体、ブラッシングで飛散した汚れを泡マルチで洗浄する。
  5. ディスクブレーキのローターが付いている場合は、最後にローターを泡マルチ&油分のないウェスで洗浄。

 

綺麗になったら、後輪を装着しバイクを起こしてスタンドをつける。

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6、泡マルチクリーナー

まず、ギアや変速機にに吹き付けてから、チェーンに吹き付けていきます。膨らむ泡が細部に入り込みますので、変速機の内部や裏側にも吹き付けましょう。

チェーンに吹き付ける際には手で受けながら吹き付けて、撫でたり捻ったり揉んだりして泡を馴染ませます。※ローラーを回すように撫でるのがポイント。


チェーンへの吹き付けが1周できたら、ここでマイクロファイバーウェスを使って全体の泡を拭き取ります。

拭き取る順番は「ギア ▶︎ 前後の変速機 ▶︎ チェーン」

チェーンの拭き取りにもコツがあります。
ブラッシンングと同様にローラーを回すのがコツで、写真のように摘んで捻りながら拭き取ります。

拭けたらチェーンだけ泡洗浄をもう1周。

おおよそ、チェーンの泡洗浄は2周すれば仕上がりますが、ここは状況により納得のいくまでどうぞ。チェーンクリーナーが適量でブラッシングがしっかりできていれば、チェーンを素手で撫でても汚れないレベルになります。

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泡マルチから噴射される泡は、

  • 吹き付け直後に膨らみ部品の細部へ潜り込む。
  • 油に触れると泡が弾けて汚れを浮かし、
  • 液化することで弾き浮かした汚れを流し去る。

とてもとても優秀なクリーナーです。

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7、拭き上げ

3枚目のウェスで車輪やフレームなど飛散した箇所も含めて全体の拭き上げを行い完了です。

特に、ディスクブレーキのローターやリムのブレーキ面は入念に拭きましょう。油分や泡マルチが残っているとブレーキの効きに影響します。

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以上でチェーンクリーニング完了です。

チェーンへの注油は以下リンクへどうぞ(^^)
「チェーンの注油」>>https://giant-store.jp/shimeidori/maintenance/9636/

最後に後輪を付けた状態での参考動画を載せておきますので、おさらいに。

 

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補足:

  1. 「速乾!ブレーキ&パーツクリーナー」
    この手の物は、拭き取れないまま乾いてしまうと汚れが固まってしまうので(ペンキが乾いて定着するのと同じ)、チェーンクリーニングにはオススメしません。浸透性も低いです。
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  2. チェーンクリーニングの頻度は300〜400km毎が良いと考えます。
    それ以上長いスパンになると汚れが溜まるだけでなくゴテゴテに固まりだすため、洗浄の手間と時間が増え、クリーナーの使用量も増えてしまいます。
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  3. この洗浄方法は電動変速機にも問題なく対応します。
    ただし、拭き取りやブラッシングの際コードに引っ掛けないように注意。
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  4. この洗浄で発生する廃水は生分解性のものなので下水処理、もしくは紙などに染み込ませれば生活ゴミで廃棄する事ができます。
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  5. マイクロファイバーウェスは洗って何回でも使えます。
    アルカリ性の洗剤でもみ洗いで綺麗になります。

 

 

 

2017.11.13作成

2018.01.20
文章一部修正
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注油リンク追記